こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、秋田駒ケ岳です。
秋田駒ケ岳、女性ソロでも大丈夫?
6月下旬、秋田県へ遠征してきました。
フリーから雇われ人に戻ってちょうど1年。メンタル弱いので疲れてきたし、思うように出かけられないフラストレーションがリミットに近づきつつあります(笑)。
リセットの旅先として選んだのが、大好きな秋田駒ケ岳。森吉山も登り、秋田犬をモフり、温泉も堪能する豪華3泊4日の計画を立てました。
まだ不安定なアルプスと比べると、6月の東北はバスの運行も始まって登りやすいと思います。梅雨前線も上がりきらないことが多くて晴れの確率が高い印象。
今回の主目的は撮影なので、自分のペースで歩けるソロがベスト。撮影対象を探してうろうろしたり、満足出来るまで何回もシャッターを切ったり。心ゆくまで撮影を楽しみました!
人気の山で、平日でも人がたくさんいて、女性ソロも安心です。
私の東北遠征その1、秋田駒ケ岳とチングルマ咲くムーミン谷をレポートします。
秋田駒ケ岳の登山ルート
登山ルートは、8合目小屋からが最もよく利用されていると思います。南側の国見温泉コースも人気ですが、車がないと行けません。
今回私は、8合目小屋からシャクナゲコース→大焼砂→ムーミン谷→阿弥陀池→男女岳→新道で下山、という時計回りに周回するコースを取りました。
その理由は、ムーミン谷に向かって歩いて行きたかったから。反対まわりだと、ムーミン谷を背にしてしまいます。
その他、北側の乳頭山から縦走してきたこともあります。このルートは、岩手山や八幡平から続く縦走路の一部。藪漕ぎなどの険しさはありますが、人がいなくて静かな歩きと雄大な眺めが楽しめる、素晴らしいルートでした。そのときのレポートはこちらをどうぞ↓
秋田駒ケ岳の登山レポート
8合目小屋からシャクナゲコースで焼森へ
早朝東京を出て、8合目小屋に着いたのは11時。遅いスタートだけど、今日は天気が安定しているので問題なさそうです。
8合目小屋にはトイレ、小さな売店、テーブル・椅子があります。
準備ができたら出発!大きな看板のある登山口を入ります。
このすぐ左横にも道がありますが、乳頭山方面への縦走路へ行く道なので注意です。
1分もせず、シャクナゲコースへの分岐がありました。ここを入っていくのは私だけでした。
最初の20分くらいは、薄暗い樹林帯です。誰もいないし、クマが出そうで怖い。
早く抜けるべく歩いていたら、男性とすれ違いました。「シャクナゲコースはきつくて、眺望がないでしょ?新道コースがおすすめですよー」とのこと。
男性は観察員さんか何かの腕章をつけていました。この先の渡渉ポイントにシラネアオイとサンカヨウが咲いていると教えてくれました。
いったん大きく下り、渡渉ポイントに出ました。その手前に、大きなシラネアオイの株が。
シラネアオイの紫色、上品で大好きです。夏の早いうちに終わってしまうので、ラッキーでした。
その隣には、サンカヨウも。
小さくて気づきませんでした。人の声がしたので戻ったらあった笑。
渡渉します。難しくはなく、ピンクテープもたくさんでありがたい。
渡ったら再び登りとなります。突然視界が開けて、北側には乳頭山や縦走路が見えました。3年前、乳頭温泉から縦走したのが懐かしい。
多分ミヤマキンポウゲかな?きれいな花をみつけました。
このあたりから、時々ベンチがあります。乳頭山を眺める最高のベンチは先客ありで残念!
右手には秋田駒ケ岳の主峰、男女岳も見えてきました。グリーンが目に沁みます。
焼森に近づくと、斜面一面にミヤマダイコンソウ(多分)。黒と黄色のコンビネーションを見せてくれます。
焼森に到着!ベンチに座って買ってきたおにぎりを食べました。
東京駅構内のほんのり屋、朝6時からOpen、新幹線乗り口に近くて便利。
焼森からは、男女岳、阿弥陀池、避難小屋を一望できます。雪渓が残っててよかった。
大焼砂を下る
焼森から、横岳を目指して登っていきます。
登り切る手前に、国見温泉への分岐があります。ムーミン谷へはここを折れるのですが、すぐ先の横岳を見に行ってみました。
横岳を奥へ入っていけば、阿弥陀池に出ます。私は引き返し、大焼砂、通称コマクサコースと呼ばれている道へ。
富士山の大砂走りに似た感じ。砂に足をとられつつ下っていきます。パンツと靴が砂だらけになってしまいました。
右へ目をやると、女岳の噴火口がぱっくり開いているのが見えます。数十年前に噴火したばかりの活火山です。
右手を振り返ると、ムーミン谷が見えてきた!
これだー!とテンション爆上がりです。前回は、乳頭山からの縦走に時間を取られ、ムーミン谷を泣く泣く諦めただけに喜びもひとしお。
両側の黒い斜面には、コマクサがちらほら咲いていました。こんな条件の悪そうな所をあえて選び競争を避ける戦略をとっているんですね。
男岳分岐に出ました。ここから馬場の小径、通称ムーミン谷へ向かいます。まっすぐいくと国見温泉です。
正式な分岐の手前にもムーミン谷へ向かう踏み跡があります。横岳から下りてくる人はその踏み跡を行くと少し近いです。
馬場の小径(通称ムーミン谷)
それでは、いよいよムーミン谷へ。今日の目標は、ムーミン谷とチングルマのコラボ写真を撮ることです。
砂礫のトラバース、すれ違いが少し大変でした。
砂のトラバースの後は茂みが深い道となり、クマがいるかも・・・とどきどきしながら進むと、目の前に突然、天国もかくやという光景が!
ここからは木道歩きになります。少し進んだ所、ベンチのあるあたりが、チングルマの群生が一番素晴らしかった場所です。
まだ7・8分咲きくらいに見えました。でもまさにチングルマの絨毯。
さらに木道を進むと、駒池に出ます。
駒池から少し進んだところの群生も素晴らしかった。ムーミン谷とのコラボ写真を撮り続けました。
チングルマをアップで。
ヒナザクラもあちこちで見られました。
素晴らしすぎる・・・。休みを取って本当に本当に良かったです。感動で涙が出そう。
金曜日だったのであまり混んでいなくラッキー。土日の混雑はすごいと聞きました。
撮影に夢中になり、気が付けば2時を回っています。1時間以上もチングルマ満開のムーミン谷で過ごせて、幸せでした!
登り返して阿弥陀池から男女岳(主峰)
ムーミン谷からは、男岳鞍部へ向けて急登となります。ほんの20分程度ですが、岩だらけで急なので気をつかいました。
この急登の道、シラネアオイ・ロードと名付けたいくらい、シラネアオイがたくさん。
振り返って、ムーミン谷、さよなら・・・またいつか。
男岳に目をやると、険しさがわかります。前回登ったので今回はパスします。
着替えなんかは田沢湖駅のコインロッカーに置いてきたし、さらっと楽に急登を終えました。終盤のミヤマキンポウゲ(多分)の群生がきれいで癒されました。
男岳鞍部から阿弥陀池へ下りていきます。途中、イワカガミの群生を見つけました。遠目にも濃いピンクが鮮やか。
阿弥陀池の水は、以前来た時より随分と少ない・・・。
小屋の脇から、男女岳に登っていきます。
10分程度で到着、時刻は2時30分。山頂には誰もいません。おやつを食べて休憩しました。
新道コースで下山、8合目小屋へ戻る
下山は新道コースで。旧道はどうかな?と一瞬考えましたが、安全第一で。
まだ3時前。帰りのバスは16:20、1時間もかからず下山できるはずなので、ゆっくり登山道に咲くお花を撮影しながら下りました。
新道コースからの田沢湖の眺望、曇っているのが残念。晴れていたら素晴らしい田沢湖ブルーが拝めると思います。
途中ベンチもたくさんあって、休憩には困りません。
8合目小屋が眼下に見え始めたところで、鉱山の採掘場のような所があって、大きく崩落しています。看板を見ると、どうやらここが旧道の崩落箇所のよう。
旧道で下山しなくてよかった・・・。
無事、登山口へ帰還しました。親切に靴の洗い場が用意されていて、砂だらけの靴を水洗いできました。
ムーミン谷、とうとう訪問できました!しかもチングルマとのコラボもばっちり。夢のような場所、ここに住んでいるというクマは良い住処を選んだものです。
きっと、紅葉の時期も素晴らしいと思うので、絶対に再訪します!
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | JR田沢湖駅から羽後交通の路線バス利用(片道1050円) 羽後交通は、現金⭕️ PayPay⭕️ Suica❌ 田沢湖駅で切符購入できる 国見温泉コースで登るなら車必須 |
難易度 | ◯ | 登山道はよく整備されていて危険箇所はほとんどない 男岳山頂へは岩の険しい道で注意 ムーミン谷付近には熊が生息しています |
トイレ | ○ | 8合目小屋のトイレは水洗・紙あり(100円) 阿弥陀池のトイレはバイオ(100円) |
装備 | 特になし 大焼砂ではスパッツがあるといいかも | |
データ | 総距離:8.5km 行動時間:4h50min(休憩・撮影含む) 累積標高:(上)628m(下)625m | |
その他 | 田沢湖駅にコインロッカーあり(大500円、中400円) 8合目小屋にもコインロッカーあり(200円) いずれも数は少なく早いもの勝ちです |
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