こんにちは、くっかばらです。毎日寒い日が続きますね。
冬の間はよく、街を探検しつつスナップ撮影をして歩きます。登山シーズンになると気持ちが山へ行ってしまうので必然的に冬が多くなるんですよね。
東京に住んで驚いたのは、本当にたくさんの商店街があること。エリアにひとつはあって、生活に密着しているのが印象的です。東京に来る前に住んでいた海外の街でも駅前には商店街がありましたが、タイ料理やインド料理の店がぽつぽつあるくらいでさみしいものでした。
東京に来て、商店街の数と大きさ、バラエティーに魅了されました。商店街ごとに特徴があるのも面白い。
今回は、ぶらぶら歩いてスナップ撮影するのが楽しい、東京のおしゃれな商店街がテーマです。
長い海外暮らしの後だと、インバウンド目線のチョイスになっているのが否めません笑。
神楽坂通り商店街
戦前には花柳界として栄えた神楽坂。その名残か、路地裏の美しさが格別です。メインストリートの神楽坂通りから少しそれると、石畳の美しい小道が点在しています。隠れ家的なお店がひっそりと立っているのもおしゃれ。料亭だけではなく普通に立ち寄れそうな雰囲気のお店も多いです。
中でも有名なのは、石畳の階段が美しい「芸者小道」。入口がちょっと分かりにくく、「別亭鳥茶屋」という看板を入っていくといいです。不安になる狭さですが、すぐに印象的な石畳の階段に出ます。
「かくれんぼ横丁」には有名な「坂の上レストラン」があります。神楽坂全体として、イタリアンやフレンチのお店がとても多いです。そのためもあってか、おしゃれ感としてはだんとつの商店街だと思います。
個人的にとても惹かれたのが、「兵庫横丁」です。格式高そうな料亭があるとても静かな小道。ここを芸者さんが歩いてたら絵になる!
兵庫横丁を進むと、細い細い道が印象的な「酔石横丁」に出ます。向こう側は神楽坂通りです。
この他、善國寺や赤城神社に立ち寄るのも楽しいです。赤城神社は社務所の上がマンションだったりおしゃれなカフェが併設されていたり先進的ですが、境内はしっとりと落ち着いています。
食べ歩きも楽しめます。有名なのは肉まんの「五十番」。他にもスイーツなどいろいろです。
ランチに行きたかったイタリアンのお店がいっぱいで入れず、次に向かったのが「AKOMEYA TOKYO」。隈研吾氏設計のおしゃれな雑貨屋です。1Fのカフェでランチを頂きました。1Fでは食品、2Fは雑貨を販売しています。
メニューは体に良さそうな定食が中心。セルフサービスです。初来訪なので「AKOMEYA御膳」をチョイス(2300円・税込)。真ん中のはデザートのプリンだと思い込んでいたらお出汁のあんかけがかかった豆腐でした笑。
おすすめルートとしては、飯田橋駅→神楽坂通りを下から上がる→途中で横丁・小路めぐり→赤城神社→東西線神楽坂駅、ですね。
しっとりした風情を楽しめること請け合いです!
谷中銀座商店街
谷中銀座は、下町情緒漂う商店街として日本人だけではなく海外からの観光客にも人気。今回取り上げた商店街の中では、外国の方の比率がだんとつでした。
谷中銀座といえばこれ!というくらい有名なのが、日暮里駅から商店街へ向かう緩い階段、「夕やけだんだん」です。命名のセンスが光りすぎて微妙に名前負け感もするものの、確かにノスタルジックな切なさを感じる場所です。もっと焼ける日に撮影できたら良かった。
商店街自体は小さく、有名なメンチカツコロッケ、猫グッズの店などがありました。谷中は猫が多い土地柄だったらしいのですが、この日商店街に猫はいなくて残念。
喫茶店やコーヒー焙煎所がたくさんあったのが印象的でした。古民家を改装したカフェ、昭和の香りがするカフェなどさまざま。ひとつひとつ入ってみたい!
昭和情緒を感じられる昔からのお店が少なくなっていて、お土産屋さんや洋菓子の店が目立ったのが少し期待とは違っていました。インバウンド人気が高い街の宿命なのかもしれません。とはいえ、歩いて楽しい商店街であることは間違いなく、特にカフェ巡りは楽しそうです。
巣鴨地蔵通り商店街
かつて「おばあちゃんの原宿」と言われた巣鴨。今でもその雰囲気は健在です。巣鴨駅から歩いていくと、ど派手な看板がお出迎え。入口あたりのお店が昭和感全開でわくわくします。
中へ入っていくとすぐに有名な「とげぬき地蔵尊 高岩寺」があります。境内にある「洗い観音」に水をかけて洗うと、病気平癒のご利益があると言われます。たくさんの人が列を作っていました。
立ち並ぶ食べ物屋さんは和菓子(塩大福やみたらし団子)が多いです。食事ができるところは限られていて、人気なのは魚料理の「ときわ食堂」。カレーうどんの「古奈屋」本店もあります。
古奈屋には前回行ったので、今日はときわ食堂に入ってみました。焼き魚、煮魚、刺身の定食、おつまみなど多彩なメニュー。なのについエビフライを頼んでしまいます(名古屋生まれです笑)。
エビフライ、カキフライを好きな数で組み合わせることができます。エビフライは名古屋人もびっくりの特大、カキフライも超大粒!別注タルタルソースも合わせて、全部で1390円でした。これはなかなかお値打ち。
年配向けの衣料品点が多いのが印象的でした。おばあちゃんの原宿といわれる所以かも。有名な「赤パンツ」、売っているものは全て赤色!赤い下着・靴下・ババシャツなどなど。これは還暦祝い用なのでしょうか。そしてウィッグのお店も大人気。ウィッグが必要になる日もそう遠い将来ではないから覚えておこう。
昭和感という意味では巣鴨商店街が圧勝だと思いました。食べ物や野菜果物も安くて(苺は都心より100円安い!)、近くにこんな商店街があったら楽しいですね。
麻布十番商店街
麻布十番商店街は、六本木近くにありながら下町情緒を残しています。メインストリートから入るとおしゃれなお店があちこちにあって落差を楽しめます。
メインストリートは、一の橋から西へ伸びる通り。石畳風なのが良い雰囲気です。
歩いていくと、昭和情緒を残すお店がいくつかあります。「豆源」からはおかきを揚げるごま油のいい匂い!もちろん豆菓子も豊富です。豆源の角を曲がると、行列必至の鯛焼き屋さん、「浪花家総本店」。鯛焼きは焼き立てを買えます。ソース焼きそばもおいしいです。
メインストリート沿いには居酒屋を中心に食事処もたくさん。更科そばの有名なお店もあります。どんどん西へ歩いていくと六本木ヒルズが目の前にどん!商店街との落差がいい感じです。
商店街の広場にそっと立っている「きみちゃん像」、野口雨情作詞の童謡「赤い靴」のモデルです。実際のきみちゃんは病気で海を渡れず、麻布十番の孤児院で亡くなったとされています。生みの母はきみちゃんがアメリカに行ったと思っていたという哀しいお話です。
食のるつぼとも言えそうな麻布十番。人気の店には長い列ができています。「たき下」はそのひとつ。日本料理店ですがお昼の炭火焼きのお魚定食が大人気のお店です。この日は、あこう鯛の味噌漬けを頂きました(1430円)。
大使館が多いので外国の方もたくさんいますが、住んでいる人達らしく、観光客はあまりいません。メインストリートからどん!と見える六本木ヒルズ、横を見れば下町風情あふれるお店、少し入るとおしゃれなお店と、たくさんの楽しさが詰まった商店街です。
コメント