こんにちは、くっかばらです。
皆様の夏休みはいかがでしたか?天気が悪くて登山をキャンセルした方、多かったかもしれないですね。
私は、今年は海外での夏休みを計画していて、半年前から本当に楽しみにしていたのですが、直前で全てキャンセルする事態に(号泣)。
事情があり仕方ないこととはいえ、魂が抜けたように過ごしております笑。
とはいえ、いつまでもふぬけてはいられません。夏休みを少しでも楽しみたい。
代打の第一弾として、前から試したかったペツルのグリグリを初めて使ってみました。

いまさら?ですが笑
私のビレイデバイス歴
ペツル ルベルソ
初めてのビレイデバイスは、ペツルのルベルソでした。
登山から入った人は、いわゆるATCを使いますね。懸垂下降もできるし。
数あるATCの中でルベルソにした理由は、マルチピッチに対応可能だからです。ダブルで登っていくときのビレイとか、ガイドモード(フォローの人をあげる)とか。
ATC系は操作もシンプルで、まずはこれを習得することをすすめられました。
使っていて特段問題は感じなかったですが、フリークライミングだとやっぱりブレーキアシスト付きが欲しくなりました。
ブラックダイヤモンド ATCパイロット
そこで次に購入したのが、ブラックダイヤモンドのバイロット。
繰り出しや制動は、ATCと同じなので入りやすかったです。
価格が低めなのも手が出しやすい。
ブレーキアシストは補助的なもので、完全に信頼することはできません。
テンションをかけて実験してみたら、止まることは止まりました。ただそのままにしていると、ゆっくり流れていきます。
スムーズな繰り出しやロワーダウンするには親指を添えるのですが(上記写真では、右側のくりっと曲がっている部分)、忘れてひっかかったりすることがありました。
ペツル NEOX
リードをする頻度があがってくると、やはり欲しくなったのがブレーキアシスト付きデバイス。
ペツルのグリグリ、クリックアップ、エーデルリッドなど各社から出揃っています。
グリグリを使うのは、どうしてもためらいがありました。その理由は最後に書きます。
迷っているときに、ペツルから発売されたNEOX。これが次の(そして現在の)デバイスになりました。
NEOXは、ブレーキアシスト付き、かつ操作がATCと全く同じで、操作ミスをするほうが難しいと感じたので、これにしました。
ブレーキアシストのほうは、完全に信頼できないとされていて、制動手は離さないようにと説明書にもあります。
テンションをかけて実験してみたら、一応完全に止まりました。その後に流れることもなかった。
NEOXの最大の利点は、繰り出しがスムーズなこと。内部に滑車がついていて、仮にビレイヤーが繰り出さなくても、クライマーが引くだけでも容易に流れます。
一方、クライマーが強く引くとすぐにロックがかかります。これの解除には少し慣れが必要かも。
1年使って、ほぼロックされることはなくなり、解除にも全く手間取らなくなりました。
あと、クライマーがいわゆる不意落ち(たぐり落ち含め)した時、他のデバイスと比較して余計に流れてしまうみたいです。
とはいえ、NEOXで相当数の不意落ちを経験しましたが、流れすぎてクライマーが💢となったことはないです笑。
あまり出しすぎないようにしているせいかも。

逆に、がっつんにならなくてよいと言う人もいます。
HMSカラビナは、ペツルのアタッシュを使っています。
合わないHMSカラビナだと、NEOXの動きが阻まれる感じがします。
手持ちのエーデルリッドなど色々試したのですが合わず、上記アタッシュを買い直しました。
グリグリを使ってみた
最近、東京各所のジムではペツル・エクスピリエンスが展開されていて、グリグリ・グリグリプラス・NEOXを試すことができます。
都内某ジムで借りて、初めて使ってみました!

実験台は、プロの人にお願いしました笑
NEOXと一番違う点は、やはり繰り出しですね。
ぶわっと大きく出したいとき(クリップ時)は、カムが作用してロックされないように親指で押さえつつ、繰り出します。
制動手の中指・薬指・小指でビレイヤー側ロープを持ち、人差し指はそのロープの裏側からデバイスに添えて、親指でカムを押さえる。
ペツルの図解はこんな感じです。

https://www.climbing-net.com/wp-content/uploads/2016/06/GRIGRI-EXPERIENCE.pdf
でもここで、素早く普通のポジション(右手は制動側ロープ)に戻さないと、それが大事故につながります。
小さく出し入れするときは手元で操作できますが、向きによってはロックがかかったりします。
ロワーダウンは、NEOXと全く同じ。レバーを引いて下ろします。
また、グリグリは右手を制動手、左手で繰り出すという選択しかない感じ(これはNEOXと同じ)。
左利きの人なんかはどうするのだろう?

私は両利きなので、ビレイ時は右利き対応しています。
感想
グリグリでスムーズに繰り出せるようになるには、相当の慣れが必要と感じました。
特に、親指で押さえる形を作り、出し終わったらすみやかに元に戻すところ。ここは事故につながりかねませんし、ちゃんとできないとすぐにロックがかかってクライマーにはストレスだと思います。
NEOXで満足していながらもグリグリを使ってみたかったのは一番利用者が多いから。
先日、ビレイデバイスを忘れ他の人のを借りたのですが、ATCかグリグリの人ばかりでした。
グリグリに慣れていれば、今後同じような状況でグリグリを借りられます。
一方、これまでグリグリを使っていなかったのは、初期の頃、グリグリによるグラウンドフォール事故を目の前で見てしまったから。
大きく出すときに制動側ロープを持たないで行ったり、デバイスを握り込んだりすると、フォール時にロープが思い切り流れます。
この理由で4ピン目くらいから不意落ちしたクライマーがグラウンドし、複雑骨折したところに立ち会ってしまい、そのロープの流れ方が本当に怖かった。

流れ始めてあっという間の出来事でした・・・。
クリップ体制をとったクライマーが落ちて、わっと思ったときに、あの繰り出しの手の形からちゃんと親指を外せるのか。もしくは右手からロープが外れてしまうのか。
ヒューマンエラーが起きる可能性の高いデバイスを使いたくありませんでした。
そして、自分に使われるのも本当は嫌でした。

使ってみてもいい〜?というリクエストにはNoと言う、もしくは避けられないなら簡単なルートしか登らない、という選択をしてきました。
実験した際、親指を置いたままテンションをかけてもらったのですが(制動手はなし)、ぶわっと流れました・・・。

プロの人も驚いていました笑。
正直、グリグリの最大の利点とされる、ビレイヤーが落石で気絶してもグリグリなら大丈夫、という点は、NEOXでも遜色ない印象がします。ロックがかかるのは同じなので。
そうすると私にとってグリグリの利点は、他の人に借りられる。そして自分が精通すれば、グリグリでビレイされることの嫌悪感が薄れる、ということかな、と思います。
ちなみに、最近発売されたグリグリプラス。トップロープモードがあることが特徴です。
アンチパニック機能はロワーダウン時のもののようなので、グリグリの握り込み事故を防ぐわけではないみたい。
グリグリプラスはかなり重いので、購入するなら普通のグリグリにするかな。

グリグリ2から改良された現在のグリグリは、「グリグリ3」として販売していません。型番がD014BAのものをグリグリ3と通称しているみたいですね。


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