こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、丹沢山系の檜洞丸(ひのきぼらまる)です。



檜洞丸のシロヤシオが満開。でも混雑しそう。ヒルも怖い・・・。
山に咲く花の中で、5本の指に入るほど好きなのがシロヤシオ。関東で有名なのは日光近辺(特に高原山)と丹沢の檜洞丸ですね。
5月半ば過ぎ、満開が近い檜洞丸にソロ登山に出かけました。



栃木の高原山はアクセスが車のみなので、今回はあきらめました。
混雑が予想されたので、平日に休みをとって行くことに。それでも行きのバスは超満員、ツツジ新道は頻繁に追い抜かしをさせてもらわなければならないくらい混んでいました。
そして、この時期の丹沢で怖いのがヒル。東丹沢に多く、西丹沢にはあまりいないという噂ですが、ヒル大嫌いな私は疑心暗鬼です。



ヒル対策万全で臨みました!(詳細は記事にて)
清楚なシロヤシオがほぼ満開、最高の季節に行くことができました。動画も作成しましたので、よろしければご覧下さい!
檜洞丸のルート
西丹沢ビジターセンターから登るのが一般的だと思います。その他、箒沢公園などマイナー登山口もいくつかあるようです。
ツツジ新道の往復、または犬越路の周回ルートとなります。シロヤシオを堪能するならツツジ新道の往復がよいと思います。
私も往復のつもりだったのですが、行きで満足な撮影ができたので、帰りは周回ルートを取ることにしました。



周回ルートは距離が長く、細かいアップダウンがあるため累積標高も増えます。
檜洞丸の登山レポート
西丹沢ビジターセンターへ
西丹沢VC行きの始発バス7:15に乗るべく、新宿発5:41の急行小田原行きに乗車予定でした。
しかし新宿駅で痛恨のエラー!5:52の急行に乗ってしまいました泣。



後発が先にホームにいるのって反則じゃないですか??と自分の不覚を棚に上げてぐちぐち笑
東京で苦手なもののひとつが、私鉄の乗り換えです・・・。路線がとってもシンプルなシドニーから来ると、複雑すぎて泣きそう。
当然始発バスに間に合わず。次は8:25分発です。がっくり肩を落としていたら、バス停付近にいらした男性が、「JR谷峨駅で降りるとバスをつかまえられるよ」と。
「いま下りがきてるから早く早く!」とせかされ、お礼もそこそこにJR御殿場線下りに飛び乗りました。



富士急モビリティの職員さんだったのか分かりませんが、本当に助かりました。
JR谷峨駅で無事バスの列に並び一安心と思いきや、バスはものすごい混みようです。



平日でこれなら土日はどうなるのでしょう・・・。



運賃の合計は、JR谷峨駅+バスのほうが安くなりました(1080円)。新松田駅からバスだと1360円で、座れないなら、通しで乗るメリットは特にないように思いました。
ぎゅうぎゅうの車内で1時間弱。西丹沢VCに到着しました。女子トイレは当然、大行列!(水洗・ペーパーあり、手洗いせっけんなし)



今回の登山でもうひとつ心配だったのは、ヒルです。マダニなんかに比べて無害かもしれないけど、食われたときのビジュアルが無理すぎる。
そこで、完全なヒル対策をもって臨みました。忌避剤、塩、ゲーター。ポイズンリムーバーとムヒは救急セットに入ってます。



ヒルは靴から入ることが多いと思うので、今回はエクイリビウムを投入。本来、縦走時しか履きませんが、エクイリビウムは靴紐部分がシームレスなのでヒル返しとして。



よーしこれでヒルも取り付く島がないはず!もし近寄ってきたら即、塩かけて小さくするからね!とまだ見ぬヒルに闘志を燃やしつつ、登山開始です。
ツツジ新道から登山開始
最初は車道歩き。気持ち良さげなキャンプ場脇を通って行きます。






地図を見ると車道とは別のルートもあるのですが、私は見つけられず。他の人もほとんど車道から行っているようでした。
すぐにツツジ新道へ入る登山道に出ます。すでに沢感があります。いかにもヒルがいそう・・・。



ここからゴーラ沢出合まで、登山道はとてもよく整備されていました。



5月は新緑が本当にきれい。1年で一番好きな季節かも。



ゴーラ沢出合の手前に、崩落地がありました。写真では分かりにくいですが、木の向こう側の崩れた斜面を右側へ歩いていきます。短いのでたいしたことはありません。



ゴーラ沢出合に着きました。



ゴーラ沢の渡渉後、きつい登り
渡渉します。水量があり流れも速く、ちょっと緊張。浅い所を狙うと逆に外すので、濡れるのは気にせず、まっすぐ渡りました。



この後もう一度対岸に渡渉。エクイリビウムを履いてきたのは、ヒルのこともあるけど渡渉にもよいかなと思ったからですが、正解でした!



ゴーラ沢出合は、新緑がとてもきれいでした。ここで小休止して登りに備えます。



では、シロヤシオを目指して登っていきます。



鎖場もあり、登りはきつくなりました。



上に登って行く人たち。この後、道を譲って頂いたので、ぶっちぎらせて頂きました笑。



ぶっちぎってもすぐにまた人が。この時期の檜洞丸の人気はすごいです。



このあたり、シロヤシオは全くありません。黙々と登っていきます。



休憩ポイントの展望台に出ました。人がたくさんいたので撮影しませんでしたが、大きなベンチがあります。



シロヤシオ群生
展望台から少し登ったら、やっとシロヤシオが登場。撮影に夢中になり、全く足が進まなくなりました。









迷ったのですが、レンズはF4通し標準ズーム1本にしました(24-105mm)。シロヤシオは高い所に咲いているし、ふんわり画を撮るなら望遠レンズが欲しいけど、なんせ長くて重い。標準ズームをAPS-Cクロップして、150mmでなんとか撮影することにしました。



今回の撮影目標は、
静止画:玉ぼけ
動画:フォーカスイン、プルフォーカスなどピント移動のカメラワーク



たまたまだけど、シロヤシオにスポットライトが当たったように撮れた。



シロヤシオを玉ぼけの中にうまく収めたいけど、難しい・・・。



赤くマーブルになっているシロヤシオもありました。






なるべく風速の小さい日を狙っていったのですが、それでも風が吹いていて、AF-Cで撮ってもピントがずれてしまいました。



自分で気に入ったのはこの1枚。玉ぼけではないけど、背景を黄緑にぼかせてシロヤシオの清楚さを強調してみたもの。



風がありしかも手持ち撮影なので、ピント合わせが散々でした。



風のせいにしてるけど、主には腕ですね・・・
そろそろ山頂へ向かわねば。歩き出すと、シロヤシオロードが現れました。



トンネルのようです。






今回はフルサイズ機+純正ズームを下げての撮影。α7Ⅳって見た目が良いのか、撮ったの見せてくださいーとか、たくさん話しかけてもらえて嬉しかったです。
12:00、山頂に到着しました。



山頂部分は広く、あちこちにベンチがあります。でもこの日は混んでいて空きなし。
地面に座って休憩、自作の梅おにぎりを食べました(潰れてた笑)。






ヒルはいそうもないので、この頃には警戒心ゼロに。
山頂から犬越路へ向け下山
当初予定はツツジ新道の往復。シロヤシオを楽しむためだったのですが、行きでかなり満足できたため、犬越路経由の周回ルートで下山することにしました。
展望のよいルートです。晴れていれば、左手に富士山を見ながら歩けるはず。



あまり期待していなかったのですが、こちら側にもシロヤシオがたくさん。









群生という意味では、ツツジ新道がやはりきれいです。
開けているから、気持ちよく歩けます。



シロヤシオのミニトンネルが。









山頂から犬越路までの道は、岩場鎖場があります。数個こなしました。



ピークがいくつかあって、細かくアップダウンを繰り返すので消耗します。小笄(ここうげ)というピークに出ましたが、特に何もなし。



鎖場をさらにこなします。



周回ルートにはミツバツツジもたくさんで、とてもきれいに咲いていました。



やせ尾根歩きもたくさんあります。



犬越路に到着!時刻は14:00前。新松田に戻るバス15:40発には、多分余裕で間に合うはず。






CTではここから1時間40分かかるので、CT通りだと15:40にぎりぎり間に合うか、次の17:05になります。
犬越路から用木沢へ
犬越路から用木沢までの下山が、今回の行程中もっとも辛く感じました。
鬱蒼としていて、道はやや不明瞭。踏み跡とGPSを頼りに歩いていきます。誰もいなくて寂しい道なので、どんどん飛ばして歩きました。



道は、ところどころ崩れかかっています。下の写真ではよくわからないのですが、ここは砂利で滑り落ちるように歩いたところ。



下の写真では、向こう側へ渡って行きます。ピンクリボンがなかったら右下のほうへ行ってしまいそう。



時々ある標識に安堵しながら。



すごく疲れてきたけど、用木沢出合までまだ1.2kmもある・・・。周回ルート、距離を出すには良いけど、そうでなければ普通にツツジ新道を往復するほうが楽しいかも。



上の標識後、すぐに広い河原に出ました。ルートはどこか少し迷ったけど、まっすぐ進めばいいことがすぐに分かりました。






前にいた人は何かを採集しているようで、ふらふら林の中へ。惑わされるところでした笑
渡渉して向こう岸へ渡ります。標識がなかったら迷うところ。



桟道が出てきました。文明のにおいがする!



水の清涼さに感動。



下山時に、一番迷ったのがここです。傾いている橋をなんとか渡り、向こう岸へ着いたら、正面の道にロープがかかっています。進入禁止なのかと勘違いし、右のほうへ沢を降りかけてしまいました。






でも、明らかに違っていてすぐに戻り、まっすぐ進みました。正解でした。ロープにピンクテープが着いていたので、進んでよい道という印だったようです。
道の整備状態はとても良くなり、桟橋を歩いていきます。
用木沢出合まであと少し、というところで、今回最大の渡渉が待っていました。



1回目。向こう岸へ。



2回目。向こう岸へ。



ここは、かなり濡れてしまいました。エクイリビウムじゃなくいつものローカットシューズだったら、脱いだほうが良いくらい。



用木沢出合に着いた!ここから西丹沢VCまでは30分弱の車道歩きです。



15:00前にゴール!バスの次発15:40まで時間があるので、センターでファンタオレンジを買って一気飲み。バスに一番に並んで、悠々と座って新松田駅へ戻りました。



並んでいた方が、センターで取水するとよいと教えてくれました。とてもおいしい湧き水だそう。
シロヤシオ、本当に清楚で可憐で、満開時に来れてラッキーでした。混雑に耐える価値はじゅうぶん。
来年は車で高原山に行きたいです。
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | 西丹沢VCへは富士急モビリティの路線バスが1時間に1本程度 小田急新松田駅またはJR山北駅、JR谷峨駅から乗車可能 JR谷峨駅+バスのほうが、合計運賃が安い |
難易度 | ◯ | ツツジ新道の往復なら危険箇所は少ない 犬越路の周回ルートは鎖場、やせ尾根と注意が必要 渡渉は登山靴水没の覚悟で |
トイレ | ○ | 西丹沢VCに水洗トイレ、青ヶ岳山荘でも借りられる(100円) |
装備 | ヒル対策グッズ(忌避剤、塩、ムヒなど)←不要でした 渡渉があるのでストックや替えの靴下があるといいかも | |
データ | 総距離:12.7km 行動時間:5h30m 累積標高:(上)1233m(下)1265m | |
立寄り湯 | 山北町立中川温泉ぶなの湯(バスで途中下車) さくらの湯(JR山北駅隣接) |
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