こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、奥日光の庵滝(いおりだき)です。

庵滝の氷爆が見たいな。見頃はいつ?装備は?
奥日光、戦場ヶ原の西に延びる外山沢を登りつめると、庵滝があります。冬には高さ30メートルほどの氷爆が現れる近年人気の秘境です。

ゆっくり凍るので、美しいブルーアイスが見られます!
見頃は、氷が育つ1月中旬から2月。私が訪れたのは2月末だったので、氷瀑はやや小さくなり始めていましたが、十分きれいでした。
装備については、ほとんどの人がチェーンスパイクで歩いていました。庵滝に近づくとチェーンスパイクでは心もとない箇所があります。不安な人は軽アイゼンが安心です。
スノーシューのツアーの人達もいました。氷瀑付近ではスノーシューは歩きにくそう見えました。
私の足元は、12本爪+G5 Evoという冬山最強装備。これは単に重量トレーニングのためです。

まわりから「12本いるかな?」と、戸惑いのささやきが聞こえてきました(笑)。
氷爆の裏側を見たい人はヘルメットもあるといいですね。とはいえ、私はヘルメットなしで短時間、裏側に入って写真を撮ってしまいました(汗)。
このレポートが皆様のご参考になれば嬉しいです。
庵滝へのルート
庵滝へは、戦場ヶ原の赤沼をスタートし小田代原を経由、西へ延びる外山沢を詰めていきます。往復4・5時間は見ておきたいです。

赤沼駐車場は例年なら冬期閉鎖ですが、今年は試験開放していました。
赤沼から往復するのが最短ルートですが、私は復路は戦場ヶ原を回るルートにしました。時間があるなら、さらに湯滝や湯ノ湖まで足を伸ばしてスノーハイクするのも楽しいと思います。
庵滝スノートレッキング レポート
赤沼でバスを降ります。ちょうどよい東屋があるので、ここでアイゼンを装着しました。赤沼には茶屋、自販機、トイレがあって便利。
小田代原へ向かってスタートします。時間は10:00。

雪は適度に締まり、わかんやスノーシューの必要はありませんでした。今日はトレーニングのため無駄に重い装備をつけてきているので、ゆっくり進みます。

つぼ足でも歩けるくらいでした。

1時間弱で小田代原に到着。ここは「おだしろがはら」と読むんですね。今まで「おだだいはら」だと思ってました・・・。

ここからは車道歩きになります。車道の横の凍っているところを歩いていきました。
途中、車道は雪が溶けきっているところがありアイゼンだと歩きにくいです。

弓張峠を過ぎしばらく車道を下っていくと、庵滝への入口に到着。安易な入山を戒める警告文があります。

ここからは正式な地図に掲載されていないルートになります。警告文のとおり自分でルートを把握しておくのは前提ですね。
とはいえ、人気の秘境なのでトレースがしっかりついていました。私は地形とヤマレコの地図を持っていましたが、この日は不要なくらいでした。
ルートは沢沿いの緩斜面についていて、ほとんどアップダウンはありません。

警告文のとおり、かなり融雪・解氷が進んでいて、沢を渡るときには注意が必要です。

1箇所だけ、斜面をトラバースする箇所は注意です。左側は沢。狭いので慎重に歩きます。

ここを過ぎたら突然ブルーの氷爆が現れました。思っていたより大きい!


アイスクライミング中の方や、滝の裏をのぞくツアーの人達の姿。
解氷が進んでいるので注意しつつ、少し近寄ってみました。向かって右側の滝の中を覗いたら、たしかにどんどん解氷してる。

氷爆の向かって右から左へ移動してみます。かなり融雪しているのでチェーンスパイクだと危ないかも。滑ったら滝壺へどぼんです。

真ん中から氷爆の裏側へ入ってみました。裏から見るとブルーがさらに濃く見えます。


ヘルメットを装着していないので、ささっと撮影してすぐに退出。
氷瀑の見えるところに座って、庵滝ブルーを眺めながらの優雅なおやつ休憩にしました。人気の秘境なのがうなずける美しさ。
同じ道を辿って帰ります。沢沿いの雪景色がとてもきれいでのんびり歩きました。

庵滝の入口から車道を通って、弓張峠へ戻ります。小田代原へは戻らず、戦場ヶ原をぐるっと回って赤沼へ帰るルートを取りました。


「小田代原の貴婦人」と呼ばれる白樺の木がどれなのか分からなかったのが心残りでした。
戦場ヶ原はあちこちに目印のテープがつけられ、道迷いの心配はまずなさそう。

足元もチェーンスパイクかつぼ足で大丈夫。ベンチで重い12本爪を外しました。

木道では滑ったり踏み抜いたりするのに注意です。
戦場ヶ原はいつ来ても心洗われる風景が広がります。澄んだ沢の流れや、湿原にたたずむ老木が絵画のよう。


木道を辿って14:30、スタート地点の赤沼に戻って来ました。ゴール手前に赤い川があって、白い雪とのコントラストがきれいでした。

赤沼バス停から東武日光行きのバスに乗って帰路につきました。
冬の奥日光は夏と比較すると閑散としていますが、侘び寂び感を楽しめます。人も少なくて動きやすいし。フルの冬山装備も不要で手軽にスノーハイクができるおすすめエリアです。
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | 東武日光駅またはJR日光駅から東武バス、「赤沼」下車 フリーパスはかなりお得 デジタルきっぷあり(NIKKO MaaS) デジタル中禅寺・奥日光フリーパスなら浅草発4500円 (往復きっぷ・バス乗り放題) バスのみのフリーきっぷもあり(湯元温泉3500円) |
難易度 | ◯ | ルートは概ね明瞭 大きな危険箇所なし |
トイレ | △ | 赤沼駐車場の公衆トイレ(きれいです) 小田代原のトイレは冬季閉鎖 |
装備 | G5 Evo+12本爪アイゼン(→トレーニング目的) ダブルストック オーバーグローブ ハードシェル わかん(使わず) | |
データ | 総距離:12.5km 行動時間:4h20m 累積標高:(上)280m(下)250m |
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