北関東

ピンクのトンネル!アカヤシオ満開の篭山バリルートをソロハイク

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北関東

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、群馬県・赤城山塊の篭山です。

アカヤシオの群生が見たい!

この時期、登山をするとアカヤシオが美しいです。「ひとつばな」という別称があるとおり、細い枝ごとにひとつずつピンクの大きめの花が咲いて可憐。つつじの一種ですね。

日光や上州など、北関東の山に多い印象があります。

新緑が出る前に花を咲かすため、群生する山では山肌にピンクの斑点が出来ます。これをどうしても撮影したく、どこが良いかとリサーチした結果、赤城山塊の篭山に行くことにしました。

くっかばら
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篭山のアカヤシオが当たり年という情報が。

実は、篭山には4年前の同時期にも行ったのですが、アカヤシオは全く良くなくて、がっかりした経験があります。

今回は入念にリサーチしたためか、大成功でした!

くっかばら
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どこもかしこもピンク、ピンク、ピンク!でした。

ルートは考えた末、バリエーションルートを使って利平茶屋から周回することにしました。アカヤシオを一番長く楽しめそうだからです。

気の抜けない道で、ソロではあまりおすすめできない感じ。実際、この日に滑落死亡事故がありました。私は何とか歩ききり、アカヤシオを思う存分堪能しましたが、お亡くなりになった方を思うと・・・。ご冥福をお祈り致します。

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東京から利平茶屋へ

東京の自宅を朝6時過ぎに出て、相老駅に着いたのは9時。わたらせ渓谷鉄道に乗り換え、水沼駅へ向かいます。

東武から交通系ICで乗り継ぐ人用に、入場・出場の処理をする機械がホームにあります。わたらせ渓谷鉄道の運賃は車内で払います。

沿線は渓谷がきれいです。

くっかばら
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レトロで楽しい列車でした。

水沼駅前から、乗り合いのオンデマンドタクシーを予約してありました。なんと300円というありがたさ。

利平茶屋に着いたのは、10時前。きれいなトイレ(ウォシュレット!)を使って準備完了、さあ!と思いきや・・・

警察や消防がたくさん。ヘリも出てものものしい雰囲気です。どうやら滑落事故があった模様。

かなり気持ちが下がるのを感じましたが、とりあえず行ける所まで行ってみることにします。

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篭山のルート

アカヤシオ目的だと、利平茶屋から登るのが一般的だと思います。

4年前に来たときは、前橋駅からバスに乗って先に鳥居峠に着いてしまったのですが、それだと利平茶屋へ向けてまず下ることになります。

利平茶屋からのルートは3つ。北側の尾根道(登山道)、南側のバリエーションルート、その真ん中の登山道。

真ん中の道にはアカヤシオはほとんどありません。

私はできるだけたくさんのアカヤシオを見たく、そして往復よりは周回したかったので、必然的にバリエーションルートを取らざるを得ませんでした。

利平茶屋から北側の尾根をあがり、篭山へ向け下り、鳥居峠からはバリエーションルートで利平茶屋へ降りるという反時計回りルートを取りました。

荒れた道を登りにするほうがよければ時計回りになります。

くっかばら
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ルートはざれざれで、道迷いもしやすいため、時計回りにするほうが歩きやすいと思います。

私が反時計回りにしたのは、バリエーションルートの崩落地から引き返して真ん中の道で下山するのが容易なためです。時計回りにしてしまうと、利平茶屋へ引き返すのが大変になります。

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篭山の登山レポート

利平茶屋から北側尾根を登る

利平茶屋の管理棟向かいから、尾根に入っていきます。踏み跡は明瞭、ピンクテープもあちこちにありました。

少し登ったら満開の木がありました。この日は青空がきれいで、アカヤシオが映えます。

アカヤシオ、可愛らしさを写真で表現するのが難しく感じます。葉っぱがないので引くと寂しげになり、寄ると意外と花弁が汚れてたり。桜の撮影の難しさと似ているかも。

くっかばら
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今日の撮影の目標は、①青空に生えるアカヤシオの引き画 ②ふんわりピンクの寄せ画 ③斜面の群生の引き画です!

ここで盛大に撮影会をしなくても、実はこの先にはもっともっとありました笑。

でも、登山道の脇に次々登場するアカヤシオの可憐さに、全く足が進みません。素晴らしすぎる。

まっすぐ伸びていた尾根道が、だんだんと荒れてきました。岩を回り込んだりします。

対面の斜面のアカヤシオの群生がすごくきれい。1本だけ、とても濃いピンクのアカヤシオがありました。色に少しずつ差があるのですよね。個体差でしょうか。

登山道の脇では、こんなふうにアカヤシオが群生していて、本当に今日来て良かったです。

南側に目をやると、斜面にはアカヤシオの群生が素晴らしいです。バリエーションルートを行けば、あのアカヤシオのトンネルを通過できるはず。荒れた道は苦手ですが、この後、がんばるつもりです!

いまいる道も、荒れ具合がひどくなってきました。やせ尾根の通過には気を使います。

トラロープがあったり。

登山道が笹で見えなくなったり。

大きな岩を回り込むところでは、踏み跡が無数についていて迷います。左側(南側)を巻くのが正解。

この岩の上に出た所は眺めがよく、ここでランチにしました。

ランチ後、南側の斜面に大きく開けた場所があるのを発見。登山道を外れて少し降りてみました。今朝の滑落事故が頭をよぎりましたが、慎重に少しだけ。こわっ!

苦労が実り、木の枝など遮るものなく、アカヤシオが群生する斜面を撮影することができました!

くっかばら
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撮影目標③を達成!

篭山への分岐へ向け、標高を上げていきます。道はかなり荒れていて滑りやすいところがありました。

このあたりのアカヤシオは、蕾がたくさん。

まったく咲いていない木もありました。GW前半でこんな感じだったので、後半から5月中旬にかけてまだ楽しめそうです。

篭山へ

尾根道から分かれる鳥居峠への分岐を折れます。ずっと下りの道です。

篭山の山頂標識はないのか、気づかず通過してしまいました。

篭山から鳥居峠への道は分かりにくく、ルートを外れると木の枝などにひっかかって歩きにくくなります。

途中、大沼や覚満淵が見えてきれいでした。アカヤシオとコラボで撮影してみます。

くっかばら
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覚満淵は、ここだけを目的に訪れてもよいくらい素敵な場所です。

篭山付近では、アカヤシオは少しだけ。鳥居峠まで車で来た人たちは篭山を見て帰るのだと思いますが、もったいないです!

PLをきかせて、青空とアカヤシオを撮ってみます。ふんわり画を撮りたいのですが、アカヤシオが遠くて難しい。

鳥居峠には、ビヤホールの建物があって、裏手にはケーブルカー跡があります。

駅の跡地が見晴台のようになっていて、この眺め!

真ん中のルートは、廃線跡を降りていきます。バリエーションルートは、アカヤシオがたくさんあるところ。

鳥居峠からバリエーションルートへ

時刻は12時半。帰りの乗合タクシーは15:15で3時間近くあるから、焦らず慎重に行きます。

まず、ビアホールの右手(南側)に回り、柵を越えます。

少し歩くと分岐に出ます。立ち入り禁止になっていますが、これを越えないとバリエーションルートには入れません。

くっかばら
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左へ行くと、利平茶屋へ戻る真ん中の道に合流します。鳥居峠からいきなり廃線跡をたどらずこちらから回れば、途中でアカヤシオも少し見られるはず。

行く手に崩落地が見えました。女性が慎重に降りてきます。

よし!私も行きます!

砂利が流れていかないよう、上から踏みつけるように、そろそろと乗り越えました。

くっかばら
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崩落地の通過は、私の通った上側に加え、下側にも踏み跡があります。好き好きでしょうが、下側を通過していた男性は少し流されていました(立て直せてほっとして見てました)。

いや、行けないことはないですが、あまりおすすめできないですね・・・。いつ崩れてもおかしくないくらい、ゆるゆるでした。

今のところが一番きついですが、この後も道はかなり崩壊が進んでいます。

上を見上げるとこんな感じ。

どんどん行きます。

崩壊地を完全に過ぎたら行き当たりに。地図と見合わせて探すと、ここは東に折れて降りるところでした。

道がありました!

気がついたら道っぽくはない斜面に出てしまい、苦労して下りました。正しくは、向かって左側の尾根道をいくべきだったみたい。

この方みたいに。

このあたり、とても道迷いしやすいです。細かく確認しつつ。

さらに進むと、今度はかなり痩せた尾根が。薄い皮だけでつながっているような感じです。写真には入ってませんが、右側は切れ落ち崩落しています。

くっかばら
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後で知ったのですが、朝の滑落事故現場はここだったようです。こんな所でバランスを崩したら確かに大事故になってしまいそうです・・・。

峠からここまで、アカヤシオはほとんどありませんでした。

安全に行きたい方は、立ち入り禁止の手前の分岐を折れて利平茶屋へ戻るほうがいいと思います。そちらにはアカヤシオがあるようです。

アカヤシオだらけの道、ピンクのトンネルが出現

怖い所は終わった!ここからはピンク、ピンク、ピンクのアカヤシオロードでした。行きの尾根道を上回る数とボリュームです。

密集ぶりがすごいので、望遠レンズにちょうどいい距離の花もあり、ふんわり画が撮れました!(撮影目標②達成!)

行く手を見ると、ピンクの横筋が見えます。きっとあれが、事前に調べてたアカヤシオのトンネル!!

くっかばら
くっかばら

↑の写真はiPhoneです。一眼が負けそうな仕上がり・・・笑

すでにこのあたりも、アカヤシオのトンネルと言っていいくらい。でももっとすごいのがこの先にきます。

利平茶屋へ下る分岐がありました。登山道ルートとしてはのっていないのですが、遊歩道の一部になっているみたい。

いままで歩いてきた道は、行き止まりの看板が出てる。

この分岐付近は石楠花の自生地で、たくさんつぼみがありました。もう少ししたらとても綺麗だと思います。

しばらく石楠花の中をわしわし歩きます。この間アカヤシオはありません。

くっかばら
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今日、付かず離れずだった女性たちは、この先にはなさそう・・・と分岐を折れていきました。一瞬迷ったけど、自分のリサーチを信じて進むことに。

しばらく進んだら、アカヤシオのトンネルが!!これだーーー。

撮影目標①青空とアカヤシオ、達成しました!

ふわーすごい。

ぎりぎりまでここで過ごそうと決め、寄せ画もたくさん撮りました。

ちょっと怖かったけど、勇気を出してこのルートを取ってよかったです!

利平茶屋へ下山

15:15の乗り合いタクシーに間に合うよう、14:20頃、ピンクのトンネルを後にしました。

倒木が道を塞いでいたりします。

大きく北に折れるポイントを見逃さないよう注意しました。分かりにくいですがうっすら踏み跡が。

つづら折れに下りていくので、地図とGPSで細かく確認しながら。

キャンプ場に出ました。入り口にはやはり侵入禁止の看板。通ってきた身には、確かにな・・・という感じです。

15:00前には、駐車場に戻ってこれました。

アカヤシオは素晴らしすぎました!青空にも恵まれて撮影には最高の1日。

バリエーションルート中の崩落地は、やはりできれば避けたいです。アカヤシオのトンネルだけが目的だったら、いったん真ん中の道で利平茶屋へ戻り、遊歩道を登り返してもよかったかもしれません。

とはいえ、普通の体力があればまずは大丈夫な感じでしたので、あとは自己責任ですね・・・。

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余録〜水沼温泉

水沼駅で温泉に入って帰りました。ホームに温泉がある珍しいタイプ。

料金は1550円(入湯税込)とやや高め。タオル類は含まれません(レンタルあり)。料金には、ソフトドリンク1杯がつきますので、湯上がりにラウンジでゆっくりする時間があるといいですね。

伊良コーラが売り切れだったので、サウメにしたのですが、梅の炭酸ドリンクで、なかなかおいしかった。

ちょっとだけえーーと思ったのが、大露天風呂を使うには追加料金(800円)がいること。普通料金で入れるお風呂部分にも露天はあるのですが、とても小さいです。

くっかばら
くっかばら

追加料金を払えば休憩どころも使えます。私は利用しませんでしたが。

普通料金でも、サウナは楽しめるのでよかったです。ビーチにあるような寝椅子が露天風呂わきにあって、気持ちもよかったし。

東武の特急に合わせて戻り、満足度120%で東京へ帰りました。

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アクセスとデータ

アクセス東京からだと、東武鉄道相老駅→わたらせ渓谷鉄道水沼駅
わたらせ渓谷鉄道への連絡は良い 切符は車内清算 
本数が少ないので特に帰りに注意
東武をICで利用した場合、わたらせ渓谷鉄道のホームで出場・入場記録を取る
利平茶屋へは黒保根町デマンドタクシーで(電話:0120-55-3744)
難易度登山道ではないルートも通行可能だが、大規模崩落地あり
道迷いしやすいので地図とGPS必須
全体的に尾根が痩せていて通行には注意が必要
トイレ利平茶屋の駐車場トイレはウォシュレット、手洗いソープあり
ルート中にはトイレなし(鳥居峠にはトイレ記号があるけど見つけられませんでした)
装備特になし ストックがあると良いかも
データ総距離:5.5km 行動時間:4:50(休憩含む)
累積標高:(上)574m(下)569m

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No Mountain, No Life.

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