こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、冬山の那須(峰ノ茶屋跡避難小屋まで)です。

茶臼岳、女性ソロで行けるかな?
冬山はリスク低めの山しか行かない(行けない笑)私。少ない選択肢の中で、まだ行っていないのが冬の那須岳(茶臼岳)です。
冬山としては初心者向けとされているものの、山頂付近は強風かつ激寒のコンディションになることが多いのでしっかりした装備が必要だと思います。

今回、フル装備で望みました!
私が訪れた日は女性ソロは他におらず、ちょっとどきどきしながら進みました。この日山頂方面はホワイトアウトしていて、写真が撮れそうもないので避難小屋までにしましたが、山頂まで問題なく行けるように見えました。

山頂標識の周辺は雪のふきだまりに注意と、地元の方が教えてくれました。
一方、朝日岳はかなり経験値が必要かと思います。夏道とは異なり急傾斜の剣ヶ峰を直登するのに加え、朝日岳直下は岩場です。
今回のもうひとつの目的は、今季から投入したスポルティバのガッシャブルム5 Evo(G5 Evo)を履き慣らすこと。
冷え込みがきつい日だったにもかかわらず、足先はぬくぬくしていて、買って良かったと思いました!
茶臼岳の登山ルート(冬)
積雪期に茶臼岳へ登るなら、大丸温泉からスタートするのが一般的です。バスはここが終点、車の方もここに停めます。
ロープウェー、峠の茶屋を経由して登っていきます。帰りも同じルートです。
茶臼岳登山レポート
大丸園地から鳥居へ

大丸園地でバスを降り、トイレで準備してスタート。このトイレは暖房便座でベンチもあるのでとても便利です。登山届ボックスもあります。
すでにしっかり雪が積もっており、凍結箇所もあるので最初から12本爪を装着しました。慣れた人ならかなり上までつぼ足で歩いていけそうではあります。
スタートは公衆トイレの右横の階段を登ってもいいし、左から車道を歩いてもいいです。車道横にはいくつか脇道のトレースがついていましたが、雪がもふもふなので、ロープウェーまでは車道歩きのほうが楽かもしれません。



那須ロープウェーに出る直前では、脇道を行くほうが近道です。


ロープウェイの右を抜け、車道を外れて上へ登って行きます。かなり歩いた気がしていましたが、まだ1kmも歩いていない・・・。今シーズン初のせいか、G5 Evo+12本爪+フルサイズ機が重いせいか、すでにかなり疲れてしまいました。

ほどなく峠の茶屋に着きました。夏はここまで車で来られます。駐車場奥のトイレは閉まっていました。

夏道だとルートは左側なのですが、積雪期はトイレまで行き、トイレの横を上がっていくことになっているようです。少しうろうろして時間ロスしました。

この坂を上がると、公園のような場所に出ます。あずまやがあって休憩にもよいです。ただこのあたりはかなり積雪が深く、何回か踏み抜きました。

あずまやを過ぎると、すぐに「山之神」の鳥居に出ました。ヤマレコやYamapでおなじみですね。


鳥居から避難小屋へ
鳥居の後いよいよ本格的な登りが始まります。樹林帯を抜けると景色が急に変わりました。足元は岩のミックスで少し歩きにくいです。

風も段違いに強くなりました。左側の茶臼岳の斜面には雪はあまりついていないかと思ったのですが、意外と積もっていて、雪崩に警戒しつつさっさと通り過ぎます。遠目に避難小屋が見えてきました。

今回のルートで唯一怖かったのが、避難小屋手前の雪の吹き溜まりでした。下の写真の箇所です。かなり大きい吹き溜まりをトラバースしていくのですが、最中にプチ雪崩でも起こったらと思うと気が気ではありませんでした。

山頂方面は真っ白です。視界が悪いだけで風はそこまでひどくなく、登頂はできそう。でも真っ白な写真しか撮れなさそうなので、本日はここまでとして、避難小屋でランチにしました。


左側の木の窓を引き、さらに中の扉を開けて入ります。アイゼンをつけたままでOKというのがありがたいです。中は想像以上に清潔で快適でした。

同じ道を引き返して帰りました。地元の方と一緒になり、色々お話しを聞きながら下山。なんとご先祖が峰の茶屋を経営されていたという生粋の那須っ子で、ご自身も那須の山を見回って弱った方を助けたりされているとか。面白い方でした。

ガッシャブルム5 Evoのレビュー


これまで冬靴は、スポルティバのトランゴタワーエクストリームを使っていました。トランゴタワーの冬バージョンで履き心地は良かったのですが、保温力に欠けるのが難点であり、買い替えを決意。
そこで投入したのがスポルティバのG5 Evo。4000m級も耐えうるスペックというだけあり重さが850g(片足)です。トランゴタワーは620gだったのでかなり重くなります。
今回の那須で履き慣らしてみたのですが、やはり重量は感じました。12本爪と合わせると足に重しをつけて歩いているよう。トレーニングのため冬山フル装備を背負い、かつミラーレスとはいえフルサイズ機をぶら下げていたので余計そう感じたのかもしれません。長い縦走には耐えられないかも。
暖かさのほうはかなり満足です。この日はJPCZの影響で気温がかなり低かったのですが、足だけは冷たいとは思いませんでした。これだけで買ってよかったと思えます。
履き心地のほうは、まだ履きなれていないためなのか、すねに少し当たって擦れてしまいました。Boaフィットシステムを締め過ぎだったかもしれません。着脱は簡単で、内部はマジックテープ、その上からファスナーを閉め、さらにBoaフィットシステム(靴の外側についているつまみ)できつさを調節します。

私のアイゼンはグリベルのエアーテックで、相性は問題ありませんでした。

冬は安全と楽しさ第一の私。長い縦走なんかはしないので、重さと引き換えに暖かさを追求したことは正解でした。
おまけ〜那須のShozo Cafeに立ち寄り

那須は素敵なカフェがたくさんあることでも有名です。バス沿線のカフェの中で前から行きたかったShozo Cafeに立ち寄ってみました。表参道にも出店している那須の有名カフェですね。
「上新屋」でバスを下車してすぐ。外観からテンションがあがる佇まいです。看板に「静かにできないお子さんはお断りします」的なメッセージがあり、おおっ・・・ってなりました。夏なんかは賑わいすぎて大変なんでしょうね。
店内は大きなテラスに面していて気持ちいいです。テラス席で寒さを我慢しながらお茶というのもおつかも。

メニューはサンドイッチなどの軽食とケーキが中心です。ガラスケースの中のチーズケーキがかなりおいしそうで迷いましたが、初志貫徹でスコーンセット(1180円)をオーダー。

スコーンの外はさっくり中はしっとり。クリームがクロテッドクリームではないのがやや残念でした。生クリームでも十分おいしかったですが。
今度きたらチーズケーキか厚焼き玉子のサンドイッチを食べたいと思います!
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | 那須塩原駅または黒磯駅から関東自動車バス 冬期は大丸温泉まで1日3便 |
難易度 | ◯ | 目立った危険箇所なし 樹林帯を抜けたら強風に注意 |
トイレ | △ | 大丸園地に公衆トイレ(暖房便座) 峠の茶屋の公衆トイレは冬期閉鎖 |
データ | 総距離:5.7km 行動時間:3h30m 累積標高:(上)448m(下)436m | |
装備 | 12本爪ワンタッチアイゼン ダブルストック バラクラバ(使わず) ピッケル(使わず) 軽アイゼン(使わず) | |
立寄り | 大丸温泉旅館(日帰り15:00まで) 那須湯本温泉鹿の湯 |
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