八ヶ岳

夏沢鉱泉に宿泊【冬】

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八ヶ岳

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は八ヶ岳の夏沢鉱泉です。

※2022年12月末に再訪、記事を更新しました。

厳冬期の八ヶ岳で、硫黄岳、根石岳、天狗岳のベースになる山小屋は?

八ヶ岳は通年営業している山小屋があり、小屋泊をしたい厳冬期の登山者にとってとても心強い存在です。2021年-2022年シーズンは、赤岳鉱泉、夏沢鉱泉、根石岳山荘(営業日限定)、黒百合ヒュッテ、高見石小屋、本沢温泉、しらびそ小屋(定休日あり)が営業。北八ヶ岳にもいくつか営業している山小屋や旅館があります。

厳冬期硫黄岳にチャレンジするにあたり、夏沢鉱泉に宿泊しました。登山ベースになれば良いくらいの気持ちだったのですが、結果としてとても快適なお宿で冬の滞在を楽しむことができました。

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夏沢鉱泉のアクセス

夏沢鉱泉は桜平から徒歩30分。桜平はバスの便がなく基本マイカーでのアクセスです(駐車場あり)。

夏沢鉱泉の宿泊者は希望すれば茅野駅・桜平間を送迎してもらえます。根石岳山荘の宿泊者も空いていれば送迎の予約ができるようです。

送迎は行き・帰りとも午前午後の1日2便。午前のお迎え便は新宿発7時のあずさの到着時間に合わせてあります。

くっかばら
くっかばら

待ち合わせの茅野駅東口には、階段を降りたところに公衆トイレがあります。

お迎えのバスは10人乗りくらいのマイクロバス。途中でチェーンの着脱があります。市街地を出ると凍結した道、山道に入ると積雪の細いつづらおれの道で、運転手さんに感嘆です。この道の運転は私には辛すぎる。

天狗岳へ縦走するつもりで、当初は帰りの予約していなかったのですが、悪天候のため当日に送りをお願いしました。快く受け付けて頂きありがたいです。

夏沢鉱泉の予約・受付

夏沢鉱泉のバンダナ

予約はオンラインか電話です。オンラインで予約すると確認メールが届きます。

1泊2食付・個室でひとり15000円(2022−2023シーズン)。モンベルやjRO会員だと500円引いてもらえます。

キャンセルポリシーは前日までOKで、当日のキャンセル料は50%払いですが、もし満室でなければキャンセル料なし、とHP上では読めます。

ちょっと複雑なのでキャンセル時にご確認を。

受付ではバンダナやバッジを売っています。お昼を食べることもできます。有名なおはぎは見当たらなかった・・・(売切?)。

夏沢鉱泉の部屋

部屋は個室と相部屋があります。

個室は十分な広さで、窓もあって眺めよし(窓は二重窓)。お布団はふかふかで、洗濯したての布シーツも掛け布団・敷布団・枕にかけてあってとても快適でした。温泉タオルと歯ブラシが入ったアメニティも。

個室内にストーブはないのですが、部屋を出た廊下に一定間隔で石油ストーブが置いてあって、部屋の引き戸を少し開けておくと暖かかったです。夜はふとんに湯たんぽを入れてくれます。なつかしい〜!湯たんぽは翌朝湯を捨てて洗面所前に返すシステムです。

部屋にコンセントがあるので充電も便利でした。

2022年12月再訪時、お部屋が改装されてベッドルームになっていました。

夏沢鉱泉の個室(旧)
ベッドルームに改装されていました

HPを見ると夏沢鉱泉の宿泊定員は40人ですが、現在20人程度に制限されているようです。

夏沢鉱泉の温泉

夏沢鉱泉では温泉に入れるのが魅力です。お湯は赤く濁っていて、ほとんど無臭。

厳冬期硫黄岳登山から帰ってきて、芯まで冷え切った体を温められるのは天国!とはいえ、かなり熱くなっていて、人もたくさんいてぬるめられず。冷え切ったまま即入浴した私は、ヒートショックを起こしてしまいました。何とか服を着たのですがその後の記憶が・・・廊下に倒れていたらしく(汗)。

厳冬期の温泉の入り方、皆様もお気をつけください・・・。

2022年年末宿泊時には、加温ボタンがなかったです。男女どちらの浴室かで違うのかも。

夏沢鉱泉の食事

夕食は6時から。豆乳の小鍋は自家製味噌が隠し味でおいしいです。お魚・唐揚げとその他のおかずも盛りだくさん。

夕食の楽しみはデザートです。4種類から選べ、私はココナッツアイスにしました。

夕食のメインディッシュ
夕食の小鉢。野沢菜は自家製とか
夕食のデザート。左はココナツアイス、右はりんごシャーベット

朝食は卵焼きや納豆というオーソドックスな内容。自家製味噌のお味噌汁がおいしいです。

朝食

私はチェックイン後に昼食も頂いたのですが、オーダーしたうどんがコシがあって優しい出汁でとってもおいしかったです。値段は1000円。他には牛丼、カレー、ラーメンがありました。

夏沢鉱泉で昼食に食べたうどん

夏沢鉱泉の施設・サービス

館内は木の香も新しくとても清潔で、かつ暖かく保たれています。館内で寒!ということが全くありませんでした。

1Fには大きな薪ストーブがあって薪の香りがなんとも良い雰囲気。2Fには廊下に石油ストーブが数個置かれていて、個室の引き戸を開けると部屋を温めることができます。

洗面所は1Fの温泉の入口と2Fにあります。それぞれ複数蛇口があってお湯も出ます(朝は出ません)。歯磨き粉を使って歯磨きしても大丈夫でした。

トイレも同様に温泉の入口と2Fにあります。洋式・水洗でとても清潔。ペーパーは箱に入れます。

乾燥室はなかったのですが、廊下に洋服かけがあり、服を乾かすのには困りませんでした。各部屋の外にはよくホテルで見るタオル掛けが置いてあるのでタオルもよく乾いて助かりました。2022年再訪時、アイゼンなどのギアを置いておけるラックが2Fに設置されていて、ますます便利に。

飲料水は洗面所の水が取れます。熱いお湯が欲しい場合は食堂のポットから無料で取って良いとのことでありがたかったです。

難解なルールなどもなく、登山者の良識に任せて頂いている感じで(例えばアイゼンやストックの置き方とか、靴の置き場所とか・・・)、リラックスして過ごすことができました。

夏沢鉱泉の電波状況

ドコモの場合、4Gが来ていましたが時々3Gになったり不安定な時もありました。館内では時間制限付きですがWifiが利用可能です(パスワードは受付に貼ってありますし、スタッフさんに聞けば教えてくれます)。

ただこのWifiのログイン設定が多少厄介で、dアカウントとかLINEアカウントとかからログイン+2段階認証があって面倒だったので私は利用しませんでした。

充電はお部屋のコンセントからできます。

夏沢鉱泉の特色〜厳冬期登山の強い味方でありながら、温泉・食事も楽しめ、快適な滞在ができる

極寒の厳冬期硫黄岳から帰ってきたときの暖かい館内と温泉だけでありがたすぎる存在の夏沢鉱泉。

食事もおいしく部屋も快適で、宿泊だけに来てもいいと思えるほどです。

厳冬期硫黄岳チャレンジの記事はこちらをどうぞ

厳冬期の硫黄岳、撤退【夏沢鉱泉から往復】
厳冬期の硫黄岳に夏沢鉱泉から登ったのですが、強風と寒さで山頂を目前に撤退しました。厳冬期の硫黄岳は南八ヶ岳の中では難易度は低いと言われますが、強風と寒波の中では私にはとても無理でした。
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No Mountain, No Life.

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