こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、千葉県の鋸山です。
鋸山、楽に登れそう?
千葉県の鋸山は標高329m、日本百低山に選定されています。
観光地としても人気で、石切場跡や地獄のぞきなど見どころ満載。ロープウェーを利用もできます。
そのせいか何となく登山としては物足りないような印象があって、後回しになっていました。
ところが!実際登ってみると、そこそこ累積標高があり、途中心臓破りの階段も続き、なかなかのきつさでした。
9月の暑い日に行ってしまったので、倒れそうになりました笑
山頂を踏んだあとは人気スポットを回り、下山後のランチには漁港で地場のお魚を堪能。1日遊べるナイスな観光地でもありました。
千葉県での登山はこれが初進出!過小評価ぎみだった自分の間違いを思い知った1日でした。
鋸山のルート
今回、楽勝な感じだったので地図をダウンロードせず、ログも取りませんでした。
上の写真は、現地にあった案内板です。
ロープウェーを使わず徒歩で登る場合のルートは、車力道コースと関東ふれあいの道(別名:観月台コース)のふたつです。
私は行きは車力道コース、帰りは観月台コースを取ったのですが、観月台コースのほうが道がゆるやかだと感じました。
ただ、どちらから登っても、最後に心臓破りの階段が待っているのは同じです。
山頂から地獄のぞき方面へ行く場合、途中で拝観料700円の支払いが必要です。山頂と登山口往復だけなら、拝観料はかかりません。
鋸山の登山レポート
浜金谷駅から車力道で山頂へ
内房線の浜金谷駅が最寄り駅です。
行き方は、①京葉線→内房線と乗り継ぐ、②品川から袖ケ浦までバス→内房線、③久里浜からフェリー、があります。
私は行きは②、帰りは③を利用しました。
品川6:00発のバスに乗り、袖ケ浦→上総湊とJRを乗り継いで、浜金谷駅に到着したのは9:00過ぎ。
Suica対応の駅です。トイレ・自販機あり。
駅から鋸山登山口までは、まず車道歩き。標識がたくさんあって親切です。
行く手に、鋸山が見えてきました。本当にぎざぎざです。
しばらくすると階段との分岐に出ます。階段を行けば観月台コース。私は左の車力道コースへ進みます。
車力道コースにしたのは、登りが急そうでトレーニングできそうだから。車力さんたちの苦労を偲びながら登りました。
鋸山がさらに大きく!異様な光景に圧倒されます。
トンネルはくぐらず、左側へ。ここから登山道です。
9月初旬で、林の中を歩くと滝汗がすごい。
以外と虫は少なくてよかった。
ほどなく、石畳の道になりました。これが車力道で、石切場から「ねこ」(手車)で石を運ぶための道。なんと、車力は主に女性だったとか。
途中、休憩ベンチがたくさんありました。ザックかけが嬉しい。
登山道はだんだん急になります。車力さん達は、こんな道を石を載せて下り、空のねこを持って上がったんですね。
登山道から30分以上登ってきたあたりで、大きな分岐に出ました。地獄のぞきや大仏方面は、石切場を抜けて行きます。
順路的に、先に山頂を踏むことにしました。
先に地獄のぞきを見たいなら、観月台コースで登るとよいです。
ここからは、石の急な階段になります。15分ほど続く心臓破りの階段でした。
石は滑りやすいので、手すりにつかまるほうが安全です。
9月の暑い日の低山登山なので、滝汗でウェアが上下ともびしょびしょに。見た目が悪いです笑。
階段をこなしたら、「東京湾を望む展望台」と標識があったので、ちょっと寄ってみることにしました。
最後の階段がきつい。でも上に出たら眺めもよいし、海風が気持ちいい!遠くに富士山も見えました。
展望台からは、地獄のぞきも見えました。この時はあまり混んでいなかったのですが、後から行ったら行列になっていました・・・。
地獄のぞきは観光客でとても混むので、なるべく早く行くといいと思います。
では、いよいよ山頂へ。展望台からは結構距離があり、2、30分は歩きます。
どんどん奥へ誘導されるような道が続いて、少し不安になりました。
到着です!山頂からの眺めはなく、ベンチが置いてあるだけ。
ここまでウェアがびしょぬれになるのは珍しいくらい。気分が悪くなる前に、ここで少し休憩して梨を食べたら元気になりました。
長居せず、来た道を引き返して展望台の分岐へ戻ります。地獄のぞきへは、急な階段を下って石切場まで戻らなければなりません。
急なので滑らないように・・・こわ!
日本寺(地獄のぞき方面)経由、観月台コースで下山
石切場の分岐まで戻り、ロープウェー・日本寺方面へ向かいます。
このあたり、少しわかりにくいです。石切場に少し入って、木の階段を上がるのが正解。
標識にそって進みます。階段が滑るので注意です。
日本寺の入口に出ます。ここで拝観料(700円)を支払います。
地獄のぞきに行かないなら払わずに下山できます。
中に入ると、百尺観音という石彫の観音様が。
この後、地獄のぞきを見学しましたが、そのレポートは次の観光セクションで。
日本寺を出て、観月台コースへ向かいます。道は整備されていて歩きやすいです。
最後は、長い階段で終わり。駅への道路に出ます。
鋸山の観光
鋸山は観光地としても楽しめます。ロープウェーに乗ったり、日本寺の大仏様を拝観したり。
もっと歩くことができるなら、東京湾を望む展望台まで足を伸ばしてもいいかも。
中でも、地獄のぞきと石切場は必見かと思います!
地獄のぞき
登山道から地獄のぞきが見えました。下から見るとなんとも不安定な感じがします。
先程の百尺観音を過ぎて進み、階段を登っていきます。一般の観光客にはなかなかきつい階段です。
上に出てすぐ見えるのは、地獄のぞきではありません。
ここから地獄のぞきを撮影するとよいです!
もう少し進んだところに地獄のぞきがあります。岩を登らなくてはいけないので、足元はしっかりした靴がよいです。
この日は暑く人出もあまり多くないように見えたけど、やはり行列でした!
10分以上待ったと思います。紅葉時期なんかはもっと混みそう。
ひとりひとり、この先へ進んで写真撮影します。下をのぞくと怖いです。
地獄のぞきにいる人を、先程の撮影ポイントから。
石切場
いくつか石切場があって、登山コースの途中なので拝観料なしで見学できます。
山頂から地獄のぞきへの分岐にあった石切場は、まるで建築物のよう。
垂直に切り出す技術を駆使したためこのような形になり、段差があるのは崩落を避けるだと説明書きがありました。
もうひとつ、岩舞台と呼ばれる石切場にも寄りました。こちらも登山コースの途中です。
こちらは広場のようになっています。江戸時代から昭和まで続く石の元締め、芳家石店の石切場だったそう。随分切り出した感じがします。
ここでの必見ポイントは、「安全第一」と彫られた文字。
岩に近づいてアップで撮影すると、地層が南へ下っているのが分かります。斜行層というらしいです。
それから、切り出した石を運ぶ(下へ落とす?)ための仕掛けもありました。
鋸山のグルメ
浜金谷港周辺では、海鮮が楽しめる食事処がたくさん。この日も多くの人で賑わっていました。
私が狙っていたのは、「漁師めし はまべ」さん。人気店で、まだ12時前なのに、行ってみたら大行列・・・。
あきらめました泣。
港方面へ歩き、お寿司さん「船主総本舗」に入ってみました。地魚のにぎりとアジフライを注文。
そこそこのお値段だけど(全部でひとり2500円くらいだった記憶)、新鮮でおいしかったです。
食べかけ写真すみません汗
港には魚フライバーガーなどの軽食もあるし、ラーメンや海鮮レストランもあって、色々選べます。
写真を取り忘れたのですが、港で買ったピーナッツソフトクリームがめちゃくちゃおいしかったです!
港では海産物や千葉のおみやげをたくさん売っていて、楽しいです。
浜金谷港から東京湾フェリーで帰路につきました。フェリーに乗るとシドニーを思い出し、なつかしくてたまらなくなります。外に出て海風をあびならがら乗船を楽しみました。
鋸山、完全にみくびっていましたが登山としてもなかなか!港周辺のグルメもたまりません。
観光でも登山でも、かなりおすすめです!人を案内するのも楽しそうだと思いました。
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | 【行き】品川から袖ケ浦までバス(1400円)、木更津からはJR利用 【帰り】浜金谷港からフェリーで久里浜へ(1000円) |
難易度 | ◯ | 標識が整備されている 階段がとても滑りやすい |
トイレ | ◯ | 浜金谷駅、観月台コースの途中に公衆トイレあり |
立寄り湯 | 金谷ステーション 日帰り入浴(800円) ソープ、シャンプリンス、ドライヤーあり ※温泉かどうか分かりませんでしたが気持ちは良かったです 金谷ステーションではイタリアンレストランも併設 | |
データ | 総距離:6.2km 行動時間:5h10min 累積標高:(上)742m(下)742m ※ログを取っていないため概算です |
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