こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。
今回は安達太良山の麓にある、沼尻高原ロッジです。

沼尻高原ロッジ、温泉も料理も評判が良さそうで一度泊まってみたい。
沼尻高原ロッジは、女性で初めてエベレストに登頂した田部井淳子氏が所有していたロッジ。現在は、会津の大川荘という旅館が経営しています。
山小屋ではないですが「ロッジ」というだけあり、内部は山荘風を維持しています。田部井氏の登山道具や写真を展示していて、山好きには興味深い宿。
価格帯は高め(2万〜3万)。でも温泉の質は素晴らしく料理もとても凝っているので、コスパは悪くないと思いました。さらに私は16:00以降チェックイン・10:00までにチェックアウトのプランにしたので、少しお安くなりました。
心地よいラウンジやテラスがあるので、山の麓での優雅な時間を過ごすことができました。プランによってはツリーハウスやグランピングも出来るようです。
沼尻高原ロッジの予約・受付

予約はオンラインで行えます。キャンセルは3日前から30%かかってきます。
玄関を入ると靴を脱いで靴箱へ。宿泊客は少ないのであまり心配せず靴を放置しました。
受付では宿帳に住所などを出力したものを見せられて確認します。いちいち書かなくていいので楽。いろいろ説明を受けて、チェックインしました。

沼尻高原ロッジの部屋
部屋のタイプはスイートから和室、広めのツインなど種類があります。私は一番スタンダードの部屋にしたのですが、少し小さめではあるものの十分心地よいきれいな部屋でした。

1Fの端っこの部屋でした。窓が開くので空気を入れることができます。
部屋にはトイレ(ウォシュレット)と洗面がついていて便利。洗面にはフェイスタオルとアメニティ、泡石鹸、消毒液が置いてありました。


家具はシンプルながらセンスがよいです。机の上にはスピーカーがあるので、自分の携帯電話から音楽を流せます。
藤のかごの中には、バスタオル・薄いタオル・部屋着が入っていてこのまま温泉へGo。部屋着はベージュのパジャマ風でおしゃれ。
部屋にはその他、金庫、空気清浄機、荷物置きがあります。冷蔵庫のミネラルウォーターとソーダウォーターは自由に飲んでOK。
テレビとティーセットはありません。でもこんな素敵なお宿でテレビを見て過ごしたくはないので、ちょうどよいです。飲み物はラウンジに無料で用意されていて不便はありませんでした。
ベッドはどこのマットを使っているか分からなかったのですが、硬さはちょうどよくかけぶとんはふかふか。心地よい寝具でした。

沼尻高原ロッジの食事
沼尻高原ロッジで楽しみにしていたのが食事です。
夕食は18:00から。大きな食堂で、隣とのスペースが相当とってありストレスはありません。メニューを見ると、かなり手の込んだモダンな会席料理で、期待が高まります。
前菜から椀物、魚、肉、蒸し物と全8品、凝ったお料理が一品一品ゆっくり運ばれてきます。会津や福島の食材をできるだけ使っているようで、食器もとてもセンスがいいです。





一緒に頼んだハウスワイン(740円)は、白はシャルドネで赤はカベルネ・ソーヴィニヨン。白はきりっと辛め、赤はふくよかで、どちらも私好みでした。
サービスは好感が持てるものでした。献立をもらっているのに長々と説明されることもなく、こちらのコメントに答える形の控えめな説明が多く、落ち着いて食事を楽しめました。
細かい点ですが、おしぼりが最初に置いてあったものと途中で換えてくれたものと、香りが違っていました。アロマを染み込ませたおしぼりなのですが、最初はゼラニウムのような香り、途中のはミントの混じった香り。おしぼりからいい匂いがするととても気分がいいです。
ちなみに、以前は食事時の部屋着はNGだったのですが、現在はOKだそうです。と言ってもおしゃれな方が多いのか、ほとんどの人は自分の洋服で食事していました。
朝食は8:00からなのですが、私は安達太良山の登山をする予定だったので、無理を言って7:00に変更してもらいました。

申し訳なかったですが、ゴルフで早くする人もいるので大丈夫です、と言ってもらってほっとしました。
朝ごはんも本当においしかったです。特にトマトジュースは、搾りたてだと思うのですが、こんなにおいしいものは初めて。

ごはんは玄米と白米を選べます。どちらも福島産でおかわりOKです。汁物は薬膳で、かなり苦いテイストで驚きましたが、体にすごく良さそうでした。
沼尻高原ロッジの温泉
もうひとつ楽しみにしていたのが温泉。源泉掛け流しの酸性硫黄泉ということで、私の好きなタイプの温泉なのです。

露天風呂は大きめで7〜8人は大丈夫そう。林に面していて気持ちよいです。お湯は白濁の硫黄臭があり、つかるとすこしだけピリピリします。肌がしっとりしてくるのが分かりました。
内風呂はかなり小さくてほとんど露天風呂に浸かっていました。洗い場は4個、シャンプー類はアロマの良いにおい。

脱衣場と洗面所が別なのも便利でした。冷たい水が置いてあるのもありがたいです。その他、アメニティ、基礎化粧品、ドライヤーがあります。


お風呂は滞在中何時に入ってもOKです。部屋数は多くないので、混雑なく入れそうです。特に早朝は誰もいなくて、独り占めで温泉を堪能することができました。

登山者は少ないようで、みなさん朝は遅めでした。
沼尻高原ロッジの施設・サービス
沼尻高原ロッジで印象的だったのが、ゆったりと過ごすための施設や工夫がたくさんあることでした。
2Fのラウンジは心地よいソファーや椅子がたくさん置いてあり、窓もテラスに続いていて素敵な空間。白ワイン、ウィスキー、ソーダウォーター、コーヒー・紅茶が無料で置いてあります。


ラウンジは7:00から24:00まで開いているので、朝はコーヒーを飲んだり、夕食前のドリンクやナイトキャップなどができます。飲み過ぎ注意ですね。おつまみの類はないですが、チョコレートが置いてありました。
1Fと2Fにはオープンテラスがあって、特に1Fのテラスはテーブルやチェアがあるので、ゆったり過ごせます。私は日の出とともに起きて、ここでコーヒーを沸かして飲みました。

ロッジ内には自販機はないですし、おみやげやお菓子なんかの販売もありません。周囲にコンビニもないです。でもこの素敵なラウンジで持ち込みのつまみを食べる、というのはちょっとアンクール・・・笑。見えをはって格好良く飲みたくなるラウンジです。
沼尻高原ロッジでの電波状況
ドコモは4Gが入りますし、宿のWifiが使えました。特にパスワードは不要ですぐに使えます。
希望者には受付でタブレットを貸してもらえます。
沼尻高原ロッジの特徴〜山荘風の温泉旅館、泉質と料理が素晴らしくゆったりと快適な滞在ができる
憧れの沼尻高原ロッジでしたが、期待以上の素敵さでした。こんなところに泊まって、翌日登山するのがもったいないくらい。もっと朝ゆっくりしたかったです。
テレビもないし、ビールやお菓子なんかも売っていないし、一面では不便と言えるかもしれません。でも日常を離れて静かに過ごすには最高です。
大好きなお宿のひとつになりました。ゲレンデの目の前でもあり、今度は冬に訪れてみたいです。
その他〜併設のカフェnowhere
ロッジの別棟にカフェ「nowhere」が併設されています。ここではカフェ・ランチのほか、レンタルバイクやエクストリーム温泉などのアクティビティも準備されています。

安達太良山からの帰り、ここに寄ってランチを食べました。期待を上回るおいしさで、私はローストビーフサンドイッチを食べたのですが、こんなにおいしいのは初めて!


価格も1100円と良心的で、自家製のレモネードやジンジャーエールなど飲み物もおいしい。
安達太良山に来たらまた絶対に寄りたいです。
コメント