こんにちは、くっかばらです。今回は趣向を変え、旅プランのご紹介です。場所は東京の奥座敷、奥多摩。

奥多摩に泊まるならどこがいいかな。観光やグルメもたくさん楽しみたい。
都心から日帰り圏内の奥多摩、登山にしろ観光にしろ、宿泊することはあまりないのではないでしょうか?
見どころたくさんのエリアなので、あえて1泊し観光や温泉、グルメを目一杯楽しんでしまうのもおすすめです。
宿泊施設は少なく、青梅線沿いにちょこちょこ小規模温泉宿があるくらいです。私のおすすめは「はとのす荘」。モダンな雰囲気の温泉宿でスパを併設、食事はイタリアンと女性には抗いがたいお宿です(笑)。
青梅線沿線にはグルメが楽しめるスポットも豊富。素敵なカフェが多いのも特徴です。
それでは、奥多摩1泊2日おすすめプランをご紹介します!
奥多摩へのアクセス
都心から奥多摩まで、電車で2時間ほどの旅。
休日であれば新宿から「ホリデー快速おくたま号」が運行していて、JR青梅線区間も快速で走っていくので速いです。「ホリデー快速あきがわ号」がくっついていて、拝島で切り離されます。奥多摩行きの号車に乗っていないと、拝島で号車を移動しなくてはならず以後座れない、ということになるのでご注意くださいね。
平日は青梅まで快速で行き、奥多摩までの普通列車に乗ります。下りというのに平日の快速はかなり混んでいて、座れないくらい。八王子を過ぎると空いてきます。

青梅線では、進行方向右側の座席に座ると景色がきれいです!
奥多摩からは西東京バスの路線バスで目的地へ。奥多摩湖方面へは割と本数があるものの、その他は1・2時間に1本程度です。
JR東日本には1日間有効の「休日おでかけパス」(2720円)があります。都心からの往復は約1100円なので日帰りであってもお得にはならないですね。西東京バスには、65歳以上が対象の「にしちゅんパスポート65」(4500円)なる1ヶ月フリーきっぷがあるだけです。西東京バスでは交通系ICが使えます。
1日目(観光)
1日目の観光スポットを2箇所、ご紹介します。気合で早起きして8:30頃奥多摩駅に着けば、2つとも回ることは十分可能です。ゆっくり昼ごろ到着だと、どちらかひとつになります。
ちなみに、奥多摩駅の改札外にあるトイレはとってもきれい!手洗い石鹸もあるし、外には靴洗い場もあります。手洗い石鹸のポップなメッセージが愉快。


オプション1〜奥多摩湖畔
奥多摩駅から西東京バスに乗り、奥多摩湖へ。駅前の2番乗り場から出るバスは、行先に関わらず奥多摩湖を通ります。

奥多摩湖バス停で下車、小河内ダムが広がります。園地やお手洗いがあって便利。お店や自販機はないので注意です。春はダムの対岸の山桜がきれいです。


再びバスに乗り小河内神社で下車すると、麦山浮橋、通称「ドラム缶橋」を楽しむことができます。

対岸まで歩いて渡って行くことができます。秋には対岸の紅葉が美しいです。夕方には奥多摩湖に紅葉がリフレクションし、写真撮影スポットと化します。
ドラム缶は歩くとぎいぎい揺れます。ふざけていると湖へ落ちますよ〜。外国の人が多いのは何かで紹介されたのでしょうか。
ドラム缶橋の近く、峰谷橋では午前中でも紅葉のリフレクションが見られます。斜面が東南を向いているためです。

秋、湖畔はどこを歩いても紅葉がすばらしいです。湖畔には歩道がないので車に注意して歩いてみて下さい。健脚の方は、奥多摩湖までハイキングコースもあります。クマが出るので気をつけて・・・。
オプション2〜日原鍾乳洞
日原(にっぱら)という集落の奥のほうに、日原鍾乳洞があります。弘法大師も修行したという由緒ある鍾乳洞です。夏にはひんやり感が楽しめてよさそう。
奥多摩駅にいったん戻り、1番乗り場からバスに乗ります。平日は鍾乳洞行きですが、休日は東日原までしか行かないので注意してくださいね。東日原から鍾乳洞へは30分くらいの歩きです。

バスはくねくねの山道を通っていきます。乗務員さんが2人いるのはすれ違いのため。この間、山の紅葉が素晴らしくて目を奪われます。
鍾乳洞バス停付近の山々の紅葉もすごいです。この景色だけで来る価値があります。

鍾乳洞バス停から林道を10分ほど歩くと、階段の下にチケット売り場が。


大人800円を払って、チケット売り場から橋を渡って鍾乳洞の入り口へ。いよいよ中へ入っていきます!どきどき・・・。
中はいきなり頭を打ちそうな狭さ。背の高い人は身をかがめなくては通れないです。

私が訪れたのは平日で、ほとんど人がいなかったです。時折ふっと人が現れると逆に怖い。実は閉所恐怖症で胎内岩くぐりなども苦手・・・どきどきしながら進みます。奥に突き当たると全体図がありました。

有名なライトアップは、一番奥のさいの河原まで行かないと見られません。意を決して進みます。
弘法大師様の修行場や水琴窟を過ぎると(水琴窟は澄んだ音色でした!)、地獄谷へ急降下する階段があって、下は三途の川。地獄谷から出てくると、ライトアップエリアが始まり、さいの河原へと続いています。なんというスケール。赤・青・緑と色が変わり、不思議と怖さが消えて行きました。




ここからは、新洞と呼ばれるエリアを通って出口へと向かいます。新洞では、白い鍾乳石が見られるそうで楽しみ。

ここまでは、石は黒ずんでいました。松明を使っていたからだそうです。
新洞へは、ものすごく急な階段を登っていきます。お年の人は結構辛いかも。上に着くと、確かに全体が白っぽい!白いつららや、筍のような形の石がにょきにょき。壮観です。遠目には観音様か何かが掘ってあるかと思いました。


白い鍾乳石や石筍が見られるところは、金網がかけられていて近寄れません。
新洞から出口へ下りていく階段は急で湿っているので滑りそう。かなり気をつけて下りました。出口の光が見えてほっとします。全部回って40分くらいでした。鍾乳洞の中でソロってなかなか渋かったです。
ランチ
奥多摩駅周辺の観光の場合、ランチを取る場所がほとんどありません。周辺にはコンビニエンスストアもないです。
一番確実なのは、奥多摩駅2FにあるPort Okutama。メニューはカレーのみで、焼きチーズカレー、野菜カレー、カツカレーなどから選べます。Gotta Coffeeというロースターが中にお店を出しているのもポイント高いです。山グッズや焼き菓子なんかも売っています。


ビール好きなら、駅前のBeer Cafe Veltereがいいですね。ビールを醸造していて、軽い食べ物もあるようです。
グーグルによれば駅周辺にぽつぽつ食事処があります。私が好きだったのは「氷川食堂」だったのですが、閉業してしまったようです。今は「奥多摩の台所」というお弁当屋さん?になっていました。
宿泊
青梅線沿線には、ぽつぽつと宿泊施設があるものの、いずれも小規模です。
鳩ノ巣渓谷のそばに建つ「はとのす荘」はおすすめのお宿。温泉はもちろん、併設のスパがあり、食事はイタリアンと女性に嬉しい宿です。宿泊レポートはこちらをどうぞ↓

ちょっと気になっているのが、川井駅近くの「OKUTAMA+」。校舎を利用した宿泊施設で、1日1組限定の貸し切り施設です。個人旅行よりは合宿やイベント向き。
奥多摩駅からすぐの氷川キャンプ場では、河原で快適キャンプができます。直火もOK。
2日目(観光)
2日目の観光も、オプションをふたつ考えてみました。帰る時間が少し遅くなっていいなら、ふたつとも回れると思います。
オプション1〜御岳神社
御嶽駅からバス、ケーブルを乗り継いで山頂駅へ。40分ほど歩くと、御嶽神社に参拝できます。かなり階段を登るのでがんばりましょう。


御嶽駅からのバスは、平日でも混雑します。
参道には宿坊や食事処が並び、無人販売所ではジャムや揚げパンが売られていて買い食いが楽しいです。






日の出山へ向かう道を少し入ったところにある宿坊「南山荘」の「天空のジュースやさん」は、時間があればぜひ訪れてみて欲しいです。


御嵩神社へ向かう途中、「神代欅」という立派なけやきの木があって壮観です。


オプション2〜御岳渓谷のトレイル
御嶽駅から沢井駅・軍畑駅まで、多摩川沿いに遊歩道が整備されています。多摩川の美しい流れや巨岩などを見ながらの快適トレイル。所要は2時間ほど、登山装備でなくても大丈夫です。


御嶽駅、沢井駅付近では両岸に遊歩道がついています。清流と緑が美しく、気持ちよく歩いていけます。河原にも下りれます。
沢井駅付近には、寒山寺というなかなか派手なお寺が建っています。近づけるのですが中には入れません。橋の対岸、線路側には小澤酒造が経営する「澤乃井ガーデン」があるのでぜひ立ち寄って欲しいです。詳細はランチのところで。










トイレはところどころにありますが、一番きれいなのは澤乃井ガーデンのトイレです。
ランチ
御嶽神社の観光をするなら、参道の宿坊で精進料理やおそばを頂くのもいいですね。予約が必要なところが多いので、事前のチェックをおすすめします。
御嶽駅周辺では「玉川屋」のおそばが人気。平日でも混雑していてかなり待ちます。雰囲気のある茅葺きの民家で靴を脱いでお座敷へ、天ぷらそば(1400円)をオーダー。そばの味がしっかりする骨太な感じのお蕎麦でした。


御岳渓谷トレイルを歩くなら、途中の澤乃井ガーデンは絶対立ち寄りたいスポット。ここでは利き酒や蔵見学(要予約)はもちろん、食べ物を調達して外で食べることができるのです。ただし、とても混んでいます。特に紅葉時期は食券購入に長蛇の列。




ガーデン内は紅葉も美しく、とても良い気分。昼からお酒をがんがん飲んでいる人たち、楽しそうです。
隣には豆腐料理のお店があります。「ままごとや」のほうは予約必須です。「豆らく」のほうは予約なしで気軽に入れます。小澤酒造のお酒や豆腐、酒まんじゅうなどお買い物も楽しい。


もうひとつ素敵なランチスポットを。青梅駅から10分ほど歩いたところにある「繭蔵」では、手の混んだ野菜料理を頂けます。建物が面白くて、名前のとおり昔は織物関係の蔵だったそう。店内は蔵の雰囲気を残しています。
メニューの一番人気は繭膳(2000円)。野菜料理が5つほど、小皿にのっています。ご飯は五穀米・玄米から選べ、デザート・黒豆茶つき。お料理がおいしかったのはもちろん、この黒豆茶が苦うま!










とても混むので、前もって予約すると安全です(当日直前の予約はできないみたいです)。
登山もしたい人におすすめの山
奥多摩エリアは登山コースの宝庫。私もトレーニングで奥多摩の山々にお世話になっています。
日帰りできるコースで私のおすすめをご紹介します。


雲取山は日帰りする健脚者も多いですが、基本的に1泊2日を要する山です。
御前山
御前山は1405m、低山の部類ですが累積標高は1000mを超えます。一番登りやすいのは、奥多摩駅から境橋までバスで行き、南へ登っていくルート。片道3時間程度。
奥多摩湖からの大ブナ尾根や、奥多摩駅からの鋸尾根を利用する場合はとてもハードになるので、しっかりした登山計画が必要です。


御前山は早春のカタクリでも有名な山。かわいらしい姿を見られたらラッキーですね。


こちらの記事で御前山登山に触れているので、よかったらどうぞ↓



三頭山
三頭山も同様に、低山ながらも累積標高は1200mと登りごたえのある山です。奥多摩駅から小河内神社でバスを降り、ドラム缶橋を渡って登っていきます。帰りは都民の森へ下りて武蔵五日市から帰るほうが足には優しいです。


ドラム缶橋は通行不可になることがあるので、チェックしてくださいね。
三頭山の登山レポートはこちら↓



御岳山・日の出山・大岳山
御岳山は、御嶽駅からバスとケーブルに乗って標高を稼げば比較的楽に登れる山です。見どころはロックガーデン。岩と苔が美しい場所で、初夏に訪れるとさわやかです。


ロックガーデンから七代の滝を回って帰るとさらに楽しめます。とても急な階段を登るので注意です。


御岳山からは、日の出山や大岳山へ縦走することもできます。私は過去に、御岳山→日の出山→金毘羅尾根→武蔵五日市駅、御岳山→大岳山→鋸尾根→奥多摩駅と縦走したことがあります。どちらもとても長く疲れる山行きでした(良いトレーニングにはなります!)。
なお、御岳山の奥の院を回るルートもなかなかハードです。人がほとんどおらず、奥の院は秘められた場所感が漂っていて、少し怖かった記憶が。ルートが不明瞭な箇所で獣道に迷い込んでしまいそうになるので注意してください。




私は獣道に迷い込んでしまい、巨大なヘビに遭遇して腰を抜かしそうになりました笑。
棒ノ折山
御嶽駅や川井駅、軍畑駅から登って行けます。棒ノ折山自体は1000m未満でも、アップダウンを繰り返すので累積標高は1300mを超えます。帰りは埼玉県側のさわらびの湯に下ると、有名なゴルジュ帯を経験できます。


ゴルジュ帯は岩場が続き、なかなか大変です。
棒ノ折山の登山レポートはこちら↓



まとめ
東京とは信じがたいほど緑豊かな奥多摩。移住する人が多いのも納得です。
都心からは以外と時間がかかり往復4・5時間を要します。1泊すると効率的に観光や登山ができるし、夜の星が最高にきれいです。宿では多摩川の流れがごうごうと聞こえ、不思議と安らぎ深い眠りにつくことができました。
ここでご紹介したスポット以外にも見どころたくさんの奥多摩。ぜひ思う存分探検してみて欲しいエリアです。
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