こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山の温泉宿などをレポートしています。今回は、那須の大丸(おおまる)温泉旅館です。

山奥の秘湯、アクセスや雰囲気は?
那須ロープウェイからバスで1駅のところにある大丸温泉。いくつか旅館がありますが、有名なのは大丸温泉旅館です。日本秘湯を守る会の会員旅館になっています。
冬山始めのトレーニングで茶臼岳へ行った帰り、念願の大丸温泉旅館に宿泊しました!
大丸温泉旅館へのアクセス

那須ロープウェイが運休する12月初旬から3月までの間、大丸温泉まで行くバスは1日3便しかありません(関東自動車バス)。
宿泊者はこの路線バスを往復500円で利用できます。宿泊予約時に乗車予定のバス便も予約します。一応HPには、2日前までにバス便を予約するようにとあります。

普通に乗ると、往復3000円近くするので嬉しいですね。
バス便は那須塩原駅発13:40、14:40から選ぶのですが、実は8:00発もあります(HPでは選択できないです)。私は、茶臼岳登山もかねていたので、この8:00発に乗りました。宿泊だけの方は温泉のまわりに時間を潰す場所はゼロなので、基本午後便に乗るのがよいと思います。
乗り方は、整理券をとって降りるときに運転手さんに申告するだけ。宿から宿泊者名簿が渡されているようです。私は、13:40便を予約していたのですが、8:00便に乗車。運転手さんは別によいですよ〜と言ってくれました。
帰りも3便。登山するとかでない限り、9:30便に乗車することになります。お宿からバス停までは徒歩5分ほどですが、マイクロバスで送ってもらえます。もしかして行きもお迎えがあるのかも。私は登山後に歩いていったので分かりません。
チェックアウト時こういう↓乗車証を渡されるので、帰りのバスで整理券とともに運賃箱へ。

どこで乗り降りしても使えます。1回だけなので大きな区間で利用するといいですね。
車の方はスタッドレスかチェーンが必須かと。この日も、那須湯本の手前くらいから道は凍結、山に近づくと積雪でした。除雪はしてくれています。
大丸温泉旅館の予約・受付

予約は電話かHPで行えます。秘湯を守る会のスタンプ集めをしている方は、予約方法に注意です(公式HPだとスタンプがもらえない)。
今回私が予約したのが、「おひとりさまプラン」22000円(税込)。3日前からはキャンセル料がかかります。
玄関を入るとスタッフの方がすごく気を遣ってくださり、おもてなし感を強く感じました。靴を預けて(スタッフさんがどこかへ持っていてくれる)受付し、部屋へ案内してもらいます。宿泊料は後払いです。
大丸温泉旅館の温泉

温泉エリアは撮影禁止だったので写真はありません。温泉は24時間入れますが、夕食時間(18:30 – 19:30)は清掃のため閉鎖します。
行ってみて、なぜ「川の湯」というのかがよく分かりました。豊富な源泉が川を流れて来ていて、せき止めて温泉を作っているからなんですね。露天風呂の形状もまさに川で、お風呂の底が玉砂利。お湯の川に浸かっている感じです。
冬は完璧な雪見風呂が楽しめます。頭上に屋根はなく、しんしんと降る雪を頭で受け止めながら熱々のお湯に浸かる幸せ。猿の湯浴みってこんな感じでしょうか。

編笠もあるし、屋根付きの露天もあるので安心してください。
内湯から「やまゆりの湯」(女性用、屋根なしの川底露天風呂)まで結構距離があり、たどりつくまで激寒なのが難といえば難。まっぱですし・・・笑。
そして有名なのが混浴ですね。実は私は混浴には入ったことがありません。大丸温泉旅館では湯浴み着が用意されているので、初めての混浴体験をしてみました。
湯浴み着はこういうの↓。湯に浸かった瞬間捲くり上がるので、周りの男性を気まずくさせないよう押さえながら入水しましょう笑。

湯浴み着は脱衣所に準備されています。お部屋にも1着あるのは日帰り入浴時間中に使うため(日帰り入浴は混浴に入れないので、この時間は脱衣所に湯浴み着を置いていません)。
混浴といってもとても広いので、気まずさなどはなかったですが、男性は端っこのほうへ寄っていて、女性が結構堂々と浸かっていました笑。
お湯の質は無色・無臭。とはいえ、川なのでなんとなくワイルドな匂いがします。もわっとした匂いというか。
貸切風呂は空いていれば自由に入れます。この貸切風呂のお湯は少しだけ硫黄臭がします。
飲泉もできます。内臓に良いそうなのでトライ。味は感じないです。あまり飲みすぎるとお腹がゆるくなるとのこと。

脱衣所には、ドライヤー、メイク落とし・洗顔などのアメニティ、冷水が準備されています。鍵付きのロッカーもあるので日帰り入浴も安心ですね。
大丸温泉旅館の部屋

私は「おひとりさまプラン」だったので、ダブルベッドの部屋でした。他にも色々なタイプのお部屋が選べます。足湯付きの特別室も。
部屋にはウォシュレット、洗面台、お風呂が完備。化粧水・乳液などアメニティも揃っています。冷蔵庫・金庫・ポット・お茶など、普通の旅館にありそうなものはすべてありました。
デスクスペースが独立していて、ワーケーションにもよさそう。

部屋からの雪景色が素敵で癒やされました。
大丸温泉旅館の食事
食事処はテーブルの個室でした。飲み物の注文は、なんとタブレットで!
夕食は会席で、手の込んだお料理が運ばれてきます。目玉は栃木牛のしゃぶしゃぶ。スープが源泉と味噌ベースに分かれていて面白いです。以外と味噌ベースがおいしかった。




この他にも、お刺身、天ぷら、鴨南蛮蕎麦、ご飯、デザートと盛りだくさん。お腹が幸せにはちきれました。
夕食時にオーダーした那須ワイン(赤・990円)がとてもおいしかったです。国産ワインは薄いのであまり好きではないのですが、これはフルボディでしっかりガッツィー。かなり気に入ったので買って帰りたくも、宿にも駅にも道の駅ですら売っていない泣。どうやら、ワイナリー直販だけのようでした。サイトを見たら結構お高めでした笑。
朝食は7:30から9:00の間で好きな時間に行くスタイル。牛乳がとても新鮮でおいしかったです。那須の牛乳かな?ご飯かおかゆが選べ、なんなら両方でもOKです。私は帰りに那須のShozo Cafeでスコーンを食べるつもりだったので、おかゆをチョイス。ゆるさ加減がちょうどよく美味しかったです。


大丸温泉旅館の施設・サービス
館内には自販機はないです。冷水や温水はお部屋に準備されていますし、冷蔵庫には有料の飲み物も入っています。
受付横に売店があって地元のおみやげを売っています。益子焼のお皿や湯呑みが渋く欲しくなってしまいます。


玄関横のロビーも素敵です。雪景色を楽しみながらゆったり座って過ごせます。コーヒーは有料です(400円)。


大丸温泉旅館での電波状況
館内はWifi完備で便利です。充電はもちろん問題ありません。
大丸温泉旅館の特徴〜山奥の秘湯感、川をせき止めたワイルドな温泉で湯浴み三昧、なにもないのが逆にくつろげる
山間の秘湯感を存分に楽しめるロケーションです。ある意味不便で何もないといってしまえばそれまでですが、逆に心が落ち着きます。なんにもできないって、かえって自由だなと思いました。
温泉は温かい川に浸かっている感が満載のワイルドな湯浴みを楽しめます。冬は雪見風呂を思う存分に堪能、最高でした。
実は今回の滞在時にテレビが取材に来ていて、遅まきながらテレビデビューしてしまった私。けっこう細かく長い時間質問され、普段の写真まで提出したのですが、あっ・・・っていうくらいの出番だった笑。取材って大変なんだーと思った山旅でした。
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