こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は高峰温泉ランプの宿です。

首都圏からアクセスが良くて、日帰り登山も楽しめる秘湯に行きたいな。
という方にとって強力な候補となる秘湯の宿です。私もずっと行きたくて、浅間山を日帰りでソロ登山した時に宿泊してきました。部屋も快適でお食事も美味しく、温泉はさすがの素晴らしさ。それに加えて星空観察会、野鳥観察会、近くの湿原や山へのツアーなど、イベントも驚きの充実振りでした。一人で宿泊しても手持ち無沙汰などということが全くない、素敵なお宿です。

2021年11月に宿泊しました。
高峰温泉ランプの宿のアクセス
新幹線の佐久平駅からJRの路線バスが出ています。佐久平駅の蓼科口にロータリーがあり、バス乗り場の看板があります。バスは1日往復2便です(JRバス関東の時刻表)。冬季は高峰温泉まで行かず手前のあさま2000スキー場までの運行ですが、代わりに高峰温泉から雪上車が定期的に運行されています。また、JRバスは新宿からの直通バスも運行しています(1日1往復)。
宿泊前後に浅間山を登山するなら、登山口の車坂峠から徒歩で20分ほどなので歩いてしまった方が速いです。
高峰温泉ランプの宿の受付

予約はWebサイトでもできますが、直前だったため私は電話で予約しました。でもこれが結果的に良かったんです。高峰温泉は日本秘湯を守る会の会員宿なので、スタンプ帳を作ってくださったのですが、電話で予約したからのようです。後から知ったのですが秘湯を守る会のルールで、宿のWebサイトから予約するとスタンプを押してもらえないようなのです。なのでスタンプを集める場合は、宿に電話するか秘湯を守る会のWebサイトから予約する必要があるとのこと。10個集めると好きな宿にご招待頂けるということなので、これから集めてみようと思います!
高峰温泉は、平日はおひとり様もOKのようです。もしかすると週末でも空いていれば泊めてもらえるかもしれないので直前だったら電話してみてもいいかもしれません。登山口に近い高峰高原ホテルや高峰マウンテンホテルはひとりでは宿泊不可なのでありがたいです。
料金は1泊2食で17000円ほど。後払いです。チェックアウト時には帰りのバスも発券して一緒に請求してくれ、便利でした。
高峰温泉ランプの宿の部屋
お部屋は個室。私の部屋は6畳ほどで窓は駐車場側でした。テレビ、金庫、給湯器など普通の宿にあるような備品は揃っていて快適な部屋でした。部屋のトイレは最新式で勝手にふたが開くもの。洗面所はないのでフロアにある洗面所を利用します。個人的に嬉しかったのは部屋に備え付けてあった書籍類。山や自然に関するものがメインです。
部屋の暖房は手動式(ネジを回して風量調節)で、完全にオフにできない感じでした。温泉に何回も入っていたので体が火照り、部屋も暑かったので少し寝苦しかったです。


お布団はチェックイン時にはすでにひいてありました。朝は朝食でいない間にスタッフさんがあげておいてくれました。気になる人は部屋の入り口に「入らないでください」といった札があったのでかけておくといいです。
高峰温泉ランプの宿の温泉
高峰温泉といえば「天空の野天風呂」が有名ですね。私もこれに入るのが主な目的です。この野天風呂は日が昇っている間だけ利用可能で、私が宿泊した11月は朝は7時から、夜は6時までと決まっていので、夕方にチェックインした後まずは野天風呂へ行きました。1Fの奥に扉があるので開けると、かごやサンダルが並べられています。1回につき4人まで入れるシステムで、かごが男女それぞれ4個用意されています。入浴者はかごを一つ持って野天風呂に向かいます。なのでここにかごが1つでも残っていれば4人入っていないということで行ってOK。なければ少し時間をおくしかありません。
私が行った時はかごがあったので、外履きサンダルに替えて外へ出ました。裏手の林を少し行くと男湯・女湯の看板があります。私が着いた時ちょうど女性二人が帰るところで、しばし野天風呂を独り占め。ちょうど夕暮れ時、南側の斜面に向けてひらけており素晴らしい眺めで、お湯は硫黄泉で白濁していてもう最高でした。温度は熱めです。


帰るときにかごを忘れないように戻しましょう(私は忘れて取りに戻りました💧)。
野天風呂にはもちろんシャワーはありませんが、内風呂にはあります。ただ高峰温泉では内風呂でもシャンプーの類は使えないので、シャワーで頭皮の汚れを落とすに止めます。汚れが十分落ちる洗い方の張り紙がしてありました。内風呂は2箇所あって、2Fの「四季の湯」(男性は「高峰の湯」)と、1Fのランプの湯。特に1Fのランプの湯はとても雰囲気が良く気に入りました。内風呂の湯質もとても良くて、加熱してある湯船とぬる湯の湯船が分かれているので交互に入りました。ぬる湯の方は掛け流しで、飲泉もあったので試しに飲んでみましたが、さすがに美味しくはなかった(笑)。



この浴槽、火鍋を連想しました。交互に入ればエンドレスに浸かっていられそうなくらい気持ちよかったです。
高峰温泉は日帰り入浴も受け付けていますが、1Fのランプの宿のみとなります。なので絶対宿泊したかったんですよね。
高峰温泉ランプの宿の食事
夕食は6時から2Fのお食事処で。席は部屋で割り当てられていていますが適度に距離があって密の不安を感じることはありませんでした。テーブルにはお品書きがあり、懐石料理のような内容でテンションが上がります。料理は一つ一つ供されるので出来立ての美味しさが味わえました。量はとても多く(女性には)、頑張っても完食できませんでした。内容は地元の素材を利用したものが多かったです。私はジビエが苦手なのでジビエがなくて良かった。。




朝食は7時から同じお食事処の同じ席で。夕食と比べると質素な印象ですがこれくらいで私はちょうどいいです。卵大好きなのですがこの温泉卵がおいしかった!

高峰温泉ランプの宿の施設・サービス
受付横には売店があり、地元のお土産(野沢菜や地酒)や書籍などが買えます。星空関連の書籍が充実していました。基本的な登山用品も販売していました。お菓子の類はほとんどなかったです。飲み物は自販機で買えます。
高峰温泉の特徴として、宿主催の様々なイベントが楽しめることがあると思います。夜は星空観察会、朝は野鳥観察会。私は参加できませんでしたが、ガイド付きで近くの湿原や山に行くツアーや、大旦那さんのお話の時間なども設けられていました。冬はスノーシューツアーもあるようです。
星空観察会は夜の8時半開始で、巨大な望遠鏡で土星の輪やアンドロメダ星雲などを見せてくれたり星空にレーザービームをあてて星座の解説など、かなり本格的です。私は星空撮影の練習をしたかったので三脚とカメラを持っていったのですが、観察会の講師の方(多分ご主人さん)がもっとがっちりした三脚を貸してくれ、星空撮影に良い設定なども教えてくださり、これまでとは段違いの星空撮影ができました!


朝食前には野鳥観察会があります。ガラス越しですが至近距離で野鳥を観察できて楽しいです。高峰高原で見られる野鳥の説明もあって勉強になりました。この日はコガラが現れてカメラに収めることができました。

高峰温泉ランプの宿での電波
4Gは届いていました。ゲスト用のWifiがあるのですが、うまく接続できず利用できませんでした。
高峰温泉ランプの宿の特色〜天空の湯と星空観察会などのイベント
高峰温泉の特色はやはり「天空の野天風呂」でしょう。宿泊しなければ入浴できないし、眺めは本当に素晴らしいです。遮るものや人工物のないところで白濁した硫黄泉に浸かっていると、山の猿になったよう。本当に贅沢な時間でした。
もう一つは宿泊客を飽きさせない様々なイベントですね。全くの初心者でも楽しめる内容ですが本格的で、これらが無料で参加できるなら宿代が安すぎると思ったくらいです。一人で宿泊なので時間を持て余すかと思いきや、逆に時間が足りませんでした。

ガイドツアーなど一部有料のイベントもあります。
今度は雪の時期に訪れ、宿の裏の高峯山に雪山トレッキングに行ってみたいです。
浅間山登山の記事はこちらをどうぞ↓

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