こんにちは、くっかばらです。
4月半ば、残雪の立山へ出かけました。今回の目的は、白バージョン(冬毛)のライチョウに出会うこと。



ライチョウはどのあたりで見れる?観察マナーは?
結論からご報告すると、冬毛のライチョウをばっちり観察することができました!
一番よく観察できたのが、みくりが池温泉を雷鳥荘方面に降りていく途中にあるハイマツでした。あとは、みくりが池温泉の前のハイマツにもいました。下の地図で、ピンク色のところです。



カメラマンが大勢集まって狙っているので、場所はすぐわかります(笑)。
とてもかわいらしい姿を観察・撮影できて嬉しかった反面、罪悪感も感じてしまいました。人が大勢集まっている環境、ライチョウにストレスを与えてはいないだろうか?
カメラマンさんたちは心得ていて、かなり遠くから狙っています。肉眼であーあそこにいるかな?くらいの距離から超望遠で狙います。私も望遠レンズを担いでいきました。



SigmaのライトバズーカをAPS-Cクロップして、600mmまで撮影できました。
反面、一部の観光客さんが興奮してかなり近寄ってしまうことがありました。スマホだと遠くから撮れないし気持ちはよく分かる・・・。でもできるだけ静かに、距離を取って見守るのがマナー。「生きる化石」の貴重なライチョウ、これからも観察できるように自戒の念も込めて・・・。
扇沢から立山へ
前日は午後に移動して、信濃大町の駅前に前泊しました。翌朝、朝一番6:15のバスで扇沢へ(往復2500円)。
このバスには乗客は私一人。アルペンルートも空いているのかと思いきや、扇沢では車の人たちがたくさん。切符を買い(扇沢往復9470円)、始発の電気バスに乗り込みました。スキー客が多かったです。



切符の自動販売機もあってクレジットカードが使えます。Web切符専用の発券機も数台ありました。
15分ほどで黒部ダムに着きました。最近、半年に1回は黒部ダムに来てる(笑)。ダムの水は凍っていて、彼方には薬師岳がきれいです。



次は黒部湖からケーブルカーです。黒部ダムから10分ほど歩いて黒部湖のケーブルカー乗り場へ。乗り場の天井にかかっていたライチョウのタペストリーにテンションが上がりました。






ケーブルカーの中はかなり狭く、4人がけに4人座るのは結構しんどいです。急勾配を感じたいなら、一番下の席がいいですが取れたことがありません。
5分ほどで黒部平に到着。次はロープウェー。秋の紅葉で有名な大観峰へ向かいます。このロープウェーは途中に支柱がないことで有名です。結構ぎゅうぎゅうで乗車しますが、後立山連峰や東一ノ越の大展望が楽しめます。
最後はトロリーバスで立山トンネルをくぐります。ほんの10分ほどの乗車です。朝6時に信濃大町のホテルを出てから3時間、9:00に快晴、残雪の立山室堂に到着です。



自然が美しい立山高原バス(富山側)から行くのもいいですが、扇沢だと先人の苦労に思いを馳せれて感慨深いです。破砕帯との死闘や「黒部にけがなし」とか・・・その恩恵を蒙って簡単登山できることを忘れずにいたいです。



室堂バスターミナル、混んでいます・・・平日なのに!立山は夏と秋にも来たことがありますが、この日が一番の混みようでした。やはり雪の大谷の人気でしょうか。



立ち食いそば屋が朝から営業していて便利です。
素晴らしい天気なので、雄山か浄土山に登りたい気持ちが・・・。でも今回は、カメラ機材と雪山登山装備を両方持ってくるのが難しくて、登山はあきらめたのでした。思う存分、撮影練習をしたいと思います!



この時期に雄山、浄土山、別山など登るなら、前爪付きアイゼンとピッケルは必須です。加えて、登山者とBCスキーヤーにはビーコン携行も要請されています(義務ではないみたい)。
ライチョウに出会う
室堂から今夜の宿のみくりが池温泉へ向かい、まずチェックインの手続きだけ済ませてしまいました。余分な荷物を食堂に置かせてくれるので助かります。
早速、ライチョウを探しに出かけました。付近はつぼ足で歩けますが、チェーンスパイクとストックがある方が歩きやすいです。
雷鳥荘へ向かって下るところにあるハイマツに、人がたくさん。近寄ってみると、ライチョウの出を待っているようでした。私も少し待っていたら、オスのライチョウがハイマツの茂みに出てきました。



この時期のオスのライチョウは、繁殖期に備えて縄張りを確保するのだそうです。なのでちょくちょく出てくるとか。
ライチョウのストレスにならないよう遠巻きになるので、今回の撮影に絶対に必要だったのが望遠レンズ。シグマ 100-400mm F5-6.3 DGDN OS Contemporaryをレンタルで調達しました。
比較的軽いのが選んだ理由ですが、400mmまでなのが少し辛い。APS-Cクロップして600mmまで出すことにしました。結果、私の腕前には十分すぎるレンズでした!
オスのライチョウは次第に動きが活発に。ハイマツの外へ出てきてくれました。対してメスは、ハイマツの中でじーっとしています。









昼間は日光を避けてハイマツから出ないことが多いらしいので、午前中はここで終えて、夕方にまた戻ってみました。
じっと待っていたら、メスも動き出しました!雪の上を歩いてハイマツを移動。夕方はやはり活発になるんですね。






オスもかわいいですが、メスの愛らしさは特別。まだまだ真っ白だし、顔も優しげです。でもしっかりした足取りで、わしわし歩いて行きました(笑)。
ちなみにカメラマンさんたちはこんな感じ。









翌朝、早朝に3回目のライチョウ撮影セッションへ出かけました。
多分同じ個体だと思いますが、オスとメスが一緒にいます。



今朝はメスの方が活発で、雪の上を歩いたり岩に隠れたり、かわいい姿をたくさん見られました。









引き上げるとき、別のライチョウがハイマツから出てきました。まだ若いオスで、赤い肉冠も小さいです。体は黒い毛が混じり始めていました。登山道に近いのですぐにハイマツに引っ込んでしまいました。






こんなにライチョウに出会えるなんて想像外の喜びでした。望遠レンズすごい!これ全部、遠くから撮っているんですよ。
観察時に辛かったのは寒さ。ライチョウの動きは鈍く、下の写真のようにハイマツの中に一旦落ち着いてしまうと、1時間くらい全く動きません。それで遠巻きにして「出待ち」をするのですが、この間が寒いです。雪の上に敷く座布団や、カイロなんかがあるといいかも。



雪の大谷を見学
せっかくこの時期に立山に来たので、夕方までの時間を利用して雪の大谷を見学しました。
よくこんなに削ったなと思う雪の壁。崩れてこない理由など説明書きもたくさんあって面白いです。



最高地点を過ぎて少し行くと、「パノラマコース」に出ます。雪の大谷の裏を通って室堂へ帰る道です。



記念写真を無料で撮ってくれたり、かまくらが作ってあったり、楽しめる工夫が色々されていました。



雪の大谷ウォークは、9:30から15:00までなので注意です。
富山湾の夕日とダイヤモンド立山
夕方は、みくりが池温泉のテラスから富山湾に沈む夕日の撮影練習をしました。この日は快晴で、(自分的に)最高の夕景が撮れたと思います。



翌朝はご来迎の撮影。立山は東側に高い山があるので、室堂から見る日の出は1時間くらい遅れます。この日は日の出が5:08だったので、6:00くらいに撮影できるようセット。寒かったけど頑張りました〜。



立山というより真砂岳からの日の出ですが、「ダイヤモンド立山」ということで!
みくりが池温泉に宿泊
今のところ、一番好きな山小屋のみくりが池温泉。もはや山小屋と言っていいのかわからないくらい。温泉はもちろん、食事も美味しいし、喫茶みくりのメニューも最高すぎる。あまり細かいルールがないのも好きです。
宿泊記を書いていますので、よかったらこちらをどうぞ↓




今回の食事の写真です。相変わらず美味しい。前回より量が少なくなってちょうど良くなったかも。






おまけ〜ルートイン信濃大町の宿泊記
今回、信濃大町駅前のルートインに前泊しました。駅近で、とても新しくて快適なビジネスホテル。かなり良かったです。
一番感動したのが、充電器の充実振り。iPhoneやUSB-Cなど全てのポートがあります。ワイヤレス充電もありました。もちろんWI-FIは完備。私が泊まったコンフォートルームでは、WOWWOWも見れました。






大浴場は温泉ということですが温泉の感じは薄いかも。でも気持ち良いし、アメニティは揃っています。
ホテル内に食事どころもあるし、駅前には飲食店が結構あります。駅付近にコンビニはないので注意です。朝食は無料でついていて評判は良さそう。私は始発のバスに乗るために朝食は食べませんでした。
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