こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は、冷池山荘です。

鹿島槍ヶ岳に登るなら冷池山荘かテント泊かですよね。冷池山荘の様子は?
鹿島槍ヶ岳に登るなら、①柏原新道から登る、②赤岩尾根で登る、③北側の五竜岳から縦走してくる、というルート取りが多いと思います。①②の場合は冷池山荘に泊まるかテント泊が一般的で、③の縦走の場合は前泊は五竜山荘かキレット小屋か、登山計画で変わってきます。
私は今回冷池山荘にお世話になったのですが、清潔かつ親切な山荘だと思いました。ただ鹿島槍ヶ岳への拠点がほぼこの山荘だけなので、混んでいます。コロナで人数制限をしていなかったらどういうことになるのか想像すると怖いです(笑)。テント場は張りやすそうな良いテント場に見えたので、テント泊も良いかもしれないです。

2021年9月に泊まりました。
冷池山荘の予約・受付
予約は電話のみとなります。予約時には山行計画、出発時間など割と細かく確認されます。登山者の安全のためなのでありがたいことながら、今回の私たちの計画ではコースタイム上の小屋着が17:00になってしまうため、戸惑いがひしひし伝わってきます。「いつもかなり速く歩く方なので16:00前には着けます」と一生懸命プレゼンして納得いただけました(すみませんでした・・・)。
後立山連峰の山小屋には多いですが、宿帳を印刷して記入の上持参するようになっています。
受付で色々なルールの説明を受けますが、冷池山荘のルールは難しめで覚えるのがちょっと大変でした。私だけかもですが・・・。
ルール1:登山靴を入れる場所は客ごとに固定されていて、専用の内履きのスリッパと外履きのスリッパが入っています。靴箱の番号札を受付でもらいます。これは小さな紙の札に輪ゴムが付いたもの。翌朝、この輪ゴムで布団にかけてある不織布を束ねてゴミ箱へ入れます。そして番号札のみを受付に返却。
ルール2:洗面所の水は飲料水ではないので、外の窓口からスタッフさんにお願いします。補給時間も決められています。一人1リットルのチケットをもらえますが、使い切らない時は0.5リットルの半チケをくださいます。
ルール3:乾燥室の利用はレインウェアのみ。
受付ではいろいろかわいいグッズを販売していました。手ぬぐいの種類がとても多かったです。私は爺ヶ岳の雷鳥モチーフ手ぬぐいを買いました。


冷池山荘の部屋
6畳ほどの大部屋に6人で寝るスタイルでした。横の人とはカーテンで区切られていて一定のプライバシーはありますが、上の棚のせいで頭部分は隠れないです。反対側は棚がないので頭まで隠れていました。私たちは到着が遅かったので入り口近くになってしまいましたが、自分が出る時に人に気を遣わなくて良いのは楽です。親切なご夫婦が、私が奥様の横になるように並べ替わってくれました(嬉し涙)。

この夜は同室の人に爆音いびきラーがいて、耳栓していても辛かったです。混んでいる人気の山小屋あるあるですが、いびきラーだけ集めることはできないものか・・・。
冷池山荘の食事
晩ごはんは2回制で時間は決められていました。コロナ対策がされ、黙食という大きな張り紙。みなさん慣れたもので静かに食事しています。食事時にアルコール類の提供もなし。ごはん、お味噌汁、お茶のお替わりは手をあげるとスタッフさんが近寄ってきてくれます。ごはんの炊き加減がちょうどよくとても美味しくてお替わりしてしまいました。最初に置いてあったご飯とお味噌汁がちょっと冷めていたのでおかわりだと熱々がもらえて嬉しい。


冷池山荘の施設・サービス
トイレは簡易水洗でとても清潔。臭いはほとんどありません。洗面所はトイレの入り口に5口ほど蛇口があって大した混雑もなく使えました。トイレ・洗面所には手拭き用のペーパーが用意されていました。
冷池山荘で個人的に一番嬉しかったのは、部屋や外にいく以外に居場所がたくさんあったこと。2Fにはサンルームがありますし、受付前にはテレビとストーブがあって座って過ごせます(席が取れればですが)。夕食前後の時間を潰すのにあまり苦労しませんでした。ベンチにはひとつおきに×印がついていてコロナ対策もしっかりされていました。携帯を充電する場所もありました。
早出の人用か、パンとコーヒーの「モーニングセット」を早朝4:30から販売していました(550円)。最近は山小屋で朝ごはんを食べない人も多いらしいです。私ももうこれくらいでいいかも。


冷池山荘の電波状況
ドコモは不安定でした。3Gになったり電波が完全に消えたりでした。
冷池山荘の特色〜清潔かつ万全のコロナ対策、部屋以外でもくつろげる
鹿島槍ヶ岳への重要な拠点でありながら、とても清潔で内部で快適に過ごせる山小屋でした。コロナ対策も、今まで泊まった山小屋の中では一番と言っていいくらい、しっかりしていた印象です。テント場も快適そうだったので、今度はテント泊もいいかもと思っています(テント泊は週末・繁忙期は予約が必要です)。


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