こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、栃木・焼森山のミツマタ群生地です。

ミツマタはいつごろ見頃?アクセスは?
3月、山でも花たちが咲き始めましたね。トップバッターのひとつがミツマタです。樹皮が和紙や紙幣の原材料になる実用性高い樹木ながら、お花は黄色のぽんぽんのようで可愛らしいです。
東京近郊では、東丹沢の不動尻にある群生が有名です。電車・バスのアクセスがよく人気のスポットですが、東丹沢といえばヒルがセット。

最近はヒルの出始めが早くなっています。以前はGWくらいだったのに・・・。
登山だと予防してさっさと通過することでかわせそうなヒル。写真撮影だと話は別です。ひとところでじっと待つので、ヒルとの戦いでは明らかに不利。ヒルや虫に対するメンタル弱めな私は、不動尻は早々にあきらめました。
そこで行ってみたのが、栃木県茂木町の焼森山ミツマタ群生地です。宇都宮駅からJRバス「ミツマタ特急バス」が出ていて便利でした。群生地付近は車両規制がしかれており、駐車場からシャトルバスか徒歩でのアプローチになります。
見頃は3月中旬から4月上旬と言われます。訪れたのは3月下旬で、花が少し白くなりかけていました。それでも十分なきれいさ。山の斜面一面を覆う圧巻の群生でした。

車両規制は見頃時期だけです(今年は3月29日まで)。
焼森山へのアクセス
JR宇都宮駅西口から、8:45発のJRバス「みつまた特急バス」に乗車。1時間ほどで、群生地へのシャトルバスが出る旧逆川中学校に着きました。


期間限定、1日に往復1便の運行です。帰りは15:20。片道1120円でした。
旧逆川中学校では仮設会場が設置されていて、シャトルバスのチケットを買ったりトイレを借りたり。30分ごとに運行されています。1000円のチケットには、往復のバス代と保全協力金が含まれています。


トイレは中学校の中。靴を脱いで上がります。
シャトルバスは里山の農道をくねくねと進みます。結構遠いです。少し手前でバスを降り、群生地へ歩いていきます。

シャトルバス以外だと徒歩でのアプローチになります。JRバスの終点「いい里さとがわ館」で下車、登山道を登って1時間くらい。当初このルートで行こうと思っていたのですが、前日の大雨で道が悪いのと、花粉症が苦しく、登山プランはあっさりあきらめてミツマタ群生地での撮影に集中することにしました。
車持ちで本格登山をしたい方は、上赤沢に駐車して鶏足山・焼森山を周回できます。
焼森山ミツマタ群生地
群生地には、森のなかをぐるっと1周するように道がついていて、一方通行です。シャトルバス以外の人は、受付で保全協力金300円を払います。

群生地に入ると、息をのむ一面のミツマタ。トンネル状態になっているところもあります。黄色から少し白っぽくなってはいるけど十分きれいです。


ゆっくり撮影していて歩みが遅い私は、後ろからの人にたくさん抜かれました。道はかなり細く、山側に思いっきり身を寄せて道を譲ります。前日までの雨で所々ぬかるみもありました。

1周まわって普通は1時間弱ですが、私は撮影に夢中になり2時間以上いました。
ミツマタ群生地で撮ってみたいのは光芒とミツマタの幻想的な写真。光の筋が差し込んでくる光芒は出る条件が難しくて、少なくとも朝早くには現地入りしたいとなると、車+徒歩でのアプローチが必須です。カメラって結構大変な趣味ですよね・・・。(山も?)
光芒の代わりに、まだきれいな黄色をみせているミツマタのアップをたくさん撮影しました。遠くから見るとポップコーンみたいな花が、近づくとまた印象が変わります。小さな花が集まって、ぽんぽんのよう。



名前が示すとおり、3つに割れて伸びているのがわかります。花はうつむき気味です。
光芒はなかったけど、斜面の一部にだけ光があたって幻想的なところもありました。

私が一番気に入った撮影ポイントは、出口近くにありました。下の地図で、一番下の堤防付近です。

両斜面に広がるミツマタがわっと盛り上がって見え、華やかでした。


杉がたくさんあったせいか鼻がむずむず・・・そろそろシャトルバスに乗って旧逆川中学校に戻ります。
焼森山周辺の見どころ
旧逆川中学校から、「いい里さかがわ館」へ移動しました。足がない人のため、無料のシャトル便が用意されています。乗り合いタクシーで快適でした。
さかがわ館には食事処、ソフトクリームや軽食の売店、地元特産品売り場があり、楽しめます。まずはお昼。地元産のそば粉を使った天ぷらもりそば(1250円)を頂きました。ふきのとうなど山菜がおいしい。おそばもコシ強めでフレッシュです。

デザートは外の売店で。いちごのジェラートと迷いましたが、地元産はと麦のソフトクリーム(380円)にしてみました。これが正解!少しほろ苦い大人のソフトクリームでした。


シャトルバスに乗ったら、いちごジェラート増量券がもらえたので、迷いました。
地元の特産品販売コーナーも充実していて楽しかったです。苗や種、工芸品、益子焼はじめ、お弁当、パン、お菓子などバラエティに飛んでいます。もちろん苺や野菜も販売されていて、どれも新鮮で安い。真っ赤な苺(とちあいか・300円)と立派なグリーンアスパラガスの束(500円)をおみやげに買って帰りました。どちらも最高においしかったです。
特に苺。都内のスーパーで買う苺は何?と思ってしまうほど味が濃いです。さかがわ館で買ってもいいし、近くの観光いちご園「美土里農園」の直売所も評判がよいとバスの運転手さんが教えてくれました。

宇都宮駅への特急バスは美土里農園に寄ります。10分ほど停車するのでおみやげが買えます。私も苺(とちおとめ・500円)を追加購入しました!
さかがわ館の近くを流れる逆川沿いでは、桜並木がきれいです。ちょうど満開というタイミングの良さ。大混雑の都内の桜もいいけど、静かな里山の桜も風情があります。


帰りのバスまで時間があるので、里山の小さな春を探して遊びました。子供のころ、こんなふうに日がな遊んだな、とちょっとノスタルジックな気持ちに。



帰りのバスに乗り込み、運転手さんいち押しの美土里農園の苺を買い、宇都宮駅に戻りました。おみやげに餃子も外せません。
茂木町のミツマタ群世地、妖精の森は息を呑む美しさでした。町をあげて交通の足を確保してくれている感じも嬉しい。時間があれば、いちご狩りをしてみたかったです。
コメント