こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、宮ヶ瀬の相州アルプスです。
相州アルプスとはどこを指す?登山口はどこからがいい?
相州アルプスとは、宮ヶ瀬ダムの東南側にある半原高取山・仏果山・経ヶ岳の総称です。誰が名付けたのか「相州アルプス」と呼ばれるようになりました。
700m程の低山が連なるコースで、宮ヶ瀬ダムのコバルトブルーや丹沢山塊の眺めが楽しめます。
相州(そうしゅう)とは昔の相模国、つまり横浜・川崎などを除いた神奈川県ですね。
相州アルプスの登山口は東西南北ありますが、東側の半原や半僧坊前、西側の土山峠や上村橋が一般的かと思います。いずれも本厚木駅から神奈川中央交通のバスが出ています。
今回私は南尾根と呼ばれる尾根からアプローチしました。南尾根はヤマケイの地図にはルートとして記載されていません。あまり人がおらず道は所々荒れています。ざれた急登があるので、登りに使うのがおすすめです。
2月終わりに行きました。暖かい季節にはヒルが出るので注意です。
相州アルプス全縦走の登山レポート
御門橋バス停から尾根道の入口へ
相州アルプスを南尾根から歩くという(自分としては)壮大なプラン。スタートは御門橋バス停です。本厚木駅北口の5番乗り場から18/19/20/21系統宮ヶ瀬行きのバスに乗り、1時間弱で着きます。
着いたら道路を戻って、左手にある橋を渡ります。茶畑や人家がある道を歩き1本目をすぐに左折。奥の方に鹿よけのネットが見えるのでくぐって尾根道へ入ります。
この鹿よけネットの閉め方はちょっとコツがいります→外側に手を回して内側に引っ掛ける
ちなみに、このバスの区間は自由乗降なので、御門橋が見えたら声をかけて降ろしてもらうと近いです(私はバス停まで行ってしまいました)。
南尾根を縦走して経ヶ岳へ
樹林帯の尾根を歩いて行きます。適度に日差しが入って明るい尾根道です。左手には大山がきれいでした。
道は明瞭ですが、下草が伸びているところも。
尾根道のアップダウンを繰り返して進みます。煤ヶ谷秋葉山、煤ヶ谷高取山のピークは標識を見逃したのか分かりませんでした。
だんだん傾斜がきつくなってきて、足元は乾いた砂でざらざらして歩きにくいです。補助ロープも出てきて危ないところは掴みながら登りました。
スタートして2時間、華厳山に着きました。広くなっていて座れる丸太もあるので休憩に良いです。「西山を守る会」の方々の手作りグッズが無人販売されていました。
華厳山には東側の尾根道から歩いてくる人もいました。南尾根を登ってきたのは私たちとトレランの男性2人組だけでした。
華厳山の後も、同じようなざれた土の急傾斜を下りたり登ったりです。この急登で足元を取られて滑り、土から突き出ている木の根にお腹をしこたま打ち付けてしまいました・・・。
10時半、スタートから2時間半で経ヶ岳に着きました。テーブルとベンチがあるのでここで早めのランチにします。今日はトマトリゾットです。
経ヶ岳から仏果山
経ヶ岳からは相州アルプスに入ります。ここからは基本的に道は整備されていて、ベンチもあちらこちらにあって休憩にも困りません。
半原越というポイントに出ると、道路を横切って正面の登山道に入って行きます。
難しいパートはもう終わりと思っていたら、ここから仏果山の間もなかなかのものでした。昔の修験道だったらしく(役小角が通ったらしい)、岩の細いやせ尾根が続きます。積雪も所々あるので難易度はアップ。チェーンスパイクを出すか迷いましたがなしで行きました。
経ヶ岳を出てから1時間半、仏果山に着きました。山頂はとても広くてベンチもたくさん。展望台もあったので登ってみたら宮ヶ瀬ダムと丹沢がきれいに見えました。
仏果山から半原高取山
仏果山からふれあいの村へ下山する道もあるのですが、全縦走を目指して半原高取山も踏んで行くことにしました。仏果山の山頂から分岐まで少し戻り、仏果山登山口の方へ進みます。
積雪があってゆっくりとしか進めません。でもアイゼンやチェーンスパイクを履いている人はいませんでした。30分ほどで半原高取山に到着。
半原高取山にも展望台やテーブルがあります。この日は外国人グループの団体さんがいて山頂は大賑わいでした。誰であっても山で騒がしいのはちょっと苦手・・・。
半原高取山から愛川ふれあいの村へ
愛川ふれあいの村へ下山する道を降りて行きます。上部の方は積雪が結構あって滑りそうなのでここでチェーンスパイクを装着。
積雪の区間は10分程度で終わってしまい、後は普通に歩ける土の道でした。
途中、ふれあいの村へ向かう分岐で標識に赤い布がかかっていて、「予約のみ」と書いてありました。意味がわからず、そのまま下りて行きました。後からわかったのですが、ふれあいの村では現在登山者の通り抜けが禁止です。なので分岐は「登山口」という方へ迂回しなければならなかった・・・。知らなかったとはいえ申し訳なかったです。なお村内のトイレも使えません。
ふれあいの村からは住宅街を歩いて半原のバス停まで行き、本厚木駅行きのバスに乗りました。ふれあいの村近くにもバスが通るのでそこから乗ってもいいと思います。
相州アルプスと南尾根、とても歩きごたえのある良いコースでした。低山といえど全く侮れない山で、トレーニングとしては大成功でした。
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | 新宿から小田急で本厚木駅へ 急行で1時間弱 本厚木駅から宮ヶ瀬/上煤ヶ谷方面のバス(20系統・5番乗り場) 帰りはふれあいの村から半原バス停まで徒歩20分(他のバス停もあり) 「宮ヶ瀬フリーきっぷ」は小田急線と神中バスが乗れる(1750円) |
難易度 | △ | 南尾根は正規ルートではなく、ざらざらの急登がありハード 南尾根は登りに使う方が良い 相州アルプスに入ってからは道はよく整備されている 仏果山手前のやせ尾根は昔の修験道 通行は注意 |
トイレ | × | コース中トイレはない 登山口(御門橋)にもなし 下山口(ふれあいの村)は現在コロナ禍で利用不可能 本厚木駅のトイレは改札内にあります |
データ | 総距離:12.6km 行動時間:5h49m 累積標高:(上)1155m(下)1144m |
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