東北

冬の山形蔵王でソロ登山(暴風で撤退)【スノーモンスター2022】

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こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、蔵王山(熊野岳)です。山形側からのアプローチになります。

冬の蔵王山はどんな感じ?樹氷はいつ頃が良い?

蔵王山(熊野岳)は標高1840m。山形側からはロープウェーで1700mまで稼げるし、山頂までは1時間程度の歩きなので、冬山としての難易度は高くないと思います。問題は天候です。東北の山はどこもそうですが、冬は大体風速が20m前後、天気も悪いことがほとんどです。今回も「てんきとくらす(てんくら)」はC判定、風速18mの予報。

悩みましたが、ずっとこんな感じでタイミングを逃し続けていたので、樹氷が小さくなる前に行ってしまうことにしました。

結果はワサ小屋跡の手前で撤退となりました。

樹氷の方はばっちりで、午後から晴れてきたのもあって最高のスノーモンスター狩りができました。樹氷は1月から2月くらいが見頃ですがその年の気候に影響されます。今年は寒かったせいか、3月初めでも立派なスノーモンスターたちを見ることができました。

アクセスがとても良いので、東京から日帰りが可能です。

くっかばら
くっかばら

3月初めに行きました。暴風でロープウェイが運休していないか事前チェックは必須です。

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冬の蔵王山(熊野岳)のルート

ロープウェー山頂駅へ

始発の山形新幹線に乗り、山形駅まで3時間弱。大きな駅で、ヴィドフランスやロッテリアが営業していました。山形駅東口の1番乗り場から、9:20発の蔵王温泉行きのバスに乗ります。路線バスなんですが大きな観光バスでした。さすが有名観光地。

約40分で蔵王温泉のバスターミナルに到着します。バスターミナルは北側寄りなので、蔵王ロープウェイの乗り場へは南へ向かって10分くらい雪道を歩きます。手前の「蔵王中央ロープウェイ」に乗ってはいけませんよ〜。乗るのは一番南側の「蔵王ロープウェイ」です。

蔵王温泉バスターミナル
蔵王ロープウェイへ向かって歩きます。すごい雪!

ロープウェイ乗り場で、チケットを買います。私はバスとロープウェーがセットになった券を持っていたのですが、ここで引き換える必要があります。このセット券はロープウェーが4回ついていて、樹氷鑑賞や登山だけなら往復で4回でOKです。

ロープウェーはまず山麓駅から樹氷高原駅へ。これは大人数乗りのロープウェーで、結構詰め込まれます(笑)。眼下にスキー場を眺めているとすぐに着きます。

次に樹氷高原駅から山頂駅へ乗り換えます。こちらは10人乗りくらいのゴンドラで、かなり長いです。ここでは素晴らしい樹氷群を眼下に眺めることができます。晴れていればですが・・・。行きはホワイトアウトしていてほとんど見えませんでしたが、帰りには晴れていて素晴らしい眺めを堪能しました。

 

ロープウェー樹氷高原駅から山頂駅の間。晴れていればこのような眺め!

地蔵山経由で熊野岳へ向かうも、撤退

山頂駅では暴風が吹き、ホワイトアウトに近い視界の悪さ。山頂駅のカフェで天候の回復をしばらく待ちましたが、意を決して出発しました。先行者さんは数人、でもすぐホワイトアウトして見えなくなってしまいます。

出発。暴風と視界の悪さに不安
左手に樹氷群を見ながら
山頂駅を振り返って

北西からものすごい風が吹いていて体を支えるのも辛いくらい。行先も見えないのでGPSが頼りです。コンパスも持っているけど出して作業したくない寒さ。足元の雪は固く閉まっていて軽アイゼンでも大丈夫なのが救いでした。他の登山者さんはほぼスノーシューでした。

地蔵山に着いてどうしようか逡巡。年末の硫黄岳もこんな感じで諦めてしまったし・・・もうすこし頑張ろう!と歩き出しました。一人ぼっちで嵐に撒かれ、山をやっています感がすごい・・・。しばらく耐えて歩きましたがワサ小屋跡手前で完全にホワイトアウト。しばらく待っても回復しないので撤退を決めました。他の人たちも撤退が多かったですが、一人二人行ってしまった人たちも。すごいなあー。

地蔵山に着いた
写真だと行けそうに見えますが視界ほぼゼロ、暴風です

スノーモンスターたちを狩る

悪天候とはいえ撤退は悲しいものです。冬山でコンディションが良い日しか登れないとはまだまだ岳人への道は遠いです。本当は熊野岳とあわよく刈田岳までいく気だったのに・・・。

まあでも気持ちを切り替えて、スノーモンスターたちを存分に狩ることにしました。樹氷は、主に地蔵山と三宝荒神山の麓の間にたくさんあります。コース外なので一般の観光客は入っては行けないことになっていて、ロープが張られています。登山者はそもそもコース外にいるので、堂々とモンスター狩りをしました!

 

モンスター狩りに出発!地蔵山から直接下りて行きます

樹氷に近づくならスノーシューが最適です。私は軽アイゼンだったのですがラッセル祭りになってしまいました・・・。とはいえかなり雪は締まっているので、脛までしか埋まりません。

夢中で狩っていたらだんだんお天気が回復してきました。青空とスノーモンスターたち、素晴らしいです!めちゃめちゃいます!

向こうは三宝荒神山
熊野岳方面
首を垂れるモンスターたち
モンスターの行進

かなり天気が回復してきたので、地蔵山に登り返して見ました。今なら熊野岳へ行けそう・・・。しかしもう2時なのであきらめます。

地蔵山に登る途中、スノーモンスター全景
午後になって熊野岳へのルートがはっきり。風は相変わらず強い

撤退してしまったけどそのおかげでスノーモンスター狩りが十二分に楽しめたし、もう大満足で下山しました。スノーモンスターってインバウンド人気でなんとなく敬遠していたのですが、聞くと実際に見るのでは大違い!わざわざ外国から観にくる理由がやっと分かりました。これは他の雪山では見られない。スノーモンスターたちの中にポツンと立っていると自分もモンスターたちと行進しているみたいで異次元に紛れ込んだようでした。来年はスノーシュー完備でモンスター狩りに来たいと思います。

おまけ〜蔵王温泉宿泊記

蔵王だけだったら東京から日帰り可能です。私は翌日に銀山温泉の観光をする予定なので一泊することにしました。銀山温泉の宿は全く取れず、蔵王温泉に宿を取りました。これが大正解。

蔵王温泉は硫黄泉で町に硫黄臭が漂っています。硫黄泉好きとしてはたまりません。さすが有名観光地で、高級宿からペンションまで宿のチョイスも豊富。直前でも結構空きはありました。

雪見風呂に入りたい!という強い希望があり、蔵王国際ホテルに宿を取りました。ここは高級の部類で安くはないですが、平日で素泊まりなので約15000円でした。ひとりの会席料理があまり楽しめない性格で、温泉街で飲食店が開いているなら素泊まりにすることが多いです。今回はホテル近くの「音茶屋」さんが営業しているのを確認。中心部にはローソンもあります。

蔵王国際ホテルの外観は割と年季を感じましたが、通されたお部屋はとてもきれい!ベッドも快適です。肝心の温泉はもう最高〜でした。源泉掛け流しで、露天風呂は雪見風呂を楽しめました。内風呂は浴槽がオール木製で良い雰囲気です。露天の温度は低め、内風呂は熱めでした。

蔵王国際ホテルの玄関前
部屋
雪見風呂!
晩ごはんは音茶屋さんの焼きチーズカレー。人気メニューだそうです

蔵王国際ホテルの宿泊者は山形駅からの無料送迎や、バスターミナルまでの送迎を利用できますよ。私は利用しませんでしたが、時間が合うならかなり便利です。

アクセスとデータ

アクセス東京から山形新幹線で山形駅へ(約10000円
山形駅から山交バスで蔵王温泉へ、約40分
※チケットセンターでロープウェイとセットの割引券を販売(4500円
バスの便数は多い
難易度冬山としての難易度は低いが天候が荒れやすい
普通に歩ければ熊野岳まで片道1時間程度
ワサ小屋跡以降はルートを見失いやすい
トイレロープウェー山頂駅に完備
その他立ち寄り湯:新左衛門の湯(中心部に近く便利)、源七露天の湯
蔵王温泉大露天風呂は冬季休業
飲食店は確実なのはロープウェー内のレストラン、一般は休業が多い
道路沿いの「音茶屋」は営業していてメニューも豊富

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No Mountain, No Life.

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