(その2から続く)
こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、冬の北八ヶ岳。この記事では茶臼山と縞枯山をレポートします。
茶臼山と縞枯山、快適スノーハイクができそう。
北八ヶ岳の茶臼山と縞枯山はいずれも標高は2400m程度。樹林帯に覆われていて風の影響が少ないため、悪天候でも快適スノーハイクが楽しめます。人通りもそこそこあるのでトレースもついていることが多いです。
主要ルートをそれると途端にトレースが薄くなります。例えば茶臼山から五辻へ行く道でさまよったことがあります。
晴れていても気温がかなり低くなるので防寒は必須。どちら向きに歩いても、茶臼山への登り、縞枯山への登りともかなりの急登です。
冬の北八ヶ岳縦走3日目、白駒池から茶臼山・縞枯山に登り、ピラタススノーリゾートから下山しました。ロープウェイには乗らず徒歩での下山です。コンディションに恵まれた快適な冬の縦走、最終日です。
白駒池から茶臼山へ
3日目は元旦、2023年のスタートは白駒池から。ブログを読んで下さっている方々、ありがとうございます。皆様にとって幸多い年になりますように。今年もよろしくお願い致します!
白駒池は完全に凍結しています。池の上を歩けるのは今だけの楽しみ。白駒荘で長靴を借りて(無料)池を歩いてみました。思ったより積雪していて足をとられます。
今日も天気は良さそう。3日目は茶臼山から縞枯山へ縦走後、下山します。縞枯山から三ッ岳へも寄るつもりだったのですが、昨日の天狗の奥庭で岩場歩きはお腹いっぱいになったのでやめ。
三ッ岳、岩場好きな人にはおすすめです。アイゼンで岩を登り下りする練習にもいいです。
白駒池を出発、麦草峠に向かいます。メルヘン街道まで出ず、手前で折れ白駒の奥庭を通って行きました。白駒の奥庭は樹林帯に囲まれた広場のような場所。白く雪をまとった樹々がきれいで素敵な場所でした。
しばらく雪が降っていないのでトレースはしっかり残っています。積雪があると消えてしまいそう。30分ほどで麦草ヒュッテに到着しました。
麦草ヒュッテでは、靴のままランチを頂けた記憶。トイレを借りるときは靴を脱ぎました。今回は寄らなかったので変わっているかも。
麦草峠という大きな看板を越え、メルヘン街道を横切り登山道へ入っていきます。
大石峠の分岐から茶臼山への登りがスタート。ここから五辻へ向かう道もあって、五辻経由で戻るほうがアップダウンが少なく早いのですが、雪が吹き溜まっていて足をとられるのでよし悪しです。
茶臼山への登りは長く、1時間ほど急登が続きます。すぐ暑くなるので先に大石峠で脱皮しておくほうがいいです。
麦草峠から1時間、茶臼山の山頂につきました。登山道の脇にそっと標識が立っているだけの山頂です。茶臼山の見どころは展望台。時間があればぜひ行ってみてほしいです。いつもすごい風が吹いていて我慢できないレベルの寒さに怯みますが、素晴らしい眺めが広がっています。立派に育ったえびのしっぽもたくさん見ることができます。
茶臼山から縞枯山へ
茶臼山から縞枯山へはゆるやかでのんびり歩けます。霧氷が出来ていて青空に映えていました。登っている途中で振り返ると、赤岳がきれい。
縞枯山の山頂の手前に、縞枯山の展望台へ向かう分岐があります。こちらも素晴らしい眺望なのでぜひ寄ってみてください。縞枯山の展望台は岩場なので多少気をつけていきましょう。
展望台からは南八ヶ岳がはっきり見えていました。平たいのが硫黄岳で、あんなところから歩いてこれたなんて信じがたいです。硫黄岳・根石岳・東天狗岳・中山・茶臼山と山々を渡り、夏沢峠・中山峠・麦草峠・大石峠と峠を4つ越えて来ました。
展望台を出て登山道へ復帰し、縞枯山へ向かって少し登り返していきます。この間の道のもふもふぶりはいつ来ても立派で、前の同行者が森の小人に見える錯覚。縞枯山の山頂も登山道脇にひっそりと立っていて、見逃しそうです。
ピラタススノーリゾートを徒歩で下山
縞枯山の山頂から下山していきます。結構な急坂を長く下る道。ここを登ったときはとてもきつかったことを覚えています。
途中でゴジラのような形の雪のかたまりがあったので顔を描いて遊んだり。
雨池峠分岐まで下りてきました。三ッ岳へ行く場合はここからまた登り。今日はパスすることに決めたので、縞枯山荘方面へ折れます。
縞枯山荘の外観はとてもかわいい!なんとなく入りづらく、いつも通り過ぎるだけなのですが。
ロープウェイへ向かう道は平坦な歩きやすい道です。狭いのですれ違うとき横によけると、深く踏み抜くことがあるので注意です。これは下が木道のため。
ロープウェイ山頂駅の手前で少し寄り道して坪庭へ。坪庭は観光客がスニーカーで歩いているような場所ですが、けっこう上り下りがあるので滑ります。
今回はロープウェイには乗らずに徒歩で下山してみました。山頂駅に向かって左側に登山道の始まりがあるはずなのに見つけられず、探しているうちに林間コースに紛れ込んでしまいました(汗)。邪魔にならないよう端っこを1時間ほどもくもくと下り、やっと登山道を見つけました。山頂駅から登山道を順調に下りてきた人は、ここでコースを横切る必要があります。見ていると渡るタイミングがなかなか難しそうです。
山頂駅から1時間30分かけて、ついにゴール!スキーコースに紛れ込んで大きく迂回してしまったため、30分ほど余計にかかりました。登山道を下りていけば所要は1時間です。
レストハウスの食事メニューはなかなか充実しています。パン屋さんやお土産屋さんもあります。お昼ごはんを食べて、アルピコバスで茅野駅へ。年末年始の恒例行事は今年も無事に楽しく終わりました。
最終日は、距離が約10km、行動時間5時間、累積標高が上り約450m、下り約800mでした。
アクセスとデータ
アクセス | ◯ | 【行き】茅野駅から桜平まで夏沢鉱泉の送迎車 【帰り】ピラタスからアルピコバスで茅野駅へ 片道1500円 |
難易度 | ◯ | 危険箇所は根石岳・天狗岳山頂直下の岩場 稜線では強風にさらされる 晴れてもかなり寒く低体温症に注意 天狗岳西尾根は初心者向けとはいえない 天狗の奥庭ルートは特に悪天候時には難路 |
トイレ | ○ | 夏沢鉱泉、オーレン小屋、根石岳山荘、 黒百合ヒュッテ、高見石小屋(外トイレ)、 白駒荘、麦草ヒュッテ、RW山頂駅 |
ランチ | ○ | 夏沢鉱泉、黒百合ヒュッテ、高見石小屋、 麦草ヒュッテ、RW山麓駅 |
データ | 【3日間の合計】 総距離:27.1km 行動時間:18h10m 累積標高:(上)2122m(下)2197m | |
装備 | 【靴】G5 Evo 12本爪ワンタッチアイゼン、ダブルストック ピッケル(使わず) わかん(使わず) バラクラバ ハードシェル上下 靴下2重+カイロ |
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