八ヶ岳

冬の北八ヶ岳、硫黄岳から縞枯山へ縦走【その1・硫黄岳】

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八ヶ岳

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、冬の北八ヶ岳縦走。硫黄岳・根石岳・天狗岳・茶臼山・縞枯山を2泊3日でつなぐ山旅です。

冬山初級者でも行ける?装備はどうしよう。

厳冬期には2000m峰が限度の冬山初級者な私。北八ヶ岳はそんな私でも楽しめる貴重な山域で、年越しを過ごすことを恒例にしています。

初めての冬山は北横岳でした。翌年には三ッ岳から縞枯山。翌々年には天狗岳西尾根と少しずつステップアップ。前年は硫黄岳に挑戦しましたが暴風で撤退。そして今回、硫黄岳から縞枯山を縦走するプランをたてました。

冬の八ヶ岳では強風となることが多く、気温もかなり低くなります。特に天狗岳付近では遭難の事例もあり、コンディションが悪いときは無理せず撤退する勇気が必要です。

装備で大切なのは寒さ対策です。冬の八ヶ岳の寒さは本当にはんぱではありません。今回距離が長いこともあり、しっかり保温できる冬靴とオーバーグローブ、バラクラバ、カイロ、タイツなどで完全防備しました。

稜線上では12本爪アイゼンが安心だと思います。軽アイゼンで歩いている人も見ましたが、私は自信ないです。ピッケルは持っていったけど使いませんでした。12本爪アイゼンでしっかり歩いていけば危険箇所はほぼなく、唯一、西天狗から東天狗への鞍部のところが滑ったらまずそうな感じ。根石岳直下と東天狗岳直下の岩場も、アイゼン歩きに慣れていないと危ないかなと思います。

今回、風速は12〜15m、気温はマイナス10度切りでかなり寒かったもののコンディションは良好。無事に歩き通し、新年の良いスタートを切ることができました。

この記事では1日目の硫黄岳をレポートします。

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桜平から夏沢峠へ

この日は夏沢鉱泉泊なので、茅野駅から宿泊者専用のお迎えバスに乗せてもらい桜平へ。

桜平から夏沢鉱泉へ向けて緩い坂道を登っていきます。この区間はつぼ足で歩けます。夏沢鉱泉でトイレをお借りして(100円)、小屋前のベンチでアイゼンを装着。最初は緩い道ですがだんだん急登になります。今年は例年より雪が少ないですが、もふもふワールドは健在。

夏沢鉱泉から登っていきます

桜平から2時間弱でオーレン小屋に着きました。冬期小屋が開放されていて、トイレもあります。小屋前のスポットは休憩にぴったりです。

オーレン小屋

稜線が見えてきました。悪天候の前年と違い素晴らしい青空が広がっています。気温はとても低く、手がすぐに冷たくなってしまうので対策しながら歩いて行きます。

オーレン小屋から30分ほどで夏沢峠に到着。小屋は2軒とも閉鎖中です。座るのにちょうどよい岩があるので少し休憩しました。

夏沢峠

ここからは強風にさらされるので、ハードシェルを着込み、バラクラバを着けて備えます。

夏沢峠から硫黄岳へ

夏沢峠からしばらく続く樹林帯を抜けると、稜線を登っていきます。前年は20m以上の暴風で撤退してしまったところです。

硫黄岳へ登っていきます

傾斜はきつく、足元は岩と雪のミックスで歩きにくいです。吹きさらされて寒いけど、このコンディションで登れなければ一生登れないぞ!と自分にカツを入れて。

硫黄岳を登る私(同行者撮影)

振り返れば夏沢峠の向こうに天狗岳や根石岳が白くきれい。

夏沢峠を出て1時間弱、硫黄岳山頂に到着しました。南八ヶ岳のオールスターがはっきりと見えています。

硫黄岳に着きました
横岳・赤岳・阿弥陀岳を一望
爆裂火口

コンディションは悪くなかったですが、登頂している人は数えるほど。時間が午後だったからかもしれません。寒すぎて長居はできず、すぐに下山を開始。

夏沢峠へ戻り、いったん夏沢鉱泉へ帰ります。1日目はここで終わりました。距離は約8km、行動時間約5時間、累積標高は登り約800m、下り約400m。寒さがつらい登山でしたが達成感が嬉しく、夏沢鉱泉でゆっくり体を休めました。

その2

夏沢鉱泉の宿泊レポートはこちら↓

夏沢鉱泉に宿泊【冬】
八ヶ岳の夏沢鉱泉に宿泊してきました。硫黄岳山荘グループの山小屋で通年営業している登山者の強い味方です。アクセスは桜平からですが、厳冬期で積雪がある時でも茅野駅間の送迎をしてもらえます。温泉、暖かい館内、おいしい食事で厳寒期でも快適に過ごせる山小屋です。
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No Mountain, No Life.

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