こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は、乗鞍の白雲荘です。
乗鞍は日帰り可能だし麓に宿もたくさんあるけど、あえて畳平に宿泊しようかな。
というときにぴったりのお宿です。畳平には他にも銀嶺荘があり、剣ヶ峰への分岐には肩の小屋がありますが、ライチョウ好きな人には白雲荘をおすすめしたいです。ライチョウ愛があふれるお宿でほほえましい気持ちになれます。
ライチョウグッズ、写真集、ライチョウの生態のPOP、ライチョウ目撃情報MAPなどがあって、楽しめます!
白雲荘の予約・受付
予約は電話のみになります。相部屋、1泊2食で9800円。個室もありますがソロだと泊まれません。
中に入ると靴箱が並んでいて、部屋番号のところに靴を入れ、スリッパを履いてあがります。靴箱に鍵はないです。
この日はおろしたての靴を履いていたのでちょっとどきどきしました笑。
受付で宿帳を記入して料金を払い(現金のみ)、色々説明を受けます。特に変わったルールはありませんでした。受付横では飲み物やお菓子、グッズを販売しています。
白雲荘の部屋
相部屋は1F、個室は2Fにあります。私は1Fの相部屋(107号室)を割り当てられました。部屋の前には自分の場所を示す紙が貼ってあります。
この日の同室は女性1名だけでラッキーでした。この相部屋自体は最大8人まで入れそうです。ただ部屋は結構狭く、8人入ったら結構辛いことになりそう・・・。
部屋の中央に梯子があるので、気をつけないといちいち頭を打ったり足をつまづいたりしてしまいます。
お布団とまくらには綿の新しいシーツがかけてあるのが嬉しい。普通山小屋ではこんなことはありませんが、乗鞍スカイラインの実力ですね。
白雲荘の食事
夕食は17:00、朝食は6:15から。夕食後の夕日、朝食前のご来迎に便利な時間設定でした。
夕食は飛騨牛のすき焼きがメインで、お肉はやわらかく脂肪分も少なく、とてもおいしかったです。生卵もうれしい。付け合わせのおかずやサラダも味は薄めで食べやすく、あやうくご飯をおかわりしそうになりました。ご飯は天日干しのお米を使っているそうです。
お酒を飲みたい人は頼むと持ってきてくれます。ビールや地酒、ワインがありました。
朝食の卵焼きはキッチンで焼き立てな感じ。飛騨高山名物の赤かぶ漬けも地味な存在ながらおいしいです。そしてお味噌汁が赤だし!私は名古屋出身なので赤だしはソウルフードです。
恐るべし乗鞍スカイライン。みくりが池温泉同様、食材を車で運べる山小屋の食事の満足度はものすごく高いです。
食堂は木目調があたたかい造りで、テラスに向かって大きな窓から光が差し込む快適な空間です。暖炉があって火を入れてくれたので、さらに雰囲気アップ。日中は喫茶になるようです。
なお、白雲荘では素泊まりオプションもありますが、自炊スペースはありません。外のテラスもバーナー使用は禁止になっていました。
白雲荘の施設・サービス
館内は木の香漂う清潔さです。トイレは簡易水洗ですがペーパーは流してOKで、洗面所も3つ独立のシンクがあってきれいです。
独立した乾燥室はないのですが、階段下に物干しが設置してあって、夜と早朝はストーブを炊いてくださいます。少し狭めなので雨の日はすぐいっぱいになりそうです。
21:00の消灯後は、トイレの水の流れが悪くなります。大量の紙を使うと困ったことになりますよ〜(見てしまいました笑)。わざとではないと思いますが宿にも迷惑なので気をつけたいですね。
白雲荘では、水がある季節に限ってお風呂に入ることができます。洗い場がありソープも置いてありますが、シャンプーはありません。ドライヤーの使用は禁止されていますし、基本髪は洗わない想定だと思います。
浴室は小さめで3・4人入れるくらい。お風呂の時間は決められていて、この日は16:00から19:30でした。タオルはないので持参しましょう。お湯はとても熱いですが調整可能です。
この日は某登山用品店の女性グループツアーがあって、男女比率はなんと1:9。間隙を縫って入浴しました笑。
本は山関係が少しありますが、漫画なんかはありませんでした。その代わりというか、館内中に手書きのPOPが貼ってあって、乗鞍の動物や植物を紹介してあって飽きないです。ライチョウの生態や目撃MAPなどがかわいい。
飲み物は有料のセルフサービスがありましたが、野草茶の試飲のポットも置いてあっておいしかったです。夜間は受付にほうじ茶のポットがあり自由に飲んでよいということでした。
白雲荘の電波状況と充電
ドコモは4Gが強く入りました。ただ、21:00の消灯以降は圏外になってしまい翌朝まで電波はありませんでした。
部屋にはコンセントがあり充電可能です。相部屋では私の同室の人の側にコンセントがあって、一応そこで充電してよいか聞いてからしました。
このときの同室の方とは一緒に星を観察したりして、私にしては濃い仲良し度でした。日頃どれだけ薄いのか笑。
白雲荘での星空観察
日帰りできるのにあえて宿泊したのは、星空撮影がしたかったのと、ライチョウを探したかったから。あいにくライチョウには出会えなかったのですが、星空のほうはばっちりでした!
白雲荘は玄関のところにテラスがあって、安全に星空観察するのに良いです。ただ、天の川を撮影しようとすると屋根がかなり画角に入ってしまうのと、小屋の明かりが漏れてきます。なのでもっと暗いところで天の川全景を撮影したい場合は、駐車場やスカイラインの方へ少し下っていくといいです。真っ暗で怖いので私は行かず、テラスでの撮影にとどめました。
東側は松本市があるのでかなり光害が出てしまいました。
白雲荘の特徴〜お風呂があり食事もおいしく旅館クオリティの山小屋。星やライチョウ好きなら2倍楽しめる
あえて宿泊して本当に良かったな!と思える白雲荘。もはや山小屋というより旅館のクオリティでした。ただアメニティがないのと、食事時間がとても早いだけ。
星空やライチョウ好きな人にとってはたまらなく楽しい宿です。ライチョウに会えるかは運ですが、その代わりに館内のPOPやグッズでかなり楽しめます。
グッズの販売もかわいいものがたくさん置いてありました。飛騨は木工で有名ですが、木を使った作品が特に素敵でした。あとは布細工のポーチや動物モチーフ、ライチョウ写真家の写真集なんかもありました。散々迷った末に、布のライチョウモチーフのブローチと、朴の木で作った木のマグカップを買いました。ブローチは手作りだし、飛騨木工だし、すごく散財してしまいましたが両方とも嬉しい!木のカップは山で使おうと思います。
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