北アルプス

常念小屋に宿泊

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北アルプス

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は、北アルプスの常念小屋です。

常念小屋の評判は?

常念小屋は、北アルプスのパノラマ銀座と呼ばれる縦走路中、常念岳のふもとに建つ山小屋です。隣の大天井岳の大天荘や大天井ヒュッテ、燕岳の燕山荘といった人気の山小屋に押されている印象があって、評判もあまり耳に入ってきません。

残雪期のパノラマ銀座を縦走する場合、大天井岳の小屋はクローズのため、常念小屋は重要な基地となります。大天荘の冬期小屋に泊まることを選択すれば別ですが、通常、燕山荘→常念小屋→下山(または逆)という宿泊計画になります。

私も、残雪期のパノラマ銀座縦走をしなければ常念小屋に泊まることはなかったかも。でも今回宿泊してみて、基地としての重要性はもちろんのこと、山小屋としてもなかなか快適であることを実感できました。

くっかばら
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2022年のゴールデンウィークに訪れました。

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常念小屋の予約・受付

常念小屋の予約は1ヶ月前から、電話のみになります。小屋の閉鎖期間は松本事務所へ、小屋営業中は小屋へ電話します。予約時に、インナーシーツと湯飲み(シェラカップでも何でも)を持参するよう言われました。湯飲み?と思ったのですが、到着してみると食事の際の湯飲みは提供されていました。結局、歯磨き用の水を受けるのに使っただけでした。

くっかばら
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女性用の洗面所の水は日没から日の出まで止まります。そのため歯磨き用の水がポットに入れて置いてありました。男性用の洗面所では水は常時出ていて、歯磨きポットにはお湯が入っているらしい(何だか差がある?笑)

常念小屋の入口。雪はだいぶ溶けていました
テント場。少し斜めです。でもこの眺めはぜいたく!

常念小屋の部屋

常念小屋で私が少し辛かったのは部屋。全て相部屋で、8人部屋から4人部屋まであるようです。一人1畳くらいのスペースがあるのですが、仕切りは頭部分を隠す透明なものでプライバシーの確保はできません。コロナ禍での仕切りがある状態に慣れすぎてしまったようです。

着替えは更衣室もあるのですが、この更衣室はトイレの中にあってしかもひとり分のスペースしかありません。そしてにおい的に厳しい・・・。私は暗いうちに起き出したので朝は廊下の死角でささっと着替えてしまいました。若くない女性は強い(笑)。

私の割り当てられた相部屋にはカーテンのついた更衣室のようなスペースもあったのですが、先住の方が荷物置き場にしていて、しかも入口にふとんが引いてあって入れず・・・。やはり小屋には早く着く方が快適空間を確保できますね。とはいえ、私はこういうのは割とどうでも良いので、いつも悠々と遅く到着しています(といっても3時4時)。

常念小屋はもともとこういう構造でしょうが、コロナで始まった仕切りや一人スペースのシステムは続いて欲しいなあ・・・。料金に差があっても良いから選べると嬉しい。

この日は同室の方々が皆さん熟練な感じで、就寝も起床もとても静かでスムーズ、快適に過ごせました。いびきラーさんがいないのもラッキー!(時々「ぐぉー」程度・笑)

部屋の入口に靴箱があって安心でした。

常念小屋の部屋(8人部屋)

常念小屋の食事

夕食は17:00から、朝食は5:00からでした。2回制ですが、先に到着した人から時間を選んで行くシステムのようです。

食事内容はかなりおいしいと思いました。特に野菜が比較的多いのが良かったです。夕食はハンバーグで、前夜の燕山荘と被っていたのですが、全く異なる感じのハンバーグで良かったです。もっと肉々しいというか。

夕食
朝食
食堂からは槍ヶ岳ビュー!

常念小屋の施設・サービス

小屋の中は全体的にとても清潔。受付横には談話室と自炊スペースがあって、広くて快適そうでした。自炊しやすいのか、割とたくさんの方が自炊されていました。ここでランチも提供しているようです。

トイレは旧式ですが、匂いは想像より少なくて清潔でした。使用済みの紙はボックスに入れます。女性の洗面は蛇口が2口ですが、冬期は日没から日の出まで止まります。手洗い用の水が入ったバケツと、歯磨き用の水が入ったポットが容易されていたので不便はありませんでした。

1Fの食堂の前にはお湯とお茶のポットが置いてあって、自由に取ることができます。飲料水は談話室の中に蛇口があります。

くっかばら
くっかばら

いずれも無料で嬉しい。

乾燥室は利用しませんでしたが、1F奥にありました。雑誌や本もたくさん置いてありました。

常念小屋の電波状況

ドコモは4Gが常に入っていました。充電スペースはなかったと思います。

常念小屋の特徴〜残雪期縦走の重要な基地、登山者への基本的サービス、雲海のきれいさ

パノラマ銀座縦走の重要な基地であり、特に女性にとっては大天荘の冬期小屋に泊まるハードルは高いのでありがたい存在。

小屋内は清潔だし、水やお湯の補給が冬期でも無料という親切さ。登山者として必要な基本的なサービスは揃っています。もうこれだけで心底感謝です。

意外と売店が充実しているのは驚きました。Tシャツや手ぬぐいはじめ、靴も売っていたし、あんぱんやジュースの類もたくさん。ジュースは1リットル瓶のぶどうジュース、りんごジュースがおいしそうでした(買えなかったけど笑)。

朝、小屋の前から東側に出た雲海のきれいさにも感動しました。安曇野の街が眼下に広がっていて、地形的に雲海が出やすい感じがしました。そのかわりに夕日はあまり堪能できないかも。槍・穂高が高すぎて、太陽が沈んでしまうのが早く空があまり染まりません。

常念岳Tシャツ(5000円
手ぬぐい。この中に常念坊とライチョウが3羽(800円
日の出直前。雲海がきれいでした
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No Mountain, No Life.

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