こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は、立山の雷鳥沢キャンプ場です。

紅葉時期の雷鳥沢キャンプ場は混雑しそう。
紅葉時期の立山はとても混みます。夏よりも混んでいるくらいです。
今回、紅葉時期に雷鳥平でテント泊をすることにしたのですが、雷鳥沢キャンプ場の混雑が懸念されました。
なので金曜日にまず張ってしまい、そのまま週末にかけて2泊する計画にしました。
結果的にはあまり心配することはなかったです。土曜日は確かに混みましたが、立てられないほどではありません。ただトイレの混みようはちょっと引きました(男性用ですが・・・)。
立山の紅葉をぐるりと見渡せるロケーションで、最高のテント泊をすることができました!
雷鳥沢キャンプ場へのアクセス
室堂から雷鳥沢キャンプ場へは、1時間ほどの下りです。石畳の整備された道ですが、交通量は多いので速く歩くのは難しいです。
帰りはここを登って室堂へ。テント泊の重みをずっしり感じるきつい登りです(笑)。1時間半くらいかかります。
私は、黒部平から一ノ越へ歩いて登ったので、一ノ越から雷鳥平へ下る道でアクセスしました。帰りは同じ道を途中まで行き、室堂方面の分岐を折れて帰りました。

室堂への石畳はちょっと苦手。この道は少し遠回りですが、紅葉も楽しめてかなりおすすめです!
行きの一ノ越→雷鳥平への様子は、こちらの記事の後半部分にあります↓

帰りの雷鳥平→室堂は、最初は整備された傾斜のゆるい道。立山の紅葉を間近に見ながら快適な歩きです。




一ノ越と室堂の分岐を室堂へ。木の階段を激下りしていきます。その後、室堂へ向けて登っていきます。


同じ高度を上げているはずなのに、雷鳥平から石段を上がっていくよりも全然辛くありませんでした。
素晴らしい紅葉の眺めのおかげかも。






道は立山室堂山荘の脇に出ます。この日、白装束の方々が雄山に向かってお祈りを捧げておられました。


この道は紅葉がきれいで空いていて、かなりおすすめです!
雷鳥沢キャンプ場の予約・受付
予約は必要ありません。
まず好きな場所にテントを立てて、受付に向かいます。管理棟の前に宿泊名簿があるので記入して受付します。代表者だけ行きましょう。
一人1泊1000円。トイレ使用料が含まれています。


最近のテント場の値上げラッシュの中、ありがたいです。
受付後、幕営許可証をもらい、記名の上テントにつけておきます。管理棟側につけるよう指導されました。
雷鳥沢キャンプ場のテント場


上の写真は、テント場を東側から撮影したものです。真ん中に大きく十字路があり、南側に管理棟があります。
砂地の好きな場所に張ります。好みは分かれるでしょうが、人気なのは十字路近くのベンチのそばのように見えました。
浄土沢のきわに張っている人達もいました。トイレには遠いですが静かに過ごせそうではあります。
私は十字路のそば、上の写真だと右下のエリアに張りました。便利でしたが夜中の移動が結構多くて、ライトがまぶしかったです。


サイトはほぼ平坦で傾きは感じません。小石はありますが整地すれば問題なく、ペグもなんとかさせます。大きな石も落ちているので、ペグが面倒だったら石で固定もできます。


雷鳥沢キャンプ場の施設
雷鳥沢キャンプ場で、景色以外で一番感動したのが、トイレのありえない程のきれいさです。
100人以上収容する大きなテント場なのに、どうやって管理しているのだろう。水の勢いが強めだったからかもしれません。とにかくトイレに関してはノーストレスで過ごすことができました。
女子トイレは、個室が5個(洋式4個、和式1個)でした。ペーパーは流せます。


男性は、朝のトイレの大行列が気の毒でした・・・。
洗面所は蛇口が4口あって、鏡もあります。手洗いせっけんがあるのはありがたいです。




事前の情報収集では、雷鳥沢キャンプ場で飲料水は取れないということでした。普通は飲料水は室堂で玉殿の湧水をくむのだと思いますが、私は今回は黒部平からなので、扇沢で破砕帯の水を2Lくんで、ひいひい担いで上がってきました(笑)。
実際、管理棟には「塩素処理しているが生水は自己責任です」という注意書きがありました。プラティパスに入れている人はたくさんいたけど、ペットボトルやナルゲンに入れている人はあまり見なかったような。


黒部平から担いで来たので重かったけど、破砕帯の水はおいしいです!室堂の玉殿の湧水もとてもおいしいです!
キャンプ場には売店や自販機はありません。なので3食全てを一応準備してきました。結果的に、1食の量が少なくなり、登山でのがんばりがいまいちだったような気がします。
キャンプ場から10分程度の雷鳥沢ヒュッテで飲み物やお菓子は買えます。がんばって雷鳥荘まで登ればカフェで何か食べることもできます(20:00まで)。


雷鳥沢キャンプ場周囲の温泉・売店
雷鳥沢でテント泊をする時の楽しみは、温泉に入れること!特に、ぐっと冷え込む秋は温泉が嬉しいですね。


日が落ちると上下ともダウンが必要なほど冷えました。
一番近いのは「雷鳥沢ヒュッテ」。10分くらいです。外来入浴700円。17:30最終で18:00終了。お風呂は大きくてきれい、貴重品ロッカーあり、ドライヤーあり。難点は、内風呂は温泉ではなく露天風呂は温泉なのですが、内風呂から直接行けないのでいったん服を着て、露天風呂へ行かなければならないこと。もし髪の毛を洗う必要がないなら、露天風呂へ直接行くのがいいのかも。
次に近いのが「雷鳥荘」。とはいえ30分ほど急な石段を登らなければなりません。これは結構辛いし、石段には手すりがないのでヘッデンは必須。でも20:00まで入れるし、カフェで何か食べることもできます。外来入浴800円。温泉は源泉かけ流しで気持ちよいです。ドライヤーも3台あって便利でした。貴重品ロッカーはなし。
一番遠いのが「みくりが池温泉」。たっぷり1時間はかかります。わざわざ行くのは辛い距離だけど、温泉の気持ちよさはお墨付きだし、喫茶みくりで充実のカフェメニューを楽しめるのもよし。ただし16:00までです。外来入浴800円。タオルのレンタルサービスがあるのも嬉しい。脱衣所は狭め、ドライヤーあり、貴重品ロッカーなし。
すべて売店があるので、温泉の帰りに飲み物やお菓子を買えます。


今回、ロッジ立山連峰は営業していませんでした。




雷鳥沢キャンプ場をベースに登山
雷鳥沢キャンプ場をベースに身軽に登山を楽しめるのも魅力です。
まずは立山登山。雄山からご来光を見るために早朝出発する人もいるし、そのまま縦走する人も。立山三山をフルに縦走すると(浄土山・立山・別山)8時間以上の長丁場になりますが、別山はパスして大砂走りから雷鳥平へ戻れば6時間半くらいのちょうどよい行程になります。
以前立山三山を縦走した際のレポートはこちらをどうぞ↓



奥大日岳の往復も人気です。雷鳥沢から往復5時間ほどなので設営した後などでも出かけられます。特に紅葉の時期はきれいだし、このルートは雷鳥遭遇率が高いです。
私は今回、大日岳の往復を計画していたのですが、元気が出ず、途中で撤退してきました。なので奥大日岳だけの登頂です。そのときのレポートはこちらをどうぞ↓



雷鳥平から剱岳の往復をする猛者もいますね。コースタイムは12時間以上の長丁場だし別山尾根は岩登りなので、体力・技術力とも必要。未明の出発は必須です。
私は剣山荘で一泊しましたが、以前剱岳に登ったときのレポートはこちらをどうぞ↓





雷鳥沢キャンプ場の特徴〜立山を180度見渡すロケーション、ほぼ砂地で張りやすい。トイレはとても清潔。周りの温泉も楽しめる
雷鳥沢キャンプ場は、評判通りとても快適なテント場でした。
サイトが平坦で水はけのよい地面。トイレの清潔さは特筆すべきものがあります。もうこれだけで十分ですが、温泉にも入れる幸せ!
あえてネガティブな点をあげるとすれば飲料水が自己責任なのと売店・喫茶が遠いことですね。テント場で食事を完結するためには食事計画をきちんとたて、全て持参する必要が。結果、荷物が重く1食の量が少なめになってしまいました。


黒部平から担ぎあげたせいですが・・・室堂から入るなら思い切ってたくさん食料を持ってこれますね。
周囲は180度、紅葉の山々の絶景の中でテント泊というぜいたくな山旅。夜の星空の美しさはボーナスでした。
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