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雪山シーズンはもうすぐ!私の冬山装備を紹介します【必須装備】

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こんにちは、くっかばらです。紅葉も終わりアルプスはもう冬ですね。こうなってくると、気になるのが冬山登山。

冬の登山がしたい。装備は何が必要?

私が雪山に登り始めたのは遅く、まだ数年しか経っていません。厳冬期は2000mくらいまで、残雪期はアルプスを歩けるレベルです。

雪山を始めて一番悩んだのが装備です。まず何が必要か?から山岳雑誌や信頼できそうなブログで情報収集しました。

そして次はどれを買えばいいのか?です。対象の雪山や自分の登山スタイルからある程度絞れますが、それでも選ぶのはなかなか骨が折れました。

一度買ったもののスペックが不足で、買い直したものもあります。

くっかばら
くっかばら

雪山装備の初期投資は、相当の覚悟が必要です(笑)

今回は、私の雪山装備をご紹介したいと思います。

私はハイレベル厳冬期登山はしないし、雪崩についても地形図読みや情報収集をして、リスクが限りなく低い所しか歩かないので、そういう場所に必要な装備は含みません。

一番お伝えしたいのは、「迷ったらハイスペックのほうを買っておくべき」ということ。

これから装備を揃える、という方のご参考になれば嬉しいです。

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必須の装備

雪山用の登山靴

保温性や防水性のある冬靴は必須装備だと思います。時々、オールシーズンぽい靴で歩いている方を見ますが、逆にすごい。

いま使っているのは、スポルティバのガッシャブルムG5 Evoです。4000m級の山やアイスクライミングにも対応する、ハイスペックな冬靴です。10万超えてくるので清水の舞台からえいっと(笑)。

始めた当初使っていたのは、同じくスポルティバのトランゴタワーエクストリームGTXでした。軽めの雪山にしか行かないし、ハイスペックな冬靴は不要だと思ったのです。

買い替えた理由は、厳冬期の八ヶ岳です。その寒さは半端なく、特に足先の冷たさは靴下を重ねてもカイロを入れても、とても耐えられませんでした。

G5 Evoは、ゲイターとインナーの二重構造になっていて暖かさは段違い。もちろん冷たくなるけど耐えられます。

Boaフィットシステムというダイヤルで締め上げるスタイルで、寒い中さっと締められるのは本当に楽。壊れるとまずいことになりそうですが。

片足850gと重いのが難点です。二重構造ではない冬靴なら600g程度に収まるので、何を優先するかですね。私は冬山は長く歩かないし、何より八ヶ岳での足の冷たさは辛すぎたので、暖かさを優先しました。

最初からハイスペックな靴にしておくべきでした。

G5 Evoの体感レポートをしているので、よろしければどうぞ↓

那須茶臼岳でソロ冬山始め、スポルティバG5 Evoを投入【山道具レビュー】
冬山シーズン始めに、ソロで那須茶臼岳へ。登頂は天気次第、避難小屋まで行き冬山のシステムに慣れる計画です。冬靴をスポルティバのG5 Evoに買い換えたので、履きこなしてみることが主な目的。足はずっと暖かく快適で、買ってよかった山道具にリスト入りしました。

アイゼン(クランポン)

靴の形に合う合わないがあるらしいので、冬靴と一緒に購入するか、自分の靴を持って行って合わせるほうが良いです。

私が使っているのは、グリベルエアーテックEvoオーマチック。いわゆるワンタッチ式で、前コバ・後ろコバのある冬靴に対応するものです。25000円くらい。

残雪期や夏の雪渓歩きの時には、前のベイルを交換します。夏に使っているスポルティバのエクイリビウムは後ろコバがあるので、前のベイルだけ交換すれば合わせられます。

今買うのだったらグリベルG12にすると思います。理由は刃が深いから。エアーテックは軽いのがいいし(900g弱)、困ったことはないのですが、雪山で一番大切なのは滑らないことだと思ったので、より安定した歩きができそうなG12を買えば良かったと後悔しました。

冬山対応のハードシェルジャケット

雪山1年目は、他のものにお金がかかりすぎて、夏用の薄めハードシェルを使っていました。これでは天候の良い日にしか歩けないので、翌年冬山にも対応するハードシェルを買いました。

色々選択肢があって迷ったものの、最終的にはスリムなシェイプが格好よいと思ったアークテリクスのアルファARにしました。10万近くの出費でした・・・。

今買うなら、同じくアークテリクスのアルファSVにします。両方ともゴアテックスプロを使っているのですが、違いはゴアテックスの厚さ。

アルファARでも極寒の八ヶ岳を歩けているので不満はないのですが、もう少し厚手だったらなお快適だったかもと。3万円くらいの違いをけちったことを後悔しています(笑)。

くっかばら
くっかばら

ちなみにアークテリクスの「アルファ」というのは身丈の長さを表します。私(身長160cm)でお尻の半分くらい。「AR」というのはオールラウンド、SVは悪天候用です。

冬山対応のグローブ

冬のグローブ、大切です。アイゼン装着など極寒の中で行うので、手がかじかんでいるとなかなか結べずに焦ります。

最初はウールの手袋+モンベルの中綿手袋+ノースフェイスのオーバーグローブという3重構造でやり過ごしていたのですが、八ヶ岳は耐えられませんでした。

そこで、評判の高いブラックダイヤモンドのソロイストを投入。

中綿とオーバーグローブが一緒になっていて、取り外しも可能です。5本指バージョンと3本指があって、私はより暖かい3本指を買いました。2万円くらい。

薄手のウール手袋をして、ソロイストをつけたら全然違う!寒いのですが耐えられる寒さになりました。

オーバーグローブをしてアイゼン装着できるのが本当の岳人だと思いますが、私はできません(笑)。あきらめて、ソロイストは外してウールの手袋で作業しています。

くっかばら
くっかばら

ウールの手袋は1シーズンでだめになってしまいますが。

少し前から、冬山でテムレスをしている人をたくさん見るようになりました。寒冷地作業用に作られた手袋で、透湿性・保温性・安さから大人気に。

正直テムレスだけであの寒さが耐えられるとは思えないけど、予備とか作業用に持っているのはいいかも、と思い購入を検討しています。

必須ではないが持ってるべき装備

ピッケル

ピッケルって本当に必要?と思わなくもないのです。だって、滑落停止できなければ持ってても意味がないから。

くっかばら
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1度滑りかけたことがあるのですが、全く停められませんでした(汗)。

しかし、持っていないと万が一の可能性にもかけられません。なので買いました。グリベルのエアーテックエボルーションT。3万近くでした。

選んだ理由は、まず格好いいこと(笑)。そして軽量で岩雪ミックスに向いていること。Tというのはテクニカルという意味で、支点としても使える強度があるらしいです。

岩雪ミックスでストックが上がらないほどの急傾斜を登っているとき、ピッケルを打ち込んで支えにしたりします。今のところ、登りでしか使っていないです。下っているときは打ち込めるように構えて下っていますが、絶対に使いたくないのでフットワークあるのみです。

ピッケルに必要となるのが、リーシュ。ピッケルを落とさないよう、体にたすき掛けにします。

これは使っていない人もいるし、体につないでいると逆にピッケルでけがをする場合もあるらしいので必須とは言えないですね。

行動用のインサレーション

ベースレイヤーの上のミッドレイヤーは、グリーンシーズンはパタゴニアのフリースを着ることが多いです。

冬は中綿入りで少し耐風性能も欲しいし、歩いているとすぐ暑くなるから、透湿性も欲しい。ということで買ったのがアークテリクスのアトムフーディ。4万円近くしました。

化繊なので少しくらいの濡れには強く、粉雪くらいだったらこれ1枚で歩いてしまいます。透湿性があって行動用のインサレーションです。

くっかばら
くっかばら

私のラインナップで、ジャケットはほとんどがアークテリクス。体の形に合うみたいです。

最後まで迷っていたのが、ファイントラックのポリゴンULジャケットです。独自開発のファインポリゴン入りで、通気性が良いのが特徴の行動保温着。

試着したのですが、スカスカ感とカサカサ音が気になってやめました。ただアトムフーディで激しく歩いていると暑いと感じるので、そういう人はポリゴンULジャケットが向いていると思います。

冬山対応のハードシェルボトムス

結構あるのが、厚手のパンツにタイツ重ね履きで冬山を歩くこと。私も3年目くらいまでそうしていました。晴れているときは問題ないですが、悪天候時は行動できませんでした。

それで2年前くらいに投入したのが、ファイントラックのエバーブレスバリオパンツ。3万円。

アルパイン用ハードシェルなのですが、細身なので今ではこれをパンツ代わりにしています。膝下の内側にはエッジガードがついているので、ゲイターをしなくてよいのも楽!

くっかばら
くっかばら

この下にはユニクロのタイツを履いています。極寒時はタイツ2枚履きで対応。

サーモス

いわゆる「山専」ボトルです。他メーカーからも同様の水筒が出ているけど、伝統的なのはサーモス。500mlで6000円でした。

雪山では寒すぎてガスを使えないことも多いので、山専ボトルは必須アイテムだと思います。必須すぎて、900mlも買い足しました。

保温性は驚異的で、朝いちで熱湯を入れたら、夜までかなり熱いです。これでココアやおしるこを作って飲むと、本当に元気になれます。

バラクラバ

着用時の格好が不気味過ぎて、私はいらないと思っていました。ある年の八ヶ岳で風雪の中歩いたとき、顔が冷たすぎて、ネックゲイターで顔を覆うもあまり役に立たなかったため、購入を決意。

選択肢がありすぎて迷ったのですが、サングラスが曇るのを最大防げそうな、ファイントラックのメリノスピンバラクラバを買いました。6000円くらい。

鼻の下側が開いているので、息がこもらずサングラスの曇りが少ないです。そして暖かさも感動もの。もう手放せないです。

まとめ

ここにご紹介した装備だけでも、すでに40万近くになっていて、あらためて登山とはなんとお金のかかる趣味かと呆然です。

くっかばら
くっかばら

こういうの買うために働いてます(笑)。

でも、買って後悔しているものはひとつもないし、必須装備だからこそ自分の好きなフォルムや色にこだわりたい気持ちがありました。

この他にも必要なものはたくさん。ゲーター(私はファイントラックのパンツのおかげで要らないのですが)、暖か小物類(厚手靴下とかビーニー)。ラッセルする人はわかん・スノーシューがあるといいだろうし。万が一のためのビーコン、ブローブ、スコップも持っていたいですね。もちろんツェルトなど登山の必須装備は当然です。

いま、私が次に買いたいと思っているのがゴーグルとスノーシュー。目当てはほとんど決めているので、買ったらまたレポートします。

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No Mountain, No Life.

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