上信越

八海山を日帰り登山【ロープウェーから鎖場往復(八ツ峰コース)】

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こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、新潟・南魚沼の二百名山、八海山です。

八海山の登山コース、鎖場があるけど難易度は?日帰りできる?

八海山は信仰の山らしく、八ツ峰と呼ばれるぎざぎざの岩峰のエリアが特徴的な山です。岩峰では斜度のきつい鎖場が連続しますが岩自体は滑らず掴みやすいので、延々と続く鎖場に耐えられるならば難易度はそこそこだと思いました。イメージ的には両神山の八丁峠ルートの鎖場くらいで、表妙義の鎖場よりは難易度は低いと個人的には感じました。岩峰には行かず、手前の薬師岳までの往復とすれば初心者さんでも登れる山です。とはいえルート上には鎖場や梯子、切れ落ちている斜面もあるので油断はできません。実際数年前に六合目付近で滑落事故が起きています。

ロープウェーを使えば東京から日帰りが可能ですが、それだとロープウェーに乗車できるのが10時になるので、コースタイムはかなりタイトになります。核心部を焦って通過するのが嫌な人は何とかして早めのロープウェーに乗車するのが賢明でしょうね。私もそういうタイプですが、今回は行けるところまで行って引き返す戦法にしました。周囲に前泊できるような宿があまりなく、車も借りたくなかったので。結果的には全部歩けましたがCT0.7くらい。平日だったから可能だったと思います。

ロープウェーを使わずに登るなら山中で一泊は必要だと思います。私たちの計画は、屏風道と呼ばれる登り専用のルートから上がって千本檜小屋でテント泊し、八ツ峰に登って新開道で下山だったのですが、当日が雨予報だったため取りやめ、翌日にロープウェーを利用して日帰りすることにしました。

くっかばら
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2021年9月に登りました。

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八海山のルート詳細① ロープウェー山頂駅から千本檜小屋

ロープウェー山頂駅から六合目女人堂〜樹林帯歩き

新幹線で朝一番に東京を出ても、在来線とバスを乗り継いでロープウェーの山頂駅に着いた時にはすでに10時半下りの最終が16時なので、あまりぐずぐずはしていられません。ロープウェー料金は往復2200円

くっかばら
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下り最終に乗り遅れた場合、スキー場内の道をたどって下山することになります。

登山道は最初は少し荒れ気味の樹林帯で、所々ぬかるみもあります。最初の休憩ポイントは六合目の女人堂。眺望は全くないのですが、開けていて座るところもあるので休憩にちょうど良いです。バイオトイレがあるらしいのですが、私はどこにあるか見つけられませんでした。

六合目女人堂から千本檜小屋〜急登が始まり、梯子・鎖場が登場

女人堂を過ぎると、ちょっとしたはしごなども出てきて、だんだん急登になります。木や草で隠れていてわかりにくいですが、よく見ると崖が切れ落ちているのが分かります。薬師岳まできつい登りが1時間くらい続き、最後は長い長い鎖場。ここを終わると八合目の薬師岳に着きます。

長い鎖場。上の方までずっと続きます

薬師岳山頂には信仰のための像や鐘があります。ちょっとした広場になっているので、ここでランチを取りました。本当は千本檜小屋で何か麺類など食べたかったのですが、事前リサーチで営業しているかわからず、念のためにおにぎりを買ってきていました。

薬師岳を過ぎるとすぐに千本檜小屋に出ました。平日のせいか小屋が営業している気配はありませんでした。外にメニューなども出ていないし。小屋の前に座れるベンチがあるのでここでヘルメットを装着して準備しました。この先、険しい鎖場が連続するので気を引き締めて行きます。先行者さんたちも100%ヘルメットをしていました。

八海山ルート詳細② 千本檜小屋から八ツ峰、下山

千本檜小屋から大日岳〜斜度のある登りとクライムダウンの繰り返し

小さな岩のこぶをいくつか超えていく感じですが、地蔵岳・不動岳などひとつひとつ山の名前がついています(途中、確認できない山もあり)。高度感は相当あり、斜度のある登りとクライムダウンを延々と繰り返します。岩質は滑らず掴みやすいので安定して登り下りできました。鎖に少し頼りつつ3点支持で慎重に足を運べば大丈夫かと思います。高度が出てくるので眼下に美しい景色が広がってきました。

眼下に眺望が広がる。高度感あります

八ツ峰コースの半分ほどの白川岳まで来ました。白川岳に着いた時点で13時過ぎ。ここまででお腹いっぱいの人や時間が気になる人は、白川岳から千本檜小屋に戻る迂回路におりて行けます。先を進むなら目の前のひときわ大きな岩のこぶ、摩利支天へ向かいます。摩利支天を含めてあと3つで大日岳。ここもいったん下り登り返して行きます。基部に梯子が見えていますね(赤丸部分)。上部は垂直に感じられる鎖場です。

白川岳から見える摩利支天への登り。赤丸部分ははしご
こぶを乗り越えて進みます

今までと同じような鎖場・はしごをこなしながら最後の大日岳へ。大日岳から下る長い長い鎖場が八ツ峰コースの最大の核心部でしょうね。落ち着いてゆっくり行けば大丈夫ですが高度感はすごいです。ここから先には八海山の最高峰の入道岳があるのですが、鎖場はここで終わりでもあり往復に1時間はかかるので行きませんでした。

大日岳からの長い長い下り

大日岳から迂回路を通って下山〜迂回路とは名ばかりの悪路

八ツ峰は往復が禁止されているわけではなさそうですが、多くの人は復路は迂回路を利用するようです。私たちも迂回路で帰りましたが、この迂回路、完全に名前負けかと(笑)。大日岳から合流するところには長いはしごがあり、しかもどろどろです。八ツ峰を制覇してホッとした心がここで折れます!その先も崩落しかかっている斜面のトラバースなどもあり、気を緩めることはできません。

迂回路の長いトラバース。崩落しかかっています

千本檜小屋に出れば、あとは同じ道を辿ってロープウェー山頂駅に戻るだけです。コースタイムが押しているので急ぎ目に下山します。この日はあまり人がおらず助かりました。山頂駅には少し余裕を持ってつけたので、テラスのようになっているところで椅子に座ってしばし休憩。山頂駅には自販機とバイオトイレがあります。

最終16時のロープウェーに乗りましたが、次のバスの時間は17:10。山麓駅の売店で飲み物を買って時間を潰していましたが、なぜ下り最終にバスの時間があっていないんだろう?もしかして自力下山組を待つためかもしれません。

八海山、とても歩きごたえのある渋い山でした!鎖場好きにはたまらない山かと思いますが鎖場に到達するまでがちょっと長くて辛いかな。次回は屏風道から登ってみようと思います。

アクセスとデータ

アクセス新幹線で越後湯沢駅、上越線に乗り換えて六日町駅下車
路線バス(南越後観光バス)で八海山ロープウェー下車
※バスの始発時間は遅め(執筆時点は9:40)
※ロープウェー最終と帰りのバスは連携していない
難易度ロープウェー駅から千本檜小屋までは難易度は高くないが鎖場や梯子、斜面の通過がある
八ツ峰以降は岩場歩きの経験が必要、かなりの高度感
平日だったためかコース全体を通して登山者は少なかった
トイレ×ロープウェー山頂駅以降はなし
千本檜小屋で借りられるのか不明(この日は閉鎖していたように見えました)
ロープウェー時刻表。早めに乗車できれば余裕ある歩きができます

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No Mountain, No Life.

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