上信越

浅間山(前掛山)に日帰りソロ登山【車坂峠から前掛山周回】

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こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、浅間山です。

浅間山の外輪山周回の難易度は?日帰りで回れる?

浅間山は活火山であり火口付近には近づけないのですが、現在噴火警戒レベル1に引き下げられているので、火口西側の前掛山まで登ることができます。今回、トーミの頭からJバンドへ縦走、前掛山へ登り返し、草すべりを登って下山、というルートを取りました。

危険箇所は少なく難易度は低いです。でも体力的にはとてもきついコースでした。外輪山を2度登って下りる感じで、体力と気力が相当削られます。Jバンド付近は落石の起きそうな岩場なので、岩場の通過にもある程度慣れがあるといいです。自信がない場合には、黒斑山までにするほうがいいかも。

北陸新幹線のおかげでアクセスがよく、日帰りも可能です。速めに歩いて、帰りのバスにぎりぎり間に合う時間にゴールできました。

くっかばら
くっかばら

2021年11月に行きました。この季節はゴールドに染まる落葉松を楽しめます。

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浅間山のルート詳細① 車坂峠からJバンド

車坂峠からトーミの頭

佐久平駅からJRバスに乗車。1時間くらいのバス旅ですが、山道に入ってから紅葉が美しく、後ろに富士山も見えて飽きません。浅間山登山の場合、高峰高原ホテル前バス停がスタート地点の車坂峠。とてもきれいなビジターセンターがあって、中にカフェやトイレがあります。

佐久平駅のバス乗り場
車坂峠のビジターセンター

まずはトーミの頭まで登って行きます。ルートは表コースと中コースがあって、登山時は展望の良い表コースを登り、下山時に中コースを使うのが一般的です。今日は時間にあまり余裕がないので、登りも下りもコースタイムが短い中コースを選択。

中コースは最初は快適な樹林帯歩きですが途中から道が流されていて、ぬかるみが多数出てきます。巻道がついていて回避できるところもありますが靴はどろどろになりました。

車坂峠の登山口。右が表コース、左が中コース
深い樹林帯に入っていきます
最初は気持ちの良い道です
道が流されてぬかるんできます
途中、眺めが良いところもありました

中コースでポケットに入れていた手袋を落としました。外輪山の稜線で風が強くなり、手袋をしようと思ったらなかった・・・。寒かったです。予備の手袋は持っていくべきですね。

車坂峠から1時間ほどでトーミの頭に出ました。黒い山肌が一望できて休憩にちょうど良い岩場なのですが、浅間山側は崖で、過去に滑落事故も起きているので注意が必要です。

レベル1とはいえ前掛山まで行くかどうか迷っていたのですが、この展望を見たら行きたい気持ちが俄然強くなりました。これぞ活火山!という山容にテンションが上がります。

トーミの頭から見た浅間山

トーミの頭からJバンド

トーミの頭から外輪山縦走に入ります。まずは黒斑山へ。黒斑山山頂はトーミの頭と景色はあまり変わりません。休憩に良い岩もありますが狭いです。

続いて蛇骨岳→仙人岳→鋸岳と縦走して行きます。右手に前掛山、眼下にゴールドの落葉松を見ながらの快適な尾根歩きですが、足元は岩場で少し不安定なので注意して行きます。前掛山側の岩場は崖で切れ落ちているので休憩する場合は注意です。このあたりから天気が悪くなってきてしまいました。

黒斑山の山頂
蛇骨岳へ向かいます
鋸岳・Jバンド方面。嬬恋村の畑
仙人岳へ登っていきます
仙人岳の山頂。ここでランチにしました
振り返って、トーミの頭。人がたくさん乗っているのが見えます
浅間山と外輪山の間に広がる落葉松のゴールド

浅間山のルート詳細② Jバンドから前掛山

Jバンドから賽の河原

外輪山縦走の末端は鋸岳ですが、その手前にJバンドへの分岐があります。Jバンドは急な岩の道の下りで、岩がゆるくて落石しそうです。ヘルメットがあるとよかったかも知れません。

Jバンドへの下り
Jバンド下り中。上からの落石に注意

Jバンドを降り切ると、黒い山肌にゴールドの落葉松が金箔をまぶしたよう。

前掛山への取り付きである賽の河原までは平坦な道を行きます。落葉松ロードとも呼びたいような落葉松の中を通る道で、個人的にここが今日のハイライト!

黄金の落葉松林に入っていきます
落葉松ロード

賽の河原から前掛山

30分ほど落葉松の道を楽しむと、賽の河原に出ます。いよいよ前掛山への取り付きです。ここからは岩と土だけの道を1時間ほど登って行きます。傾斜はそれほどきつくないですが長く感じました。やっと上についてかまぼこ型のシェルターに荷物をデポして前掛山の山頂を目指しました。後から、ザックはデポせずに万が一の事態に備えて持って行くべきだったと反省(頭の保護などできますし)。ヘルメットやガスマスク?をしている人もいました。

賽の河原。レベル1でも登山は自己責任。重い言葉
上に出ました。避難シェルターの向こうの稜線をいきます
土と岩以外何もない道を登っていきます
前掛山、到着しました!

かなり視界が悪く浅間山の全貌は最初見えませんでした。どうしてか、富士山のお鉢周りをした時よりも活火山にいる!という感覚が強かったです。数年前の噴火を思い出して緊張していたし、途中で微震を測定中の方たちを見たせいもあるかも。

あまり長居したくなかったので前掛山からシェルターへすぐ引き返しました。この時雲が一瞬切れ、浅間山の全貌が!

前掛山山頂からシェルターへ続く稜線
浅間山が全貌を現した。火口も少し見えています

浅間山ルート詳細③ 前掛山から車坂峠

前掛山からトーミの頭、車坂峠へ下山

シェルターでザックを回収して下山。この頃からガスが切れてきて、縦走してきた外側の外輪山の全貌が見えました。

歩いてきた外輪山。左端にトーミの頭
歩いてきた外輪山。右にJバンド

前掛山への道は1本しかないのですが、途中でJバンドの方向へ直接降っていくパーティーがいました。確かに行けそうではあるし、ショートカットできますね。

登山道ではないところを下りていくパーティー

前掛山を下りきったところで青空が戻ってきました。青空と落葉松と黒い山肌のコンビネーションがきれいで足が進みません。

前掛山と落葉松

浅間山荘と車坂峠の分岐、湯ノ平口を西へ進み、トーミの頭へ登り返して行きます。ここは「草すべり」と呼ばれ傾斜のきつさで有名。登ってみて、心臓が壊れるかと思うくらい辛い登りでした。泊まり装備に加え撮影機材を持っていたせいもあります。途中で振り返ると浅間山がとても美しいことが救いでした。

湯ノ平口の分岐
草すべりというだけあって草がたくさん
あの岩まで登って行きます
岩場も少しあります
振り返ると前掛山に癒されます

やっとの思いでトーミの頭まで戻り、中コースで下山しました。中コースは午後にはもっとぬかるんでいたので、時間が許すなら表コースの方が良さそうです。

外輪山を縦走して前掛山も登頂する今回のルート、体力は要しましたが浅間山の魅力を全部詰め込んで充実した登山でした。レベル1の間に前掛山までいけるチャンスを逃さず行けて本当に良かったです。

アクセスとデータ

アクセス東京から佐久平駅まで新幹線利用(普通車指定席6460円
佐久平駅ロータリーのバス3番乗り場からJRバス、高峰高原ホテル前で下車
運賃は乗車時に運転手さんに先払い(1280円
※新宿から直接バスで来ることもできますが午後着になります
難易度岩場歩きがある
草すべりの急登など体力を要する
トイレ×車坂峠のビジターセンターにはきれいなトイレがある
コース中にはなし
データ総距離:14.69km 行動時間:6時間10分 
累積標高:(上り)1196m(下り)1228m
その他日帰り温泉:高峰高原ホテル、高峰温泉

高峰温泉の宿泊レポートはこちらをどうぞ↓

高峰温泉ランプの宿に宿泊
浅間山を登山した後、高峰温泉ランプの宿に宿泊してきました。日本秘湯を守る会の会員宿であり、「天空の野天風呂」が有名です。標高2000mにありながらバスでのアクセスがよく、部屋や食事の素晴らしさに加えて星空観察会やツアーなどイベントも充実していました。
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No Mountain, No Life.

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