こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、冬の武尊山です。
冬の武尊山の難易度は?東京からのアクセスは?
上州の武尊山は、冬期は川場スキー場のリフトを利用できるため、山頂までは2時間程度で歩けます。コース中には急登や崖の通過はあるものの、大きな危険地帯はないです。
冬山初心者でも十分歩けるコースだと思います。ただ軽アイゼンでは厳しいです。ピッケルは持っていれば使うところもありますが、ストックでも大丈夫です。実際、半分以上の登山者はストックしか使っていませんでした。
東京からのアクセスは谷川岳に比べると若干不便です。最寄りの新幹線駅の上毛高原から公共のバスはありません。川場スキー場の無料シャトルバスが朝2本、帰りは1本ありますが予約が必要です。とても混んでいて、私は予約できたことがないのですが・・・。
あとは、東京からのスキーツアーが出ています(オリオンツアーなど)。
もうひとつ裏技のようなバスのアクセスも見つけましたので、興味のある方は最後の「アクセスとデータ」をご覧ください。時間的には無料シャトルバスよりも不便になります。
直近では2021年2月初めに行きました。眺望がとても良い山なので、天気の良い時に行ってほしいです。
武尊山のルート詳細 川場スキー場から武尊山山頂を往復
川場スキー場からリフトでゲレンデトップへ
7Fにチケット売り場があります。以前来た時はチケット売り場で登山受付もしていてスキーヤーさんの列に並ばねばなりませんでした。今回行ってみたら「登山デスク」が出来ていて驚き。ここで登山届とココヘリのレンタル申し込みが出来、一緒にリフト券が買えます。
川場スキー場は登山者にココヘリの携帯を義務付けていて、ないとリフト券を売ってくれません。レンタルは1100円。私は契約しているので持って行き、番号を控えてもらいました。リフトは1回500円で、往復で4回乗るので2000円。ICカードの保証金500円も必要ですが後で返金されます。
登山届はHPからダウンロードもできます。ココヘリのレンタル申込書は現地で記入します。
手続きで30分ほど。準備を整えて外へ出るとまずリフト2機が目に入ります。乗るのは左側の「桜川エクスプレス」。牛乳石鹸の看板がかかっている方です。降りたらボーダーさん達に混じって少し歩き、また2機あるうちの左側「クリスタルエクスプレス」に乗ります。アイゼンはまだつけてはダメですよ〜。それにしても川場スキー場の雪質はパウダーでキュッキュッとしていて、とても良い感じ。
ゲレンデトップに着いてここでアイゼンを装着。左手に回り込むようにして、いよいよ登山開始です。
ゲレンデトップから剣ヶ峰山
いきなりの急登をこなして上に出ると、傾斜のきついこぶ。前回来た時には上がれずにずり落ちていく女子達を見ました・・・。
登り切ると、シュカブラや霧氷がきれい!天気も良いしテンションが上がります。なんとテント泊をしている人がいて驚きました。おっと、剣ヶ峰山で渋滞が発生しています。
剣ヶ峰山から武尊山山頂
剣ヶ峰山の山頂の祠は雪に埋もれてしまっていました。山頂は細いナイフリッジ状なので注意して歩きます。東側は雪庇が発達しているし、西側も滑落したらただでは済まなそうです。
とはいえ、グリーンシーズンの剣ヶ峰山は岩と木の根と泥で歩きにくいらしいので、冬の方が楽しんで歩けるのかもしれませんね。
剣ヶ峰山からは急峻な下りで、大きなパーティーの通過を待って渋滞していました。
剣ヶ峰山を越えると、武尊山に続く稜線と山頂が見渡せました。人が点々と連なって歩いていてなんだか箱庭を見ているよう。
山頂直下の急登もなかなか苦しいです。雪がもふもふで足首まで埋まるので、アイゼンが取られてしまいます。今回は雪がかなり多かったです。
前回来た時は左側から回り込むように山頂へ登りましたが、今回は上の写真のように右側から回り込むルートになっていました。最初にラッセルしてくれた人のトレースでしょうか。
下山
山頂まで1時間半強でした。お昼に近かったのでたくさんの人がランチを取っていました。休日とはいえすごい人出です!
武尊山は冬しか来たことがありませんが、山頂が360度開けていて眺めを楽しめます。カンペを使って(笑)山座同定をしました。「スーパー地形」(カシミール3D)を愛用しています。
山頂を後にし来た道を戻ります。武尊山から見る剣ヶ峰山への稜線が素晴らしく美しいです。剣ヶ峰山はこの角度が一番きれいに見えると思います。
戻る時、急登が2回あるのですが人が点々と登っているのが見えました。それにしてもすごい人出・・・。
再び剣ヶ峰山を越え、朝に登った急傾斜を下れば山旅の終わり。またリフトを乗り継いで戻ります。リフトは降りた時にICカードを読み取ってもらう方式です。ICカードとココヘリをチケットカウンターへ戻して保証金を返金してもらいました。これは「下山報告」で、パーティーは全員でしなければならないのでご注意を(先に帰った場合など、どうなるのでしょう?)
素晴らしい冬山登山を手軽にさせてもらえる武尊山は、私が登れる冬山の中でも断トツに好きです。あの稜線しか歩かない登山者にココヘリが必要か正直疑問ですし、混んでいるし・・・それでも毎年行きたいなと思う山です。
アクセスとデータ
アクセス | △ | 【①最も経済的なアクセス】 新幹線の上毛高原駅からスキー場の無料シャトルバス(要予約) JRのスキープランにすれば新幹線代にリフト券が含まれてお得 JRスキープランでも無料シャトルバスの手配が可能かスキー場へ電話確認が必要 ※無料シャトルバスのキャパシティが低いためこのプランは難であることが多い 【②沼田駅から公共バスと無料シャトルを乗り継ぐ】 高崎から上越線で沼田駅→関越交通バス「川場循環線」に乗る 田園プラザで下車、川場スキー場の無料シャトルバスを利用(1時間に1本程度運行) ※モデルプラン: (往路)たにがわ401号6:36東京発7:35高崎着、7:45高崎発8:33沼田着 関越交通バス8:43発田園プラザ9:24着、無料シャトル10:00発 (復路)無料シャトル16:00発、関越交通バス田園プラザ16:47発17:41沼田着 上越線沼田18:01発18:48高崎着、とき340号18:59発19:52東京着 【③最も速いアクセス】 上毛高原駅でレンタカー(4輪駆動カローラで8000円程度)、土休日は駐車料金1000円 |
難易度 | ◯ | コース中に大きな危険箇所はない 剣ヶ峰山は細いナイフリッジ状なので通行に注意 雪庇が発達しているのでコース外に出ないよう注意 心臓破りの急登が片道に3回はある |
トイレ | △ | 川場スキー場で利用できる(手洗いはお湯) コース中にはなし |
データ | 総距離:4.7km 行動時間:3時間 累積標高:(上り)503m (下り)510m | |
その他 | 川場スキー場にはレストランやカフェがいくつかある。インド料理、ハンバーガーなど ムラサキスポーツもある |
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