こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、立山の五色ヶ原です。
五色ヶ原に行ってみたいな。ルートは難しい？
五色ヶ原は、雲ノ平のような景観の秘境。特にチングルマのお花畑が見られる7月は混雑します。室堂から日帰り往復は厳しく、竜王岳・鬼岳・獅子岳を越えていくのでそれなりに体力は必要です。ルートはマーキングも明瞭で特に危険箇所はありません。7月・8月まで大きな雪渓が残っており、つぼ足歩きに自信のない人はアイゼンが必要になります。
五色ヶ原から薬師岳へ縦走する計画だったのですが、折立へ通じる有峰林道に土砂崩れが発生して通行止めとなり先へ進むことができず、結果的に室堂・五色ヶ原の往復となりました。
2021年9月初旬に行きました。
縦走計画は頓挫したものの、五色ヶ原は静謐さが漂う素敵な場所でした。ご参考になれば嬉しいです。
五色ヶ原ルート詳細① 室堂から獅子岳
室堂から浄土山
室堂を出発。この日は五色ヶ原までなので急ぐ必要もなく、のんびり立山の風景を見ながら歩いていたら、道に溝が開いていて、思いっきり転びました。痛かった〜。皆様もご注意ください❗️
立山室堂山荘前の分岐から浄土山へ登って行きます。最初は緩めの登りですが、室堂展望台への分岐の後は岩だらけの急登になります。浄土山では雷鳥の目撃情報がよくあるので期待していたのですが、この日は会えず。
浄土山北峰から南峰へ歩いていくと、富山大学の研究所がある広場のような場所に出ました。ここからは五色ヶ原や薬師岳が一望です。特別天然記念物の薬師岳圏谷群もしっかり見えます。
浄土山から鬼岳
この広場を下りていくと龍王岳に出ます。左手に見ながら巻くように歩きます。岩だらけの山で、下からみると結構チャレンジング。正規の登山道ではないようですが数人登っていました。龍王岳の西側についた急傾斜の道を下って行きます。
龍王岳、東野探検隊も登ったらしいです。
龍王岳を下り切ると鬼岳に出ます。東面の雪渓は溶け切っていて（9月）、完全に岩の道になっていました。鎖場や梯子があったり、岩が上から落ちてきそうなところもあったりで、長居せずさっさと通過しました。
鬼岳から獅子岳
鬼岳東面をクリアすると、今度は獅子岳へ登り返して行きます。獅子岳山頂は開けていて休憩にちょうど良いスポット。五色ヶ原や薬師岳が近く見えるようになって来ました。
五色ヶ原ルート詳細② 獅子岳から五色ヶ原
獅子岳からザラ峠
獅子岳からザラ峠への下りは長く、足場の悪いところもあります。ザラ峠からは立山カルデラが一望。昔は東西に横切れたらしいです。とても風の強い場所でした。
戦国武将、佐々成政の「さらさら越え」で有名です。
ザラ峠から五色ヶ原
ザラ峠から最後の登り返しをこなすと、いよいよ五色ヶ原に出ました。広大な台地が広がり静謐な美しさ。9月の初めでしたがすでに秋の雰囲気が漂っています。五色ヶ原が一番有名なのは7月のお花畑で、その証拠のように大量のチングルマの綿毛がありました。
五色ヶ原からは木道がずっと続く歩きやすい道。誰もいない秘境をひとりじめで歩きました。行く手に五色ヶ原山荘、赤い屋根がかわいらしい。
ちなみにテント場は山荘から10分ほど離れています。トイレもテント場にあります。受付は設営前・後・出発前のいつでも良い旨の掲示が手前の木道にありました。
長年訪れたいと思っていた五色ヶ原。お花畑の7月は天気などで実行できず9月になってしまいましたが、これはこれで静かな雰囲気がとても良かった。秘境にひとりぼっちでいるような、ぜいたくな経験ができました。夜中の星空が本当にきれいだったのも忘れがたいです。
アクセスとデータ
| アクセス | ◯ | 室堂までは立山黒部アルペンライン |
| 難易度 | ◯ | マーキングが多くルートは明瞭 大きな雪渓がある（9月には消える） 登山者は少ない |
| トイレ | × | コース中、トイレはない |
| データ | 合計距離：13.2km 行動時間：9時間 累積標高：（上り）1586m（下り）1586m |
五色ヶ原山荘の記事はこちらをどうぞ↓
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