八ヶ岳

初冬の赤岳を県界尾根から前泊日帰り登山【県界尾根↑真教寺尾根↓】

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八ヶ岳

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、八ヶ岳の赤岳、清里側から登る県界尾根・真教寺尾根ルートです。

美濃戸からは登ったことがあるけど。次は違うルートから行こうかな。山小屋が休みのところが多いから日帰りで登りたい。

美濃戸から以外で赤岳に登るルートだと、北側・南側から縦走していくルートがありますが日帰りは(私は)無理です。残るは清里側の県界尾根・真教寺尾根となります。東京から電車で当日の日帰りは厳しいです(私は清里に前泊しました)。

難易度としては山のグレーディングDであり長い鎖場がたくさんありますが、そこそこ岩場の経験があれば問題ないと思います。ただこの時は、前週にかなり降雪があったらしく登山道には雪がしっかり積もっていました。足元が滑るのはもちろん、鎖が凍結したり雪に埋もれたりしていて相当の苦戦を強いられました。チェーンスパイクか軽アイゼンは必須でした。

県界尾根から登り、真教寺尾根で下りました。山頂にそこそこ人はいたのですが美濃戸からの人が多く、こちらのコースは登山者が少なく静かでした。コースの状態は積雪があった以外はよく整備され歩きやすい道でした。

くっかばら
くっかばら

2021年10月の終わりに登りました。

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ルート詳細① 登山口から県界尾根で山頂へ

県界尾根登山口から大天狗〜急登の樹林帯歩き

タクシーで大門沢林道の入り口まで行ってもらいスタート。最初は未舗装の林道を歩いて行きます。八ヶ岳ブルーの空にテンションが上がります。

登山口
最初は歩きやすい林道を行きます
くっかばら
くっかばら

この登山口から少し進んだところに、真教寺尾根への分岐があります。正式な登山道ではないけど、賽の河原に出られるようです。

1時間弱で県界尾根へ向かう急登が始まります。結構な傾斜で息が上がります。さらに1時間ほどで小天狗というポイントに着きます。

小天狗の先に広い明るい場所があります
くっかばら
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小天狗は木が生い茂って寒いです。少し歩くと左の写真のようなひだまりの休憩に良いポイントへ出ます。

次は大天狗を目指して登って行きます。だんだん赤岳が行先にきれいに見えてきました。この辺りから雪も出てきました。

とてもクリアな八ヶ岳ブルーと赤岳が行手に
大天狗につきました
だんだん雪が

大天狗から赤岳山頂〜長い鎖場に次ぐ鎖場(+雪)

大天狗までは急登というだけだったのですが、ここからは鎖場に次ぐ鎖場、それも結構な斜度。岩場・鎖場はこれまで相当数こなしてきたつもりですが、うわーっと思う箇所がかなりありました。

最初の鎖場。トラバースして行きますがこれは大丈夫
すぐに次。垂直に感じられる長い岩。上の方に見える梯子まで登って行きます。私はここが一番怖かった

この鎖場の終わりにある梯子も怖いです。右に登山道が続いているのですが、その間に隙間があって横っ飛びする必要があります。イメージ湧きますでしょうか?

この鎖場の後は雪道が本気モードになります。つぼ足で歩けますが、ここらでアイゼンを装着してもいいかもです。この後は道が細くなって斜度もきつくなり、アイゼンをつける良い場所がないです。

くっかばら
くっかばら

私たちはタイミングを逃して、山頂までつぼ足で行ってしまいました。

鎖場をどんどんこなして行きますが頂上が近づいてこない。そこに見えているのですが・・・。

さっきから近づかない
まだまだ!
鎖が所々雪に埋もれている。しかも冷たいです!
くっかばら
くっかばら

残雪の県界尾根で滑落事故が多い理由を身を持って知りました・・・。登山道が北側に向いているので雪どけも遅くかちんかちんになっているのだと思いました。

やっと頂上山荘前に出た。硫黄岳と北八ヶ岳を一望

頂上山荘前の広場でランチにしました。今日はサタケのマジックパスタ。温かい食べ物が沁みます。結構寒かったので。

ランチ後山頂へ。赤岳の山頂って狭くていつも人がいっぱいな印象です。この日も結構な賑わいで写真撮影の順番待ちでした。山頂からの眺めは素晴らしく、阿弥陀岳がどーんと見えるのが好きです。

赤岳から見る阿弥陀岳
黒く潰れてしまったけど、雷鳥さんと赤岳山頂

ルート詳細② 赤岳山頂から真教寺尾根で下山

赤岳山頂から真教寺尾根への分岐〜鎖場のトラバース

寒いので長居せず下山を開始。真教寺尾根へ向かうには、まず文三郎尾根方面へ進みます。分岐で中岳へ下らずにキレット方面へ岩場をトラバースして行きます。

中岳への分岐のあと、キレット方面へのトラバース
真教寺尾根への分岐。牛首山方面へ進みます
険しい難所が続きます。慎重に・・・雪もあるし
激しい下りが始まります
くっかばら
くっかばら

真教寺尾根は、県界尾根と違って雪がほとんどついておらず、アイゼンはすぐに外しました。

真教寺尾根の分岐から六合目手前まで〜鎖場のクライムダウンが続く

真教寺尾根も鎖場に次ぐ鎖場。中でも最初の方に現れる総延長250mの鎖場があります。これは本当にすごかった。ほぼ垂直に感じられる岩場を延々と下って行きます。足場がなくぶら下りながら強引に降りていくところもありました。

この一番上から一気に下りてきました。これが250mの鎖場かな?
この後も次から次へ鎖場を下りて行きます

六合目から美し森へ下山〜長い樹林帯歩き、時々藪漕ぎ

鎖場を終えると傾斜も緩くなり、ここからの登山道は難しいことはありませんが長いです。右手に富士山がきれいに見えていて癒されました。牛首山を過ぎると道が荒れてきて、笹藪が深く生い茂る道が長く続き、薮こぎが苦手な私は辛かったです。

下山中に富士山がきれいでした

清里テラスの横に出ると観光客がたくさん。異世界に来た感じが一瞬します。ここからリフトに乗ればサンメドウズに行けますが、私たちは美し森にタクシーをお願いしてあったので、清里テラス横を下山して行きます。ただこの道が・・・あまり踏まれていない感じで、かなり深い笹藪に覆われていて快適ではないです。

県界尾根と真教寺尾根、どちらを登りにするか悩んでいたのですが、終わってみると、今回の順番で私は良かったです。朝一番でこの藪漕ぎをやるのは嫌すぎる・・・。その場合は大門沢から脇道に入って真教寺尾根の賽の河原まで行くルートにするでしょうね。難易度は同じくらいだと思いましたが、県界尾根の方が少しだけ怖く感じました。

ここまできれいな八ヶ岳ブルーを見たのは初めてで感動しました。県界尾根・真教寺尾根を周回できたことは自信になったので、大変でしたがやってみて良かったです。赤岳は何回登っても楽しい貴重な山であることを再認識した山旅でした。

アクセスとデータ

アクセス×県界尾根も真教寺尾根もバスのアクセスがない
※COVIDの影響で清里ピクニックバスが運休になっていたため。
登山口のアクセスはタクシーを予約
心細さ両尾根とも登山者は少なめ(10月の週末)
難所が続く
トイレ×コース途中にはない
頂上山荘のトイレが開放されているか不明でした

くっかばら
くっかばら

清里地区のタクシーは少なく駅や道路では拾えません。予約する方がいいですが、個人的おすすめは大泉タクシーさん。

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No Mountain, No Life.

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