富士山・御坂

毛無山(富士宮市)に日帰り登山、富士山の大展望と辛い下山【↑尾根コース↓地蔵峠】

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富士山・御坂

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、天守山地の毛無山です。

毛無山、きついと聞くけど実際は?

静岡県と山梨県にまたがる天守山地。最高峰は1964mの毛無山で、きつい登山であるとよく言われます。

麓の朝霧高原は標高850m。尾根コースだと、毛無山との標高差1000m以上を2.5kmで上げるのが、きつさの理由。

くっかばら
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1300mを4kmで上げる燕岳の合戦尾根と比べても、毛無山はなかなかのハードさです。

実際登ってみた感じは、普通にきついけど、言われているほどかな?と思いました。スタミナだけが自慢の私、登りの急登で音をあげることはめったにないので、あまりあてにならないかも笑。トレーニングにはとても良い山でした。

下山は沢沿いの周回コースを取ったのですが、苦しい下山でした。崩落地、荒れた細いトラバース、渡渉とワイルドすぎる下山となってしまいました。

山頂付近では朝霧高原と富士山が眼前に広がる大展望。急登の辛さなどふっとぶダイナミックさです。河口湖まわりの山からも富士山は近く見えますが、毛無山からの富士山が一番大きく感じました。

ご参考になれば嬉しいです。

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毛無山の登山ルート

富士宮市側から登るのが一般的だと思います。一番人気があるのは尾根づたいに直登するルート。

金山沢沿いのルートもあります。渡渉や崩落地がありワイルドめな山歩きになります。慣れていないと辛いので、尾根ルートを往復するのが無難。

その他、山梨県身延町の温泉へ通じるルート、雨ヶ岳・竜ヶ岳へ縦走するルートもありますが、かなり長い行程です。

今回、ふもとっぱらから尾根ルートで登り、下りは金山沢沿いのルートを取りました。下りの後半は結構苦戦してしまいました。

くっかばら
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今度行くなら、もう沢沿いルートは行きたくないかも笑。

毛無山の登山レポート

ふもとっぱらから富士山展望台へ

前夜ふもとっぱらでテント泊をしていました。7:00過ぎ、車は構内に置いたまま出発。

くっかばら
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ふもとっぱらのチェックアウトは14:00なので便利です。

ふもとっぱらから見上げる毛無山は威風堂々。尾根で登って、沢沿いに下山する周回ルートを取る予定です。

ふもとっぱらから見る毛無山

ふもとっぱらを出て、車道を進んでいきます。

車道を行き当たったところに駐車場がありました。封筒にお金(500円)を入れて、登山届ポストに投入しておくシステムみたい。台数は割とありそうに見えました。

ゲートを入っていきます。

金鉱石の破砕機がありました。このあたりは金の採掘が行われていたそう。「金山」とついた地名などにその名残が見えます。

道は分岐にあたります。赤いマーキングが示すほうへ。

すぐに沢に出るので、渡っていきます。

地蔵峠へ向かう道との分岐に出たら、右へ折れて尾根ルートへ。下山ルートの沢沿いコースとここで合流します。

どんどん標高を上げていきます。樹林帯の道ですが、一瞬展望が開けて富士山や朝霧高原が見えました。ふもとっぱらの混みようがすごい!(GW中です)

2合目を過ぎたあたりで、きれいな滝がひとすじ見えました。これが不動の滝かな。

急登が続きます。毛無山◯合目と印があるので、ペースはつかみやすいです。補助ロープのある岩場も出てきます。難易度は高くないです。

7合目あたりから葉が少なくなって、明るくなってきました。

黙々と登っていたら、突然あらわれた「富士山展望台」の看板。

登山道をそれて左へ行くと、富士山と朝霧高原を見下ろすことができる大きな岩が。まさに展望台でした。

富士山展望台からの眺め
くっかばら
くっかばら

富士山展望台は休憩にぴったり。狭いので早い者勝ちです。先着の方がいて休めなかったけど、写真はたくさん撮れました。

山頂へ、最高点はぬかるみでパス

展望台を後にし、9合目を過ぎたら分岐に出ました。東へ行けば山頂、西へ行けば地蔵峠です。

横引きの道を10分もかからず、毛無山山頂に到着しました。時間は9:45、ふもとっぱらから2時間半かかりました。

山頂は広くなっていて、富士山や朝霧高原を眺めながらの休憩にぴったり。ベンチなんかはありませんが、岩がごろごろしているので座れます。ここで早めのランチにしました。今日はチキンラーメン、ご丁寧に生卵様も運んできた(笑)。

山頂の広場

毛無山の山頂には三角点と山頂標識があり、「1946m」と表示されています。でも毛無山の標高は1964m。最高点が別にあるのです。山頂からさらに東、ほぼ大見岳に近いところです。

探しに行ったのですが、ものすごいぬかるみの道で、あっさり断念してしまいました。山頂と最高点の間から見る富士山は最高にきれいだったのでヨシ!

山頂と最高点の間から見た富士山

下山開始、地蔵峠へ

ふもとっぱらのチェックアウト時間14:00までに帰るべく、山頂を10:30に出発。金山沢沿いのルートで下山するので、少し時間がかかります。

最初は気持ちの良い尾根道。北西側には遠く南アルプスがきれいでした。樹々が密集していて写真が撮れず、残念。

進路が南に変わると、結構な傾斜を下っていきます。小石まじりの落ち葉がふかふかに積もっていて、気を抜くと滑ります。

40分程ひたすら下って、甲斐金山遺跡の看板がある場所に出ました。ここは第二地蔵峠。山梨県側の下部温泉へ下山する道が分岐しています。

第二地蔵峠からは富士山が眼前に聳えていて、素晴らしい眺め。座ってコーヒータイムにしました。

第二地蔵峠からの眺め

楽しかったのはここまで。この後は、かなりの緊張を強いられる道になりました。

地蔵峠から金山沢は、崩落、悪路、渡渉に苦しむ

第二地蔵峠を出てすぐに第一地蔵峠につきました。ここから金山沢沿いに麓へ下山します。

下が見えないくらい、いきなりすごい道です・・・。

がんばって下り、下から見上げてみると・・・。歩いてよいのか不安になる道です。この後、こんな感じで右側が切れ落ち、小石だらけの細い道がずーーっと続いて、心が折れそうになりました。ちょっとでも滑ってバランスを崩したら右側へ落ちそうです。

道が石で埋め尽くされている箇所に出ました。事前の情報収集で聞いていたルート中の崩落箇所というのは、ここに違いないです。上からざーっとたくさんの石が流れてきたのがよくわかる。

全体的に辛めな道でしたが、フィックスロープが張ってあったり、テープで目印があったり、本当に危ないと思われる箇所には手当てがされているので助かりました。

沢へ下りたり登り返したりを繰り返していきます。その過程でルートを見失いやすいので、GPSをこまめに確認しながら。

ここでは矢印の方向へ登り返すのが正解。ぼっとしてたら右へ降りていきそう。

どきどきの下山中でも、所々お花が咲いていたのが癒しでした。

ミヤマリンドウ?

金鉱石を焼いた窯跡がありました。ここは採掘のためのルートだったのでしょうね。

また沢へ下り、登り返していきます。難しくはないけど気はつかいます。補助ロープや鎖がありがたすぎる。

新緑のトンネルのような道を抜け、沢に降り、また登り、を繰り返していきます。地蔵峠を出てから同じようなところをぐるぐる回っているような錯覚。

所々に滝がありきれいでした。

このあたりから沢の水量が増えて、渡渉を数回しました。写真だと簡単そうですが、石を飛び移ったりして滑りそうになったり。雨続きの後は渡渉は難しくなりそうです。

13:00、朝の尾根コースの分岐点に戻ってきました。第二地蔵峠でコーヒー休憩してから1時間半、なかなか辛いルートでした。

くっかばら
くっかばら

沢ルートでは、誰ともすれちがわなかったです。

ふもとっぱらへ戻り、いろいろ片付けて帰路につきました。お昼を食べたのがとても早かったので、好きなものを全部食べる!と決意して道の駅 朝霧高原に寄り道。朝霧高原の特濃ソフトクリームと富士宮焼きそばが疲れた体にしみました。

毛無山は、急登が続く地味で辛めの山登りで、きらきら感はありません。そのせいか女性は少なかったです(私を除き、ひとり高齢女性のみ)。

魅力としては、やはり富士山の絶景です。本当に近くて大きくて感動。富士山の細かな造形が肉眼ではっきり見えました。対してふもとっぱらはおもちゃのように小さくて、富士山がどれくらい大きいか実感できます。

トレーニング目的としてもかなりおすすめの山です。

アクセスとデータ

アクセス富士山駅と新富士駅を結ぶ路線バスは1日3便
富士急バス時刻表
「朝霧グリーンパーク入口」で下車、登山口まで徒歩30分
※東京から日帰りなら尾根ルート往復を推奨
登山口に駐車場あり(500円)
難易度尾根ルートは急登が続くが危険箇所なし
金山沢ルートは、渡渉・崩落地・ざれたトラバースなどあり
荒れているので初心者むきではないです
トイレ登山口に向かう途中にトイレあり
ルート中にはなし
装備ガス、なべ
データ総距離:9.2km 行動時間:5h20m
累積標高:(上)1154m(下)1130m

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No Mountain, No Life.

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