北関東

古賀志山を鎖場コースで日帰り登山

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こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、宇都宮の古賀志山です。

古賀志山はルートがたくさんあって迷いそう。

古賀志山は標高582m、低山ですが鎖場や岩場が連続するコースもあるスパイシーな山です。宇都宮の方にとっては宝の山と聞いたことがあって、いつか行きたいと思っていました。

古賀志山の特徴は、ルートがとてもたくさんあること。一般的には、北登山道や南登山道を利用しますが、その他に鎖場・岩場が連続する難ルートもあります。バリエーションルートも含めると合計100コースほどあるとか。

今回は、トレーニングのため難ルートを取りました。中尾根コースから斑根石山へ登り、古賀志山の山頂を踏んだ後、古賀志山主稜線で赤岩山へ。古賀志山に戻って東陵コースで下山する計画です。このコースには鎖場がたくさんあって、中には「カニのたてばい」のようなものもありました。尾根も細くて注意が必要なルートです。ただ巻道もたくさんついているので回避可能です。

600mに満たない低山にしてはあり得ないくらい疲れ、良いトレーニングになりました。ゴールデンウィーク中だったのですがあまり混雑もなく快適な山歩きでした。こんな山が身近にある宇都宮市民の皆さんがうらやましい。

訪れる場合は、地図を持参することを強くおすすめします。山中にも標識がしっかりしていますが、踏み跡が至る所についているため迷いやすいと思いました。

古賀志山を守ろう会」が公開してくださっている地図が便利でした。

古賀志山では最近滑落や遭難が多発しています。ルートによっては「ミニ妙義」のような様相になるので、低山といえども慎重に行きたいです。自戒を込めて。

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古賀志山ルート詳細

赤川ダムから中尾根

ゴールデンウィークのある1日、東武鉄道で栃木駅へ。当初は新鹿沼駅からバスに乗る予定だったのですが、同行者がレンタカーを借りてくれるというので、栃木駅で降りました。ここからは登山口の赤川ダムまで、車で1時間ほど。

登山口には広い駐車場があり、地元野菜なんかも売っていてローカル感が良い感じです。

古賀志山は宇都宮市森林公園の中にあって、この森林公園自体もとても楽しめそう。BBQエリアもありました。

赤川ダムから登っていきます
登山でなくても1日遊べそう
直火のBBQ

登りのルートは、宇都宮市の「未承認ルート」とされる中尾根コース。まずは、北登山道の方へ車道を歩いて行きます。しばらくすると、車の通行止めがあるので、その横を入っていきます。正面に岩山が見えてきて、これから行く中尾根コースの険しさを感じました。

ここを入っていきます
あれは多分、斑根石山。かなり岩々しています

北登山道(一般コース)との分岐があるので、いよいよ中尾根へ入っていきます。気持ちの良い樹林帯ですが、すぐにロープのある岩場が登場。この後も、ちょっとしたスラブっぽい岩を越えたり、最初からなかなかです。

中尾根コースへの分岐を入っていきます
気を使いながら
いきなりこんな感じ

このあたりからカメラをザックにしまい、核心部はスマホで撮影しました。

「軍艦岩」と呼ばれる突き出た岩が前半の見どころ。この上に登った姿を下から写真をとって遊びました。軍艦岩からの眺めも楽しめます。

軍艦岩
軍艦岩の上からの眺め

向かっているのは斑根石山、通称559(ごーごーきゅー)というらしいです。向かう道はふたつあって、中尾根を辿っていく道と、北側から回り込む道。私たちは北側から回り込む方を選択しました。

灰色の点線へ進みました

この分岐の近くには、「二枚岩」へ降りていく道の分岐もあります。二枚岩は今日は時間がなくていけないですが、少し降りてみたらものすごい急な坂。すぐに引き返して、本来のルートへ戻りました。

二枚岩へ向かう道。すごい急斜面ですぐに撤退
古賀志山(多分)の眺めが楽しめるところも
ルートはたくさんあって複雑

斑根石山へ向けて最後の登り。足元は若干不明瞭ですが山つつじがきれい。岩場をよじ登ると、山頂に着きました。

山頂へ、最後の岩場
斑根石山の山頂
くっかばら
くっかばら

中尾根コース、岩場好きならおすすめです!

斑根石山から古賀志山山頂へ

斑根石山からは、一般登山道へ合流して古賀志山へ向かいます。とはいえ、相変わらず岩がごろごろしているので足元には注意です。

この道は、山つつじがとてもきれいでした。ピーチカラーというのか、鮮やかなオレンジ色です。

斑根石山から古賀志山の間は、山つつじが群生

富士見峠という分岐を過ぎると、すぐに古賀志山です。山頂にはたくさんの人!ベンチがたくさんあって、お鍋パーティーなどされている人たちもいて楽しそう。南側に関東平野が望めました。

山頂からの眺望

古賀志山から赤岩山

せっかくなので、古賀志山の主稜線を赤岩山まで往復してみました。

この稜線は、岩場鎖場に加えて細い尾根歩き。面白いですが注意は必要です。登山者の数は明らかに減りました。

古賀志山からいったん降って、南登山道との分岐を過ぎると、はしごのかかった岩場。はしごを使わないで登って見ました。こんな感じで、軽くボルダリング的な練習もできます。次に、「カニのたてばい」のような鎖場が登場しました。

左側から直接、登ってみました
垂直の岩場

ほどなく、御嶽山に着きました。ここは木曽御嶽との縁があるようです。山頂は岩に座って休憩するのにぴったり。北側が開けていて、日光の山並みが見えました。

御嶽山の山頂
御嶽山から北側の眺望。雲がかかっているのは男体山、奥に日光白根山、左側のぽこんとした山は皇海山

御嶽山から赤岩山までの道は、「ミニ表妙義」のよう。長い垂直の鎖場が連続します。一番の難所だと思ったのが、下が見えない状態で長いクライムダウンをするところ。

てっぺんの岩から降りてきました。帰りはここを登ります
途中、崩落しかけている細尾根
くっかばら
くっかばら

難所には、巻道がついていることが多いです。でも巻道は不明瞭だったり崩落しかけていることがあるので、私は岩を乗り越えていく方が良いと思いました。

尾根の途中には、中岩という南側に大きく開けたポイントがあります。岩に座って休憩によさそうです。ここから、パラグライダーをしている人たちが見えます。

中岩から、赤岩山を見る。パラグライダーが出ていました
赤岩山、到着
イワカガミが咲いていました

東陵コースで下山

赤岩山から同じ鎖場岩場を古賀志山まで戻り、下山には東陵コースを取りました。南登山道から下山する方がやさしい道なのですが、距離が長く最後は林道歩きになるので、避けました。

まず東陵見晴を目指します。標識がありました。

東陵見晴にあった標識

東陵見晴からは、鎖場の長いクライムダウンを2回をこなして、岩下道への分岐に出てしまいました。手前の東陵コースへの分岐を見逃したようです。他のコースに比べ、東陵コースにはあまり標識がないので注意です。

こういうクライムダウンを2本こなしました
岩下道
東陵コースに入りました

東陵コースに合流できた後は、どんどん下っていきます。樹林帯の尾根道で、広葉樹の若葉がとてもきれいな道でした。

東陵コース、若葉がきれいでした

東陵コースは、北登山道とほぼ並行しています。途中で北登山道に合流できるところもあるので、楽に歩きたい場合は北登山道へ。というのは、東陵コースの最後はものすごい急傾斜で苦労してしまったのです。

東陵コースの最後、上から下りてきました
くっかばら
くっかばら

この斜面にはロープはないので、木につかまりながら下りました。東陵コースの核心部といっても良いかもしれません。これを回避するなら、手前で北登山道に入れます。最後は同じところに出ます。

東陵コースの最後、杉林の崖を下りてきます。北登山道は通行止めのある林道が終点

古賀志山の鎖場コース、今まで登った低山の中で一番の手強さでした。岩に慣れるためのトレーニングに使えそうでいて、その実いきなり「ミニ妙義」ですのでご注意を。登山者はほとんど地元の人のように見えましたが、東京から遠征する価値は大だと思います。

アクセスとデータ

アクセス宇都宮駅、新鹿沼駅から森林公園入口まで関東自動車バス
便数はあまり多くない
新鹿沼駅からバスの場合、鳥居跡町バス停から(徒歩3分)
【例:鳥居跡町バス停10:11発 森林公園入口10:33着
森林公園入口発16:00 鳥居跡町16:14】
※森林公園入口バス停は赤川ダムから3kmほど歩く
難易度×今回取ったコースは鎖場の連続
トイレ登山口には水洗トイレ完備
山頂やコース中にはなし
データ行動時間:5h18m 総距離:8.6km
累積標高:(上)717m (下)716m

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No Mountain, No Life.

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