奥多摩・秩父

甲州アルプス、大菩薩嶺から牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ緑の稜線歩き

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奥多摩・秩父

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、大菩薩嶺から牛奥ノ雁ヶ腹摺山、甲州アルプスとも呼ばれるルートの一部です。

甲州アルプスの日帰り踏破は難しい?

夏休み恒例の北アルプスは、お盆後半に持ってきた計画が裏目に出て、流さざるを得ませんでした(大泣き)。仕方ないことだけど、勤め人にとっては心が折れる瞬間です。

せめて天気が持っている間に日帰り登山でも、と選んだのが大菩薩嶺。2000m級で涼を取れそうだし、甲州アルプスも歩いてみたいと思っていたからです。

甲州アルプスは大菩薩嶺と滝子山を結ぶ全長25km、2000m級の山々が連なる縦走路。日帰りのコースタイムは12時間を超える健脚者向けルートです。

日帰り踏破するなら、最後はヘッドランプ覚悟の下山となります。無理すぎる無理はしないのがモットーの私は、ルートを半分に分けて、今回は前半部分の大菩薩嶺から牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで歩いてきました。

お盆で大菩薩峠は大賑わい。その先は打って変わって静かなトレイルとなり、笹原のグリーンに伸びる縦走路が目にも鮮やかな山歩きを楽しみました。

くっかばら
くっかばら

牛奥ノ雁ヶ腹摺山の立ち枯れ現象も必見です。

ご参考になれば嬉しいです。

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甲州アルプス(前半)のルート

全長25kmの甲州アルプス。大菩薩嶺からスタートすると下り基調になって歩きやすいです。

踏破しなくても、石丸峠でエスケープすれば上日川峠へ戻れるし、今回の私のルートのように、牛奥ノ雁ヶ腹摺山ですずらん昆虫館へ降りることもできます。先へ進んで湯ノ沢峠からは、やまと天目山温泉へ下山できます。

道標や目印がたくさんありますが、道は少々荒れ気味のところも。滑りやすく滑落の危険を感じる箇所もありました。大菩薩峠を過ぎるとトイレはありません。

人通りも少なく、遭難に備えた装備で歩くことは必須です。

甲州アルプス(前半)登山レポート

大菩薩嶺へ

JR甲斐大和駅から始発の8:10発に乗り、1時間もかからずスタート地点の上日川峠に到着しました。ロッジ長兵衛でかき氷を売っているけど、ここには帰ってこないので残念。

9:00、準備体操をしたら出発。舗装路と登山道に分かれているので、登山道へ進んでいきます。

緩やかな登りが30分ほど続き、福ちゃん荘に出ました。軽食やおやつ、グッズを販売しています。

登山道はここから大菩薩峠に出る道、雷岩に出る道と二手に別れます。私は雷岩へ出る唐松尾根を登っていきます。

多くの人は大菩薩峠への道を登っていきました。唐松尾根は急登なので、下山に使うのでしょうね。

岩がごろごろの道を、わっせわっせ登っていきます。途中にいくつか広場のような休憩場所があります。

急な登りを1時間ほど。標高をだいぶ上げてきました。

振り返ったら・・・一瞬の富士山!この日は曇りで、本当にこの一瞬だけでした。

ここまで来れば雷岩はもうすぐ。稜線が見えてきました。

雷岩から大菩薩峠へ、美しい稜線歩き

稜線に出ると、大きな岩が目に入ります。これが雷岩。絶好の展望スポットで、富士山、大菩薩湖、甲府の街が一望です。

くっかばら
くっかばら

天気の良い日には、富士山と大菩薩湖を一緒に撮影できます。

山頂の大菩薩嶺は、雷岩から北側に10分くらい歩いたところ、樹林帯の中にあります。前回来たとき山頂へ行ったので今回はパス。展望もなくて何回も行きたいと思う山頂ではないです笑。

大菩薩峠へ向けて歩いていきます。ハイライトは、なんといってもこの美しい稜線。

ほんの30分ほどの稜線歩きですが、天気が良ければ富士山が拝める大展望。道は広くすれ違いにストレスがありません。途中少しだけ岩場があります。

くっかばら
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岩は切り立っていて、転ぶと手を切りそうなので注意です。

それにしてもなんと美しい稜線。笹のグリーンが目に鮮やか。

振り返って、この稜線!

大菩薩峠へ近づくと混んでます!さすが百名山。

大菩薩峠の介山荘ではランチやおやつを販売、賑わっていました。ぶどうがおいしそう。

 

11:00、大菩薩峠の広場でランチ休憩。雲が湧いてきていて天気が崩れそうなのがちょっと心配です。ナウキャストで見たら雷は大丈夫そうなので、先へ進むことにしました。

石丸峠へ

介山荘を出て、熊沢山へ登って行きます。

樹林帯のうっそうとした道。よく踏まれているし、ピンクテープもあって分かりやすいです。

20分ほど登ると、眼下には一面の笹の原っぱ。グリーンがきれいです。

行く手には、これから登る小金沢山も見えます。緑の道を歩いていけそうで、テンションアップ!

熊沢山を下ると、石丸峠に出ました。グリーンの高原にぽつんと道標。

ここから上日川峠方面へ戻ることもできます。ソロの女性がひとりいて、逡巡している様子でした。天気が怪しくて私も迷いましたが、巻き気味に登っていくことにしました。

振り返って、熊沢山と石丸峠

小金沢山へ

グリーンの稜線は笹の原っぱです。背丈の短い笹で歩くのには問題なし。

天気が怪しいのでどんどん進みます。

くっかばら
くっかばら

ゴミのような黒いものは、全部赤トンボです。山には確実に秋が訪れていました。

本当にきれいな縦走路。思い切って来て良かったです。

笹原を抜けると、樹林帯の急登になります。苔が美しい道。所々、滑落の危険がある箇所もありました。

12:30、石丸峠を出て約1時間で小金沢山に到着。標高2014mということで、2014年の賑わいが想像できます。

秀麗富嶽十二景の2番ということだけど、この日は富士山の眺めはなし。

くっかばら
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山頂は広くなっていて休憩によいです。ベンチはありません。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ

小金沢山から、次の牛奥ノ雁ヶ腹摺山を目指します。この間は笹の道がずっと続いて、アップダウンもあまりない楽な道でした。

最後に少しだけ登ったら、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、「うしおくのがんがはらすりやま」と読みます。日本一長い山名らしいです。

くっかばら
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雁ヶ腹摺山という山名がつく山は、奥秩父山塊にあと2座あります。

ここも、秀麗富嶽十二景の2番になっているのだけど、どういうことだろう?

すずらん昆虫館へ下山

甲州アルプスはここで半分弱。この後、黒岳→湯ノ沢峠→滝子山へと続きます。

あわよくば湯ノ沢峠からやまと天目山温泉へ下山することも考えていましたが、天気が心配すぎる。牛奥ノ雁ヶ腹摺山からすずらん昆虫館へ下山することにしました。時間は13:00過ぎ。

思いがけなかったのは、牛奥ノ雁ヶ腹摺山から下山する道の立ち枯れ現象。話に聞いてはいましたが、ここまでの規模とは思いませんでした。立ち枯れの中を下山していきます。

楽しかったのはここまで。立ち枯れの林を過ぎると、樹林帯の下山道が続きます。滑りやすい道が続くので気を使って歩きました。

鹿よけのネットがあるので、くぐって元に戻しておきます。

鹿よけネットをくぐってからの道が、全ルート中で一番荒れていました。草ぼうぼうだし滑るし。

なんとか下りきると、舗装された林道に出ます。横切ってすぐに山道に入るのが正解。

くっかばら
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見落としやすいので注意です。

足元は滑りやすくて歩きにくい道が続きます。砂防工事中の迂回路が出来ていますが案内は親切。下り切ったら、今度は未舗装の林道に出ました。

林道歩きをしばらくすると小さな案内板があるので、そこから山道に入ります。

くっかばら
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私は見落として、ロスしてしまいました。

さらに15分ほど歩いて、14:00にバス停にたどり着きました。巻き気味に下りたせいか、つらい下山でした。

折よく雨が降ってきて、この後は土砂降りに。判断が正しかったことに安堵しながら家路につきました。

甲州アルプス、近々後半もコンプリートしたいし、いつか日帰り踏破してみたいです。笹のグリーンが美しく立ち枯れ現象も目を瞠る規模。隠れた宝物を見つけたような気持ちになりました。

アクセスとデータ

アクセスJR甲斐大和駅から栄和交通の路線バス 片道1020円
乗客数に合わせて臨時便あり
補助椅子を使って全員着席
※途中の温泉施設などで降車しても運賃は変わりません
難易度大菩薩峠までは広く歩きやすい道
小金沢山の直下は鬱蒼とし湿り気のある樹林帯
所々滑落しそうな箇所があるので注意
トイレ上日川峠、福ちゃん荘そば、大菩薩峠に公衆トイレあり
その後ルート中にはなし
下山口そばに簡易トイレあり
装備ガス
データ総距離:11km 行動時間:4h15m
累積標高:(上)771m(下)1010m
その他立ち寄り湯:やまと天目山温泉

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No Mountain, No Life.

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