こんにちは、くっかばらです。このブログでは、実際に宿泊した山小屋やテント場などをレポートしています。今回は2021年7月の白馬・不帰ノ嶮縦走の時に宿泊した天狗山荘です。
雪害によりしばらく閉鎖されていましたが、2020年から営業再開されました。白馬山荘から唐松岳山荘までの長い行程中にこの山荘があることは、登山者にとってはとても心強いですね。
栂池から歩き通したので15km、10時間の行程できつかったです。

災害の影響をまともに受ける立地なのだと思いますが、直前に豪雨で荷上げができず素泊まりになりそうだったり、落雷で水のポンプアップができないなど、トラブルに見舞われていました。事前によく確認して行く方が良さそうです。
天狗山荘の受付
予約はオンラインで出来ました。最近はどこもそうですが、宿帳をあらかじめ印刷・記入するようにとのことなので、印刷して持っていきました。
現金でお支払いをし、部屋やシステムを教えてもらいました。
天狗山荘の部屋
コロナで宿泊者数を制限しているせいか、私たちは蚕部屋2Fを自分たちだけで使わせていただけました。


単独の方は一人で6畳分使っていて、山荘のコロナ対策としてはかなり気を使っている印象でした。
最近はどこもそうですがインナーシーツなどが必携となっています。私は薄めのシュラフを持って行くようにしています。
天狗山荘の食事
夕食は5時からと6時からで、受付の順で割り当てられるようです。
私たちは6時からとなりました。ご飯はおかわり自由で自分で配膳します。お味はどれもおいしく、ご飯の炊き具合もよかったです。

ただ、夕食2回目は3組6人しかいなかったのですが、広い食堂の6人がけテーブルひとつに6人集められる形でお食事しなければなりませんでした。色々都合があるのだとは思いますが、時節柄、6人全員お通夜のようにしーんとしてかきこんでいました・・・。

1回目はグループごとに席割りされて楽しそうな声が響いていたので、できれば早めに受付して1回目にリストアップされる方が良さそうです・・・。
小屋の重要性を考えるとたいしたことではないのですが。
天狗山荘の施設・サービス
雪害の後のリニューアルのせいか、施設自体はなんとなくまだ木の香が漂いとても清潔です。
トイレは汲み取り式で紙はゴミ箱に捨てます。蓋がついているのであまり匂いも辛くなく、このスタイルとしては問題ないレベルでした。

テント泊の人も外から入って同じトイレを使えます。
トイレとは別に洗面所もあって、4口ほど横に並んで使えます。小さい鏡も置いてあってコンタクトレンズを入れたりするのに便利でした。

乾燥室あり。稼働していました。
朝食をお弁当に変えていただいたのですが翌朝のお茶などは置いていないです。前の晩にお湯はもらっておけます。500mlで200円でした。
携帯の充電は自由に行って良いスタイルです。消灯するまでは充電できるのでケーブルがいっぱいでした。(下の写真は消灯中)

小屋の売店は結構充実していました。お酒はビール・ワイン・日本酒がありました。お昼に来たらコーヒーも飲めそうでした。チョコレートやアミノバイタルも売っています。


テント場も使いやすそうで、全体的にテント泊のための施設が充実しているように思いました。
お水は洗面所から自由に取れます。雪水を溶かして塩素処理しているものとのことです。小屋の外にも水場がありました。
天狗山荘の電波
ドコモは圏外になったり3Gになったり安定しませんでした。
天狗山荘の特色〜不帰ノ嶮チャレンジのための安全基地
個人的には、安全基地としてこの場所に存在していてくれるということが1番の特色かと思います。杓子岳・鑓ヶ岳の長い縦走を終えて黒い山荘が見えた時の嬉しさといったら。清潔で食事もおいしく、不帰ノ嶮に挑む前にしっかり体を休めることができました。外の水場で自由に水補給ができるのも嬉しいです。
雪害がまた起こりませんようにと願うばかりです。
不帰キレット→唐松岳縦走の記事はこちらをどうぞ

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