北アルプス

紅葉の奥大日岳(大日岳縦走路も途中まで)【雷鳥沢から往復】

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北アルプス

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、立山の奥大日岳です。

奥大日岳は室堂から1日で登れる?難易度は?

奥大日岳は大日連峰の主峰、2611mの二百名山。室堂から北西方面に大きく見えている山です。

室堂から往復7時間程度で登れます。ルート自体も急登ではありますが難易度はそれほど高くないと思います。この季節は紅葉がきれいです。山頂では剱岳の壮大な眺めを楽しめます。

隣の百名山、大日岳への縦走は距離も長く岩場のアップダウンが続くので難易度は上がります。

今回、雷鳥沢にテントを置いて、奥大日岳に登りました。本当は大日岳へ縦走して往復してくる予定だったのですが、前日の疲れからか大日岳まで縦走する元気がなくなってしまい、結果的に大日岳への縦走路を半分で折り返してきました。

でも奥大日岳の直下でライチョウに出会えたので、半分だけでも行って良かったです!

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奥大日岳へのルート

室堂から雷鳥平へいったん下り、新室堂乗越から登るルートが一般的です。往復で7時間ほど。

もうひとつ、西側の称名滝から登るルートもありますが、雷鳥平までコースタイム10時間以上、累積標高2000m以上という過酷さなので、大日小屋に一泊するのが一般的です。

テント場から見た奥大日岳(左から3つ目の岩の山)

登山レポート〜雷鳥平から奥大日岳へ

雷鳥平を7:00前に出発。本当は6:00に出たかったのですが、前日のテント泊装備を上げた疲れからか、のろのろ支度をしていたら遅くなってしまいました。

今日も天気は良さそう!

橋を渡ったら分岐を左へ

雷鳥坂との分岐を過ぎると、木道の道が続きます。朝露にぬれてすべるのでそろそろ歩きました。

草には霜がおりていました。

 

木道の道(来た道を振り返って)

しばらく木道の道を歩くと、新室堂乗越へ岩が転がる道を登ります。

新室堂乗越へ登っていきます

新室堂乗越から室堂乗越へ向かう道は、気持ちのよい横引きの道。紅葉が素晴らしいです。

室堂乗越へ、紅葉の道を歩きます

右手には剱岳が見えてきます。2年前の登頂の感動が蘇る・・・。行く手には奥大日岳が大きく見えてきました。けっこう岩岩した山です。

剱岳が右手に
奥大日岳(右側)

しばらくほぼ横引きの道が続いて楽しいです。でも手前の無名ピークに登っていくつづら折れの道が始まると苦しい。昨日とは違いザックは軽軽なのが救いです。

左側の地獄谷と紅葉のコラボも素晴らしいです。写真を撮ってばかりで全然進まない・・・。

地獄谷の噴煙

手前のピークを登ると、奥大日岳の山肌についた巻道が見えてきました。称名川側を巻くように登っていきます。

奥大日岳についた巻道が見えます

この巻道を登り詰めると、奥大日岳の山頂まではまた横引きの道になります。最後に岩をよじのぼると、山頂に到着!8:30、雷鳥平から1時間半で登頂できました。

奥大日岳の山頂。剱岳がどっしり

山頂は岩が重なっていて、あまりたくさんの人が休める場所はありません。まだ朝早くて人は少なく、岩に座ってココアを作って飲みました。

山頂からは剱岳の眺めが威風堂々。室堂からは見えないので、これだけでも奥大日岳に来る価値は大ありです。

剱岳

西側には中大日岳、大日小屋、大日岳の眺め。遠く富山湾まで見えました。

中大日岳、大日小屋、大日岳、遠くに富山湾

さらに感動したのが、溶岩台地の眺め。よく写真では見ますが実際に見たのは初めて!室堂からは見れない絶景です。

溶岩台地に立山有料道路がくねくね

登山レポート〜奥大日岳から大日岳への縦走路へ

8:40、大日岳の縦走路へ出発。

奥大日岳の直下は、いきなり険しい岩場。激下りしていきます。

この岩場を下りきったところに、ライチョウが!!!

若いオスのライチョウ

まだ若いオスのライチョウです。冬毛にかわりつつあって、お腹は白く足はもふもふ!かわいい♡

もうこれだけで今回立山に来たかいがありました!

先を進みます。奥大日岳への登山道とは違い、道は少々荒れ気味に。水がたまって池のようになった道をよけていきます。猫の顔のような面白い形の岩の横を通り過ぎました。

しばらくすると、ざれた崩落地に出ました。ここを下っていきます。行く手には大日岳へ続く稜線がきれいです。

崩落地から見た稜線

崩落地は、直接下りていくのではなく左へ巻道がついています。巻道を行くと長いはしごがあります。

なかなかのアドベンチャーな道です。

はしごを下りるとまた快適な横引きの道になりました。この先は中大日岳への登り返しになりますが、前日の疲れがあるのかいまいち元気が出ません。

大日岳方面にはガスもかかり始めてきたので、ここで撤退して早めに戻り、おいしい昼ごはんと温泉を楽しみに室堂へ上がることにしました。

大日岳方面にガスが

10:00、奥大日岳へ向けて引き返します。崩落地を今度は登るのですが、登りのほうが圧倒的に楽。

山頂へは寄らず、朝と同じ道を下って行きます。結構ザレ場があるのですが、下りのほうが気をつかいますね。それにしてもあっという間に真っ白になってしまいました。

途中、草が紅葉して日本庭園のようになっているところがありました。

日本庭園のよう

室堂乗越から新室堂乗越の間は、本当に紅葉がきれいです。霧にまかれるとまた別の美しさ。

木道に帰ってくると、テント場が見えてきました。昨日よりテントの数が2倍くらいになっていました。

雷鳥沢野営場が見えてきました。テントは2倍!

テントにいったん戻り、お昼を食べに雷鳥荘へ向かいました。何度登っても室堂への石の階段はつらいです。

13:00、雷鳥荘でピザとアイスコーヒーのランチ。久しぶりのがっつり食事で元気が出てきました。テント泊だとどうしても1食の量が少なくなるのですよね。

外来入浴もして白濁の硫黄泉を楽しみ、テント場へ。午後は紅葉を眺めながらゆっくり過ごしました。

雷鳥荘のピザ(800円)とアイスコーヒー(400円)

紅葉の奥大日岳は本当にきれいでした。なかなか歩きごたえのある山でもあります。雷鳥遭遇率も高い!

今度は称名滝から縦走してみたいです。

データ

難易度室堂から奥大日岳の往復は危険箇所はないが、ザレ場に注意
奥大日岳から大日岳は岩場の急降下や荒れた箇所あり
トイレ雷鳥沢野営場の水洗トイレ(100円)以降はトイレなし
データ総距離:8.5km 行動時間:4h45m
累積標高:(上)710m(下)710m

雷鳥沢キャンプ場でのテント泊レポートはこちら↓

雷鳥沢キャンプ場でテント泊
紅葉の立山をテント泊してきました。雷鳥沢キャンプ場は混雑が懸念されましたがスペース的には大丈夫でした。トイレ・洗面施設はかなりの清潔度です。温泉に入れるのも魅力。ただキャンプ場に売店や自販機はないので食糧計画を万全にするのが鍵です。
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No Mountain, No Life.

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