こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、八峰キレットから五竜岳の縦走です。

3大キレットの八峰キレットの難易度は?五竜岳G5は危険?
八峰キレット自体は深く切れ落ちているのでビジュアルは怖いですが、難しいということはありません。八峰キレットへ行くには五竜岳を通過するしかないのですが、この間の道の難易度がとても高いです。特に五竜岳G5は核心部です。私は冷池山荘から五竜山荘まで1日で歩いてしまったのですが、時間が許すなら真ん中に位置するキレット小屋を利用すると余裕ができて良いと思います。慎重に歩く必要はありますがとても楽しい縦走路でした。

2021年9月下旬に行きました。
八峰キレットから五竜岳縦走ルート詳細① 鹿島槍ヶ岳から五竜岳
鹿島槍ヶ岳からキレット小屋〜延々と岩の下りが続き、八峰キレットへ
鹿島槍ヶ岳を後にし、八峰キレットへ向けてどんどん降下していきます。延々続く岩の下りに疲れるころ、八峰キレットに着きました。ブログやYouTubeで見るままの有名な看板や梯子があります。八峰キレット自体はそう危険とも感じませんでしたが、道の左側は垂直に切れ落ちています。



梯子を登ると岩のトラバースがあります。ここで向こう側からくるパーティーとすれ違いましたが結構大変でした。私がじっと待って、相手が私をハグするような形ですれ違います。

ここを越えればすぐにキレット小屋。よく言われることですがこんなところによく建てたなあ、という狭さの場所に建っています。テーブルなどがあるので休憩に良いスポットです。

キレット小屋から五竜岳〜核心部のG5は難易度高い、その他ガレ場ザレ場多数
キレット小屋を後にしてもまだまだ岩の下りは続きます。険しく長い下りを何本もこなして行きます。


どれだけ下るんだろうと思う頃、口の沢のコルという砂の平坦地に出ました。広々しているので休憩にぴったりです。口の沢のコルの後は、五竜岳へ向けてどんどん登っていきます。この登りはガレ場を急登するところもあって、危険度が急激に上がったことを感じました。北尾根の頭というポイントにつくと、ここからはいよいよ核心部のG5。




G5あたりは全て岩で出来ていて、岩の階段を登ったり回廊を渡っていくよう。鎖もあるので基本に忠実に慎重に歩いて行けばまず大丈夫。ただし高度感はすごいので苦手な人は無闇に下を覗かない方が良いです。G4はどこだか分かりませんでした。ちなみにGというのはドイツ語の「グラート(やせ尾根)」の頭文字ですね。


八峰キレットから五竜岳縦走ルート詳細② 五竜岳から遠見尾根へ下山
五竜岳から五竜山荘へ〜崩落しかけている下りの道
とうとう五竜岳に到着です。山頂は登山道から少し外れた場所にあるので、ザックをデポして行く人が多いです。この頃にはキリが出てきて眺望は良くなかったですがたどり着けたことに感動もひとしお。記念撮影をしたら五竜山荘へ向けて下っていきます。この下りは崩落しかけている所もあったり急な下りで楽ではないので、五竜岳で力尽きてしまわない方がいいです。


五竜岳も日帰りで登るのは難しい山ですね。五竜山荘に1泊するのが一般的です。私もお世話になり、名物のカレーを頂きました。
五竜山荘から遠見尾根〜快適な尾根の下り、紅葉も美しい
縦走最終日は遠見尾根から下山を開始します。この遠見尾根は初めて歩きましたがとても静かで気に入りました。ゴンドラの運行時間が始まると多少混み始めましたが八方尾根に比べると全然少ないと思います。唐松岳は日帰り可能だけど五竜岳の日帰りは厳しいからですかね。
この日は今回の縦走で一番良い天気となりました。遠見尾根も紅葉がとてもきれいで、特に途中の西遠見ノ池では鹿島槍ヶ岳や五竜岳が展望でき、池にその姿が映っていました。


このあたりから下りに若干倦んできますが黙々と行きます。小遠見山を過ぎたあたりからゴンドラで来た人たちとすれ違うようになりました。地蔵の頭というところからリフトが運行していたので迷わず飛び乗り!でもリフトを降りてからテレキャビン駅へ登り返さなくてはならないので、結局テレキャビンまで歩くのと変わらなかったかも・・・。
2021年は後立山連峰の縦走をほぼコンプリートしました!
アクセスとデータ
下山口 アクセス | ◯ | リフトとテレキャビンを利用できる(1700円) エスカルプラザとJR神城駅を結ぶ白馬五竜無料シャトルバスを利用可能 |
難易度 | × | 五竜岳G5周辺の難易度はかなり高い |
トイレ | △ | コース中、キレット小屋(200円)、五竜山荘で借用できる |
データ | 合計距離:11.1km 行動時間:10時間 累積標高:(上り) 954m (下り)2147m | |
その他 | エスカルプラザでは10時半からレストランを営業 立ち寄り湯は「なごみの湯」不定期休に注意、この日も休みでした 「十郎の湯」は営業していました |
爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳縦走の記事はこちらをどうぞ↓

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