北アルプス

燕岳を1泊2日でソロ登山【合戦尾根往復】

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北アルプス

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は北アルプスの燕岳です。

初心者でも登れる、難易度の低い北アルプスの山は?女性ソロでも行けそう?

というときにぴったりの燕岳。技術的な難易度は低いものの、合戦尾根を登るのに体力は必要です。4時間で1300mを上げなくてはなりません。

合戦尾根さえクリアすれば、上は別世界の美しさ。コマクサのお花畑や、白砂とハイマツの緑のコントラストが織りなす絶景が待っています。人通りが多いため、女性ソロでも不安がないもの嬉しいポイントです。

燕岳には日帰りで登る人も多くいます。中房温泉まで車で来るか、朝一番の定期バスに乗れれば日帰りも十分可能だと思います。私は燕山荘に泊まって見たかったのであえて1泊2日にして見ました。景色が素晴らしいから、日帰りしてしまうにはちょっともったいないかも。

くっかばら
くっかばら

2021年7月中旬に登りました。

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燕岳ルート詳細① 中房登山口から燕岳

中房登山口から燕山荘

朝、新宿から高速バスで穂高駅まで来ました。ここから中房温泉行きの定期バスに乗り換えますが、時間があったので駅前の「ひつじや」さんで休憩。美味しい飲み物やおやきなどの軽食があります。販売しているグッズも可愛くて楽しい。

定期バスを終点の中房温泉で降りました。この時点で既に12時過ぎ。今日の宿の燕山荘まではコースタイム4時間、1300mの登り。がんばります!

くっかばら
くっかばら

中部温泉登山口には、公衆トイレや売店があります。

樹林帯の急登がすぐに始まります。第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチと順調に上げて行きました。樹林帯の中は暑くて、絞れるほど汗をかきながらひたすら登ります。各ベンチではぐったり座っている人達の姿も。

最後の富士見ベンチを過ぎると、「合戦小屋まであと10分」「あと5分」という札が木に吊るしてあります。もうスイカのことしか考えられなくなりました。

樹林帯で暑い
合戦小屋に着いた!
合戦小屋まであと10分!!
当然スイカですよね。手ぬぐいも買った!
くっかばら
くっかばら

スイカはかなり大きいです。頼むとスプーンをつけてくれます。

合戦小屋のスイカは涙が出るほど美味しかったです。細胞レベルで沁みました。合戦小屋のかわいい手ぬぐいも買えたし、復活できそう。

合戦小屋から上も登りは続きますが、森林限界を抜け、槍ヶ岳が見えたりお花が咲いていたり。楽しく歩けるようになります。

燕山荘が見えて来ると、あと少し。テント場に向かって最後のきつい坂を登って行きます。

燕山荘から燕岳

やっとの思いでたどり着いた燕山荘。先にチェックインだけ済ませて、コマクサを探しに出かけました。小屋まわりや燕岳に向かう道など、あちこちにたくさん。白砂にピンクの可憐な株が群生している様は圧巻です。

コマクサの群生

燕岳へ向かう途中であの有名なイルカ岩が。よくこんな見事なイルカの彫刻が自然にできたものです。

イルカ岩
イルカ岩と白砂とコマクサ

燕山荘での夕食時間も気になるのでここで戻り、燕岳には早朝登ることにしました。日の出は4:30頃、燕岳は30分ほどかかるので4時に起床。ヘッドランプを装着して向かいました。まだ暗かったですが何人か同じような人がいて安心。

くっかばら
くっかばら

空いている時間に山頂へ行きたかったので日の出を見に行きました。ご来迎だけなら小屋前で十分きれいです。

燕岳の山頂はとても狭く5・6人が立てばいっぱいです。下は切れ落ちているので危なく、私は一段下でご来迎を待ちました。東の空からご来迎、南側には槍ヶ岳が美しい感動の夜明けでした。

燕岳から見たご来迎
燕岳の山頂道標
燕岳からの槍ヶ岳、ご来迎時

燕山荘での朝食に間に合わせるため急いで下山しました。燕岳から下山するとき、下りれそうな岩の間をどんどん下りて行ってしまうとルートを外してしまいます。トレースを丁寧にたどっていくといいです。

途中、メガネ岩を見つけました。

メガネ岩、あった!
燕岳の上部では慎重にルートを見る
燕岳から燕山荘へ戻る

燕岳ルート詳細② 燕山荘から大下りの頭を往復、下山

燕山荘から大下りの頭

朝食後、燕山荘をチェックアウト。燕山荘から大天井岳まで伸びる縦走路が見えていてとてもきれいなので、大下りの頭まで行ってみることにしました。片道1時間くらいの行程です。

燕山荘から、大天井岳方面への縦走路

大下りの頭までは気持ちの良い稜線歩きですが、途中で歩きにくいざれた岩場などもあります。また若干ルートが不明瞭なところもあって気を使いました。

ルートが見つけにくかった所
こんな所を通ったり
天空の散歩道が続きます

大下りの頭に着きました。座れる岩があって休憩にちょうど良いポイント。槍・穂高の大展望が広がります。ここまでだけでも来る価値は大いにあります!

大下りの頭
大天井岳への縦走路が見えている

大下りの頭から少し下ったところには、お花畑がありました。東斜面にはコバイケイソウの大群生。当たり年みたいです。

東斜面、コバイケイソウの群生
ミヤマキンポウゲ(多分)
ウサギギク

残念ですがここで燕山荘方面へ引き返します。ハイマツがすごいな、と思って歩いていたら、先行者さんが立ち止まっていて、指さされた先を見ると、雷鳥の親子がいました。こんなおまけ付きなんて、やっぱりこちら側へきてよかったです。

雷鳥のひな達

下山前に燕山荘でケーキセットを食べて帰りました。雷鳥を見た興奮で、燕山荘の雷鳥モチーフのTシャツまで買ってしまいました。

燕山荘から中房温泉登山口

合戦尾根をひたすら下って行きます。お昼を過ぎてお腹も空いてきた。中房温泉で汗を流して、何か食べようと思うと元気になれました。

中房温泉の日帰り湯(850円)は源泉掛け流しで硫黄臭のがほのかにする良い温泉です。野天風呂のようなワイルドなつくり。女子グループが多くて混んでいました。ドライヤーがあったのがありがたかったです。

14:15発の定期バスに乗って帰路に着きました。初夏の燕岳、コマクサの群生と雷鳥との出会いで、最高のソロ旅になりました。

アクセスとデータ

アクセス東京からは電車・高速バスで穂高駅へ、または登山口へ
※私は新宿6:35発、穂高駅10:31着の「さわやか信州号」利用
穂高駅から中房温泉行きの定期バス1800円)※予約不要、現金のみ
難易度技術的難易度は高くない
合戦尾根は1300mの登り。体力は必要
トイレ登山口、合戦小屋、燕山荘で利用できる
燕山荘テント場の公衆トイレは厳しめ(2022年秋まで改修中)
服装(7月)行動中は半袖でも暑い
朝晩は冷えるのでフリースなどあると良い

燕山荘の宿泊レポートはこちらをどうぞ

燕山荘に宿泊
燕岳を登った時、人気の燕山荘に泊まってきました。予約・キャンセルはホームページから行えて便利です。カフェの充実ぶりは山上とは思えないほどで、Tシャツなどのお土産類もたくさんあって迷ってしまうほどでした。
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No Mountain, No Life.

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