奥多摩・秩父

両神山、八丁尾根を奥社まで往復【白井差新道から】

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奥多摩・秩父

こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、秩父の両神山。白井差新道から登り、八丁尾根も半分往復する日帰り登山です。

両神山、登山口はどこがよい?八丁尾根の難易度は?

両神山は秩父の百名山で標高は1723m、週末は混雑する人気の山です。上州の山らしく、足元は岩が多め。

登山口は複数あって、一番人気なのは東側の日向大谷(ひなたおおや)から両神神社の表参道を登るルート。駐車場もあるし、西武秩父駅から小鹿野町営バスを利用もできます(薬師の湯で乗り換え)。

くっかばら
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このバスはとても混みます。西武秩父駅の乗り場は週末は長蛇の列。

北側の登山口、尾ノ内渓谷はコースタイムがとても長くなるし、道も荒れているらしいです。

八丁尾根に行きたい場合は、車で西側の落合橋(もみじ湖から中津川経由)が登山口になります。八丁トンネルへ向かう県道の通行止めがもうすぐ解除されれば北側からもアプローチできるようになります。

ただし八丁尾根は鎖場が20数個続く難しいルート。ガイドのショートロープに確保されて歩いている人々が結構いるくらいです。滑落・遭難も時々あります。ある程度の岩場の経験と、ヘルメットなど装備万端で臨みたいです。

前回は落合橋から八丁尾根を往復しましたが、八丁峠へ上がる道がちょっと単調でした。そこで今回は、南側の白井差(しらいざす)新道から登ってみることにしました。

注意しなければならない点として、白井差新道は山中氏個人の私有地なので、あらかじめ電話して予約が必要です。協力金としてひとり1000円かかります。

その代わりというか、登山道はとてもよく整備されていて混雑もないので快適でした。日向大谷と比べるとコースタイムは1時間ほど少なくすみます。ここから両神山を目指し、八丁尾根を西岳か奥社まで往復する計画です。

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白井差登山口へ

西武秩父駅でレンタカーを借り、同行者の運転で白井差へ向かいます。1時間ほどの道のり。

くっかばら
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カーナビでは目指す登山口は「白井差小屋」となっていました。昔は山小屋だったのかも。

小鹿野町の両神小森という集落から県道へ入ります。採石場があって土砂を積んだトラックの通行が多く、すれ違いには注意です。

こういう採石場が道沿いにあるのでトラックが多いです

前を小鹿野町営バスが走っていました。両神山麓キャンプ場近くの白井差口までバスの便があるようです。白井差登山口へはあと2kmくらいなので、バスで行っていけなくはないかも。

小鹿野町営バス

この県道沿いには四阿屋山つつじ新道の登山口や、キャンプ場、日本の滝100選の「丸神の滝」があって楽しめそうなエリアです。

くっかばら
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四阿屋山のつつじ新道は岩場鎖場好きならおすすめです!ミニかにのタテバイのような岩があって面白いです。

9:00過ぎ、白井差登山口に到着。すでに車が10台ほど停まっていました。山中さんの奥様でしょうか、女性が外で待っていて、諸々の説明を頂きました。駐車場にはトイレや靴洗い場があります。

白井差新道で両神山頂へ

9:30、登山口を出発です。この日、都内は35度超えで暑い日でしたが、車を降りたら涼しい。これだけで来た価値がありました。標高が高いのもありますが、沢や滝のそばを歩いていくので、ひんやりとして快適でした。

登山道はよく整備されていて、岩の赤いペンキやピンクテープがあるので迷いようがありません。沢沿いの苔むす岩がきれいで、御岳のロックガーデンのよう。目にも鮮やかな緑を楽しみながら歩きました。

ロックガーデンのよう

沢を渡ってしまうと樹林帯の急登になります。展望もなくひたすら登っていきます。水晶坂やブナ平などポイントを黙々と通過していきました。山頂付近まであまり休憩できそうなところはないです。

ブナ平という広場のような場所を過ぎると、のぞき岩が屏風のように立っていました。この向こうには両神神社があって、日向大谷からのルートになっています。

のぞき岩

1時間以上のきつい登りをこなし、11:00、やっと稜線に出ました。トレーニングのために飛ばしたのでコースタイムの半分くらいで登ってきました。ここを北へ折れれば山頂はすぐ。

この向こうはトラロープが張ってあって「ただちに引き返せ」と穏やかではありません。落合橋に通じる作業道があって登山者の事故が絶えないので、通行止めになったそうです。

ロープの向こうは通行止め
くっかばら
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落合橋から八丁尾根に上り、作業道から戻る人がいたのかも。

山頂に向かわず反対方向へ行くと、ベンチがあります。両神山の山頂は狭く休憩しにくいので、ここでランチするのも手です。

山頂直下はちょっとした岩場を越えていきます。

山頂直下の鎖場

11:10、両神山山頂に到着。山頂は狭いので八丁尾根方面へ少しいったところにある岩場でランチにしました。

ランチをとった山頂近くの岩場

八丁尾根を奥社まで

ランチ後、八丁尾根にとりつきました。ここからはカメラはしまってiPhone撮影です。

まず山頂直下に長い鎖場があります。これをこなせば、東岳までは尾根歩きで危険箇所はありません。東岳には大きなテーブルがひとつあるので休憩にもってこい。だいたい空いていません(笑)。

東岳へ向かう尾根道
東岳から二子山が見えた!上級コースは手強かったなあ

東岳から西岳の間は何本も鎖場が続きます。垂直な長い岩場を下りたり登ったり。鎖はがっしりしていて危なげないですが、しっかり足を使って移動していきます。

東岳と西岳の間の核心部は、ナイフリッジの岩場。前回ここを通った時は小雨が降っていて滑り、肝を冷やしました。

ナイフリッジの鎖場

12:30、両神山頂を出て約1時間、龍頭神社奥社に到着しました。ここから西岳の基部へ向けて下る長い鎖場がありますが軽く渋滞しています。待つ間、奥社のそばで休憩を取りました。冷やしたぶどうを食べて気力を回復。

西岳の基部には「風穴のキレット」と呼ばれる切れ落ちたキレットがあって、ビジュアルも怖いですが冷たい風が吹いてきてぞっとします。そこから西岳へは長い長い鎖場を登ってゆきます。前のパーティーが西岳に取り付き始めました。

前のパーティーが西岳に取り付いています

午後になって入道雲が湧いてきていて、レンズ雲もすごいのが出来ていました。西岳まで行くつもりでしたが、雷に遭いたくないので奥社から引き返すことにしました。同じような鎖場が続くことは前回でわかっているので、今日はこれでヨシ!

レンズ雲がたくさん

同じ鎖場を戻っていきます。両神山の山頂直下の長い鎖場を登れば終わり。

山頂直下、最後の長い鎖場
くっかばら
くっかばら

両神山から八丁尾根へ向かうとき、最初に出てくるのがこの鎖場で、長いクライムダウンになります。もし八丁尾根に行ってみようと思っていて、ここが怖かったらやめておいた方がいいです。この日もここから引き返した方がいました。

白井差新道で下山

13:30、両神山に戻ってきました。2時間くらい八丁尾根にいたことになります。

同じ白井差新道で下山していきますが、急登を下っていくので地味に足に響きます。白井差新道は東に向かって開けているので午後は日差しを避けて歩けます。

急登が終われば沢に出て、さらに涼しくなりました。昇竜ノ滝は水量も多くて立派な滝。

登山口近く、昇竜ノ滝

15:00前、登山口に戻ってきました。山中さんのお宅にお声かけして、地図の返却&協力金の支払い。記念に両神山バッジをもらいました。

車を出す時ご主人がわざわざ出てきてくださり、楽しかったかと。とても楽しめました!と答えた時の嬉しそうなお顔が印象的でした。救助隊のTシャツを着ておられ、生粋の山男という感じの方でした。

白井差新道、短めの時間で山頂に到着できるだけでなく、沢や滝を楽しめるとても良い道でした。

アクセスとデータ

アクセス×白井差登山口へはレンタカー推奨
小鹿野町営バスもあるが白井差口バス停から2kmの歩きとなる
難易度白井差新道は危険箇所はない
両神山の山頂直下には鎖場があるが難易度は高くない
八丁尾根に入るならある程度の経験が必要
八丁尾根ではヘルメット推奨です(岩は結構もろいので落石の危険)
トイレ×白井差登山口にあり
コース途中にはない
データ行動時間:4h 総距離8.4km
累積標高:(上)1087m (下)1110m
※トレーニングのため意図的に速く歩いています

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No Mountain, No Life.

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