※2023年2月更新。2022年、鑓温泉への登山道が通行可能になりました。
こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)縦走です。
白馬岳・杓子岳・鑓ヶ岳の縦走の難易度は?ルートはどうしよう。
白馬岳は、大好きな山のひとつ。初めて行ったのは比較的初期のころで、小蓮華山へ向かう稜線に心を打ち抜かれ、縦走登山の魅力にはまった山です。
今回は、夏の大縦走の一環で、白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬槍ヶ岳)を縦走しました。危険箇所もなく、それなりに体力があるなら難易度は低い縦走路だと思います。
一番人気なのは、大雪渓を使うルート。大雪渓を登って山頂で1泊し、白馬三山を縦走して白馬鑓温泉経由で猿倉へ下山します。
大雪渓の通過には、軽アイゼン(6本以上)は必須です。
鑓温泉〜猿倉の登山道は、2021年(記事執筆時)は通行止めでしたが、2022年は再開されました。
今回の縦走では、栂池から白馬乗鞍岳・小蓮華山を経由し、白馬三山を縦走しています。1日で歩ききってしまったのですが、白馬岳山頂で1泊すると余裕があっていいと思います。
2021年7月中旬に行きました。
白馬三山縦走の登山レポート
栂池から白馬大池
縦走1日目は栂池へゴンドラとロープウェーで上がり、栂池自然園を散策しました。色々なお花が観察でき、また内部には意外とハードなトレッキングコースもあって楽しめます。
栂池山荘の「さるなしソフトクリーム」(300円)は濃厚!4時過ぎには閉店してしまうのでご注意を。さるなしは山の果物ということです。
この日は栂池ヒュッテに宿泊。
今日は栂池から白馬乗鞍岳、小蓮華山、白馬三山を縦走し、天狗山荘まで行きます。行動時間が10時間以上と長いため、朝4時に出発しました。
空は白み始めていて、これから行く山々のモルゲンロートがきれいでした。
諸般の事情で栂池泊にしたのですが、2日目の行程が長くなり過ぎました。白馬大池に泊まる方が2日目が楽です。
最初は樹林帯を登ります。1時間ほどで天狗原という湿原に出ました。木道も整備されてベンチもあり、ここまではハイキング感覚で来れそう。とてもきれいな湿原です。
天狗原の後、登山道が大きな岩だらけになり、歩きにくくなりました。岩は滑りやすいので注意です(私は滑って膝を盛大にすりむいてしまいました😢)。
狭い道で、前に来た時は下山者とのすれ違いが大変だったのですが、今回は朝早いせいか下山者にほとんど会いません。
岩の道を登り詰めると、広大な雪渓が。お助けロープがありました。つぼ足で行けます。
この雪渓を抜ければ白馬乗鞍岳です。山頂というか丸い丘のよう。
白馬乗鞍岳から白馬大池へ下りていきます。積み重なった溶岩の上を歩くので気を使います。赤い白馬大池山荘が池に映えて目にも鮮やか。
白馬大池から白馬岳
白馬大池山荘のまわりはお花畑!池のほとりに色々なお花が咲き乱れています。山荘前の広場で軽く休憩しました。
7時過ぎ、白馬岳へ向け出発。小蓮華山へ向かって伸びる縦走路を、団体さん達がどんどん登っていきます。
ハイマツを抜けてどんどん標高を上げていき、船越の頭と呼ばれる小ピークに着きます。ここから見える小蓮華山への縦走路は有名で、NHKドラマ「坂の上の雲」のエンディングに使われていました。
船越の頭はとても混んでいて、すぐに出立しました。小蓮華山への道は少しざれていますが歩きやすいです。
小蓮華山の山頂も激混み!山頂の撮影は諦めました。9時前だったのですが、白馬山荘側から来る人と白馬大池山荘側から来る人がちょうどこのあたりでぶつかる時間帯なのかもしれません。
ここから白馬岳までは、天空のお花畑が続きます。ハクサンイチゲが満開、ウルップソウもきれいに咲いていました。写真撮影で足が進まない。これが後で響いてきます・・・。
小蓮華山からは、ざれているものの歩きやすい道です。前に来たときはこのあたりで雷鳥を見ました。
三国境というポイントに到着。広い場所があるので休憩にちょうど良いです。ここから白馬岳はあと1時間くらい、道は急な痩せ尾根に変わります。
白馬岳直下の岩場をこなすと、白馬岳に到着!剱岳がきれいに見えていました。
白馬岳から杓子岳
白馬岳から白馬山荘まで下り、白馬山荘のスカイプラザでお昼を食べました。ランチタイムは11時くらいから2時間ほどと短めなので注意です。
中に入るとスキー場のレストハウスのような佇まいで、ここが3000m近い山の上であることを忘れそうです。ランチメニューは3種類(カレー・ラーメン・パスタ・1200円)ですが、おでんなどのおつまみは常時オーダーできるようでした。
ランチを食べたら杓子岳へ向かって出発。この間も斜面のお花畑が百花繚乱です。
杓子岳へ向かう登山道は急な登り。息があがります。登り切ると砂利のざれた道に変わります。登山道は杓子岳を巻くようについているので、山頂へ行くには登山道を逸れて崩れそうな砂利の道を上がっていきます。
杓子岳から白馬鑓ヶ岳
杓子岳からは、杓子沢のコルまでいったん下ります。広くなっているので座って休憩しました。
時間は14:00。なかなか疲れてきました・・・。ここから白馬鑓ヶ岳へは引き続き、ざれた砂利道の登りです。
やっと白馬鑓ヶ岳に登頂。長かった・・・。山頂は道標以外何もないです。
白馬鑓ヶ岳の山頂は白馬岳・杓子岳・小蓮華山の連なりを撮影できる絶好の撮影スポット。でも午後になって雲が厚くなってしまいかないませんでした。
雨もパラパラきているので早く今日の宿、天狗山荘へ駆け込むことにしました。
白馬鑓ヶ岳からの下りは細かい砂利の道で歩きにくいです。午前中のお花畑から別世界のような無機質な光景が続きます。
白馬鑓温泉分岐に出ました。白馬鑓温泉はいつか訪れてみたい秘湯ですが今季閉鎖で猿倉への道も閉鎖されていました。
天狗山荘が見えてきて、山荘前の大きな雪渓(つぼ足で大丈夫でした)を渡ると、本日の長かった山旅は終わり。疲れました〜。
アクセスとデータ
登山口 アクセス | ◯ | JR白馬駅から栂池のゴンドラ乗り場までバス 栂池の登山口へはゴンドラとロープウェー(片道2000円) |
難易度 | ◯ | 栂池から白馬大池までは樹林帯・岩場・雪渓歩き ※午後になると大池からの下山者で混む道 白馬大池から白馬山荘までは登山者(特に女性)が多く混雑 白馬山荘以降は人が極端に少なくなる。危険箇所はないが杓子岳はざれた道 |
トイレ | ◯ | 栂池登山口には水洗トイレが整備 白馬大池山荘は外トイレだがきれい(100円) 白馬山荘は中のトイレ 簡易水洗できれい(100円) 白馬山荘以降はなし |
データ | 合計距離:15.22km 合計時間:11時間47分(休憩含) 累積標高:(上り)1617m(下り):764m |
不帰キレット→唐松岳縦走の記事はこちらをどうぞ
栂池ヒュッテの記事はこちらをどうぞ
コメント