北アルプス

奥穂高岳にソロ登山【涸沢から往復】

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こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、奥穂高岳です。

涸沢カールから奥穂高岳か北穂高岳に登りたいけど、難易度は?

奥穂高岳と北穂高岳、どちらもコースタイムは往復で5時間強で、岩稜を歩いて行くことは同じです。長野県の山のグレーディングによると北穂高岳はD、奥穂高岳はCなので北穂高岳の方が技術的難易度が高いことは間違いがなさそうです。また、涸沢から北穂と奥穂を周遊する場合、北穂・涸沢槍間はとても険しい岩陵帯でグレーディングは大キレットと同等のEとなります。この中で一番難易度が低い奥穂高岳でも、ザイテングラートは危険箇所もありますし滑りやすいので特に下山時には注意が必要です。ヘルメット推奨エリアとなります。

涸沢でのテント泊2日目に、奥穂高岳へ登りました。天気が悪く視界がほとんどない中でしたがなんとか登頂できました。

くっかばら
くっかばら

2021年10月初旬に行きました。

今回、ホワイトアウトしている時が多くてあまりルートの写真を撮っていないです。

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奥穂高岳ルート詳細 涸沢カールから奥穂高岳山頂

涸沢カールからザイテングラート取付〜ざれた道をトラバース、紅葉がきれい

涸沢テント泊2日目、朝から天気は悪く奥穂は雲の中。風も強く迷いましたが、とりあえず穂高岳山荘まで行ってみることにしました。アタックザックとヘルメットだけで荷物が軽いのが救い。

カールを西に横切る「涸沢パノラマコース」を登って行きます。天気が悪くて気分は上がりませんが紅葉はきれいで癒されます。

まず、パノラマコースを登って行きます

高度を上げていくにつれ、涸沢カールが眼前に迫ってきて大迫力。進路はいったん大きく北へ向かいますが、再び西に変わってザイテングラート取付へ向かいます。涸沢カールの中を突っ切って進む感じです。ざれた道です。

氷河に削られてすり鉢状になったカール
ザイテングラートへ向かう道

ザイテングラート取付から穂高岳山荘〜岩の細尾根歩き、すれ違い注意

ザイテングラート取付から、細い岩の尾根を登って行きます。傾斜もきつく、すれ違いに多少苦労する時も。上から人が下りて来ているのがわからなくてかち合い、自分が少し戻ったりしました。

ザイテングラートは岩場ですが3点支持で行けば問題ないと思います。ただ下山時によく事故があるところなので注意です。

ザイテングラート取付

穂高岳山荘から奥穂高岳山頂〜最初は梯子・鎖あり、残りは単純な岩場の登り

ザイテングラート取付から1時間弱で穂高岳山荘に着きましたが、真っ白で何も見えません。山頂へ向かう道を上り始めたのですが、強風と視界不良で撤退。予報では15mくらいでしたが体感で20mくらいありそうでした。寒いので山荘でココアを飲んでしばらく様子をみることに。ストーブが灯っていて暖まりました。

山頂へ向かう道がホワイトアウト
山荘入口
ココアが沁みました

居合わせた他の方々と話しながら待ちましたが一向に良くはならず、出立してしまう人も出始めました。私も意を決して出立。取り付きだけ強風をもろに受けましたが、北側から少し回り込んだら風はいくぶんか収まりました。不思議なもので風が少しでも収まると気持ちが前向きになり、そのまま山頂を目指す勇気が出て来ました。

山頂へ向かう登山道は、有名な長い梯子を含め最初の15分くらい緊張の岩場歩きですがそこを過ぎれば難しいことのない登山道です。この日はホワイトアウトしていて視界は自分の周りしかありませんでした。

視界不良で見にくいですが、難所を過ぎたあたりです

1時間もかからず山頂に着きました。山頂では爆風!そして強烈に寒い。この時期天候が悪いと山は冬ですね。完全にホワイトアウトしていますが、奥穂に登ってきた大きな目的はジャンダルムのお姿を見ることだったので、寒さと風に耐えながら30分ほど待ちました。

奥穂高岳の山頂

そして、一瞬の雲の切れ目に、ジャンダルム様、きましたーー!ほんの一瞬でお隠れになってしまいました。

馬の背からジャンダルム

一瞬見えた馬の背からジャンダルムの、人を寄せ付けない無機質さは想像以上。さすがにこのルート、この日は誰も歩いていなかったです。

奥穂高岳ルート詳細② 山頂から涸沢へ下山

奥穂高岳山頂から涸沢〜ザイテングラートは急傾斜の下り、足元注意

山荘まで戻ってカレーライスのお昼を食べ、程なく下山を開始しました。穂高岳山荘は喫茶メニューやグッズも充実していました。スタッフさんもとても感じがよくいつか泊まってみたいです。

同じ道で下山して行きます。繰り返しですがザイテングラートは下山時に注意です。かなり急傾斜のやせ尾根なので滑落したらただではすみません。

下山時、涸沢テント場の全貌が見えました

帰りは涸沢小屋の方へ回ってみました。こちらのテラスも大盛況。涸沢小屋ではソフトクリームが有名なので買おうと思ったら、新商品の「おはぎソフト」なるものがあったのでそちらをトライ。おはぎの上にソフトクリームを乗せるという斬新さ!甘い×2の罪悪感がすごいけどおいしい。スタッフさん達が内部で食べていたメニューだったそうです。

穂高岳山荘のカレー。肉肉しくなくて私好み
おはぎソフト

悪天候の中、自分の技量を見極めて登頂するという、なかなか得難い体験ができた山旅でした。ザイテングラートを前後して登っていた方々と声を掛け合えたことが大きかったです。もしもこの記事を見て頂いていたら、あの時はありがとうございました!

アクセスとデータ

アクセス上高地までは夜行バス、または新島々まで電車→上高地までバス
※松本・新島々間では大雨被災により一部バスの代行輸送あり
難易度ザイテングラートは岩場を登る。下山時は特に注意
穂高岳山荘から上、10分ほどは長い梯子・鎖場がある
トイレ穂高岳山荘で借用可能(外から入る)
データ合計距離:5km 行動時間:5時間
累積標高:上下とも979m
その他時間がない場合は、パノラマコースを周回するだけでも楽しめる
※所要1時間くらい

涸沢カールまでの記事はこちらをどうぞ

涸沢カールをソロ登山、パノラマコースで下山【涸沢紅葉2021】
紅葉見頃の涸沢カールにソロ登山してきました。横尾から登り、パノラマコースでの下山です。パノラマコースは危険箇所が多数あり難易度は高いですが、屏風の耳に寄って大展望を楽しめるルートです。2泊3日のテント泊をして紅葉の涸沢カールを満喫しました。
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No Mountain, No Life.

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