北関東

那須三山を日帰りでソロ縦走、ゴヨウツツジ満開【ロープウェー↑マウントジーンズ↓】

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こんにちは、くっかばらです。このブログでは、自分の経験からおすすめの山などを紹介しています。今回は、那須岳(茶臼岳)・朝日岳・三本槍岳の那須三山縦走です。

那須岳は東京から日帰りで登れる?那須三山を縦走したら?

那須岳は新幹線を使えば東京から日帰りが可能で、ロープウェーも利用できるので初心者向けの百名山です。一方、那須三山縦走をしてロープウェーと三本槍岳を往復すると約10km、コースタイムは6時間強。難易度は上がりますがそれでも日帰りは可能なコースです。ただしロープウェーの最終時間は意識して歩くことが必要ですね。

私の本当の目的は三本槍岳から続く中ノ大倉尾根に群生するゴヨウツツジを撮影すること。今年は花付きがとても良いと聞き、ぜひ訪れたかったのです。ゴヨウツツジは5月ごろに純白の花を咲かせるツツジ科の落葉樹。「シロヤシオ」とも呼ばれますね。なので今回はポピュラーなロープウェー往復コースにせず、あえてマウントジーンズスキー場へ下山するコースを取りました。

くっかばら
くっかばら

2021年6月初めに登りました。

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那須三山縦走のルート① ロープウェー山頂駅から茶臼岳・朝日岳

ロープウェー山頂駅から茶臼岳〜活火山らしい溶岩の道

那須塩原駅から関東自動車バスで終点の那須ロープウェーへ。ここから駐車場経由で歩いても上がれますが、そうすると茶臼岳へは縦走の逆向きに登り返さないとなりません。今日はロープウェーでまず茶臼岳の山頂直下へ行くことにします。この日は朝からガスが濃く立ち込めていましたが時々切れ間も。山頂駅を後にして茶臼岳へ登って行きます。結構な急登。草は一本もなく硫黄で黄色い岩や土が目にも鮮やかです。

茶臼岳へ登って行きます
黄色い世界
牛ヶ首への分岐。牛ヶ首は紅葉の名所、今日は行きません
茶臼岳の山頂。岩だらけです

山頂付近は若干ルートが不明瞭なところも。あたりはほんのり硫黄の匂い。活火山であることを実感しつつ歩きます。山頂付近は岩だらけ。ぐらぐらしている岩もあり注意です。お鉢まわりをしながら下山して行きます。

お鉢廻り。活火山のパワーを感じます

茶臼岳から朝日岳〜岩場の急登が続く。素晴らしい眺望

ぐるっとお鉢廻りをしたら、岩だらけの道を次のピークである朝日岳方面へ向かって下りて行きます。

岩、割れているし・・・噴火の爪痕?
黄色い道を下りて行きます
茶臼岳と朝日岳の鞍部に、峰ノ茶屋跡が見えてきました

峰ノ茶屋跡ではまわりで登山者が休憩していました。ここは、県営駐車場からの登山道が合流する場所。冬期にはここから歩いて来るしかないです。茶屋跡から見ると見事に横引きの登山道がしっかりと見えていました。

県営駐車場からの登山道がはっきり見えます

ここから朝日岳への登りは、コース中唯一の岩場・鎖場です。技術的に難しくはなく楽しめるルートですが、片側が切れ落ちていたりするので慎重に行きます。ここの登りがコース中一番きつかったです。

まず尾根の東側を巻くように進みます。朝日岳が見えています
上に出ると、火星のような広場
急な登り。鎖もありますがここは安全
急な岩場を登って行きます。コース中、きつい箇所です
今度は西側を巻いて行きます
トラバース。左側は切れ落ちています

急登を終わると朝日岳への分岐に出ました。朝日岳山頂へは10分くらいですが岩だらけの急登で足を取られます。朝日岳から茶臼岳方面に目を向けると、タイミング良く雲が一瞬切れ、茶臼岳が顔を出しました。

朝日岳から見る茶臼岳
朝日岳の山頂
朝日岳下の分岐。ここを西へ行けば三斗小屋温泉へ

那須三山縦走のルート詳細② 朝日岳から三本槍岳、中ノ大倉尾根で下山

朝日岳から三本槍岳〜低木のなだらかな稜線歩き、三本槍岳へは荒れ気味の道

朝日岳から三本槍岳へ向かう稜線がきれいに見えていました。ここからはだんだんと低木が増えて火山の雰囲気は消えます。

これから歩いていく稜線

20分ほど歩くと清水平に出ました。なだらかな丸い湿原に木道が伸びています。とても穏やかな場所。途中にベンチもあるので休憩に良いです。

清水平の木道

低木の間を抜けると中ノ大倉尾根の分岐に出るので三本槍岳方面へ進みます。茶臼岳や朝日岳のざれた道が嘘のように、ここからは岩やぬかるみで足を取られました。この日はゴヨウツツジのせいか結構な人出。三本槍岳への登山道は狭く譲り合って通過するので時間がかかります。三本槍岳につくと山頂はかなりの人で賑わっていました。長居せず山頂を後にしました。

三本槍岳の山頂
このあたりの登山道ではしゃくなげがきれいでした
分岐から三本槍岳への登山道を振り返る

三本槍岳から中ノ大倉尾根〜気持ち良い尾根歩き、最後はゴヨウツツジ満開の道

中ノ大倉尾根は行手になだらかな稜線がずっと見えている気持ち良い尾根歩きです。ロープウェー側とのあまりの違いに、違う山域に来たかのよう。ただ中ノ大倉尾根の登山道なんですが・・・小石をまとめて網をずーっとかけてあって、網に足が引っかかりそうになってしまうんです。小石だらけでも歩きにくいのかもしれませんが。

中ノ大倉尾根
道に網がかけてあって足を取られるー
ま、きれいだからヨシ!

1時間ほど歩くとゴヨウツツジが現れ始めました。近くで見ると本当に汚れのない純白が神々しい。ここからマウントジーンズまでは、まさにシロヤシオ・ロードでした。自然に群生しているのですが、ここまで見事に咲き揃うのは10年に一度くらいだと、通りすがりの方が教えてくれました。ものすごく貴重な年に来れたのですね。

登山道がゴヨウツツジで埋め尽くされている
純白
裏から見ると葉っぱが5枚なのがよく分かる
「黄金のゴヨウツツジ」確かにクリーム色
くっかばら
くっかばら

写真よりもっとずっときれいで、あたりは真っ白、息を飲む群生でした。

ゴンドラ近くは芝生の広場になっていて、お花を鑑賞しながらお弁当など食べられます。私はゴンドラ横のカフェで遅めのランチを取りました。オムライスをオーダー。

マウントジーンズは基本的に往復でしかゴンドラ利用できないようなのですが、縦走してきた人は片道で乗せてくれます。料金は山麓駅で精算します。

マウントジーンズにはバスは来ていません。なのでゴンドラに乗らずに、北温泉へ歩いて下山して路線バスに乗ることも考えました。しかしとても暗そうな人通りも少なそうな道。熊も出そう・・・。怖がりの私にはありえない選択です。なのであらかじめゴンドラ山麓駅にタクシーを予約しておきました。運転手さんが、北湯コースにこの日も熊の目撃情報があったと話してくれ、ぞーっ。なおマウントジーンズのゴンドラは季節運行なので、ゴンドラ運行がない日に来てしまうともれなく北温泉へ下りることになるのでご注意を。

マウントジーンズのタクシー乗り場はちょっと分かりにくいです。切符売り場から長いエスカレーターを下り、さらにトンネルをくぐって駐車場に出たところになります。予約どおり来てくれていてほっとしました。

那須湯本まで送ってもらい、「鹿の湯」に寄って源泉掛け流しを楽しみました。ここは温度の違う浴槽がいくつかあって面白く、ザ・湯治場な雰囲気。那須湯本から路線バスに乗って帰路につきました。

アクセスとデータ

アクセス東北新幹線の始発(6:20)に乗れば那須ロープウェ駅に9時前後に着ける
那須塩原駅と那須ロープウェー間のバスの便数は多い(関東バス
ロープウェー山麓駅発 最終16:33
マウントジーンズにはバスの便はない 
タクシー利用(那須湯本まで約3000円
難易度茶臼岳・朝日岳だけなら容易
那須三山縦走にするとそれなりに体力は必要
トイレロープウェー山麓駅、マウントジーンズには水洗トイレあり
コース途中にはない
データ合計距離:9.3km 行動時間:3時間50分
累積標高:(上)650m(下)895m
その他那須岳は噴火警戒レベル1(2021現在)
立ち寄り湯:鹿の湯、大丸温泉など

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No Mountain, No Life.

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